皆さんこんにちは、孤独ソロキャンパーです。
今回は登山の回、福島県の会津地方に旅行に行った際に立ち寄った秘境の山「唐倉山」へ。会津地方の奥地、奥会津の南会津町にある山。この南会津町の南郷にさいたま市の保養施設があり、その抽選に当選し宿泊する・・・はずだったのだが、なんと私が当選で喜んでしまい、その後期限内に予約手続きをするのを忘れてしまっていたのだ(汗)!そこでその保養施設の眼の前に最近できた宿泊施設に宿泊することとなったのだ。
旅はツレと一緒の1泊2日、1日目は会津若松市へ向かい観光し南郷で一泊。翌日は朝から唐倉山に登り、温泉に入って帰るという計画であった。会津若松市では郷土料理のわっぱ飯を堪能した。このわっぱ・・・キャンプで使えそう!とか思ったり(汗)。その後は会津若松城で抹茶をいただいたり、会津塗の歴史を学んだり、着物屋さんで石州流という流派のお茶をいただいたり、長門屋という和菓子屋さんでお菓子を買ったり・・・と、これも書くと長くなるのではしょってしまうけど楽しんだ。

元祖 輪箱飯(わっぱめし) 割烹・会津料理 田季野 / TAKINO


茶室麟閣 | 鶴ヶ城 | 一般財団法人 会津若松観光ビューロー千家ゆかりのお茶室、茶室麟閣のページです。歴史や料金などのご案内をしております。www.tsurugajo.com
ちなみにこのエピソードだけ紹介したい。南会津町に向かう途中で会津若松市のブランド柿「みしらず柿」を購入したくて直売している農家を訪ねたのだが、残念ながらまだ時期が早かった!しかし、なんとその農家の方は「せっかく来てくださったのだから・・・」と、品種の違う柿をなんと5個もくれたのだ。
今回の旅で出会った会津の人々の印象を一言でいうと「優しい」!みんな会津が大好きで、その町を訪ねた我々にとても優しくしてくれた。もちろん会津若松市内を散策しながらゴミ拾いをしようと思ったものの、ついに一つも見つけることはできなかった。地元愛の強い街は本当にキレイ!私の今までの印象では、盛岡、富山は本当にきれいな町であった(※私がゴミを意識して訪ねた街の中で)。そして今回の会津若松市も・・・。3つの町に共通するのは、みんな『城下町』であるということだ。地元を誇れるシンボルがある町は地元愛が強く、町をキレイにする意識も高いのであろう!!!
みしらず柿 | JA会津よつばJA会津よつばは「食」と「農」を通してみなさんへ安心・新鮮な情報をお伝えします。aizuyotuba.jp
★ちなみに、このみしらず柿を使った以下のお菓子がとても美味しかった!
是山 これやま- 創業嘉永元年 会津長門屋nagatoya.net2,250円商品を見る
・・・さて、それでは本題の唐倉山をどうぞ!
宿泊した南郷をあとにし、10時頃登山口のある駐車場へ。その駐車場周辺では多くの地元の方々が草刈りをしていた。翌週10月26日(土)は山開きとのことで、恐らくそのための準備なのであろう。その山開きより1週早いため・・・登山客は少なそう。駐車場で出会った地元の方に『昨日の雨でぬかるんでいるかしれないから気をつけて!』と優しい声をかけてもらいイザ登山開始!
第16回唐倉山山開きを開催いたします♪奇石と伝説の山www.kanko-aizu.com

唐倉山は事前に調べた結果、山頂手前に危険箇所があるとのこと。しかも切り立った尾根の岩場を進まなければならないらしい・・・高いところが苦手な私、もちろん挑戦します!そう、高いところを克服しなければ、この先登山レベルを上げることができない!という訳で今回はあえてこの山を選んだのであった。一応安全のため登山用のヘルメットを購入し挑むことに。

登山道に入ったとは思えない道を進む。秋の気配を感じる道の先に見えるのが今日目指す唐倉山。距離的には短い登山である。

しばらくは登山とは思えないほど歩きやすい道だ。軽トラックとかなら入ってこれそうな感じ。クマの存在が気になるが、いろんな場所で地元の方が草刈りをしているので、その草刈機の音がクマよけになっている気がして心強い!

暫く進むと少し野性的になってきた。しかしまだ明るく楽しい雰囲気の登山道、妖精とかが出てきそうな雰囲気。

しかし道は確実に細くなって険しくなってきた。遠くに見えていた山の裾部分に来たのかな?このあたりまで来ると頼りの草刈機の音も聞こえなくなってきたので、自前のクマよけの鈴を高らかに響かせる!

そして・・・突然現れた謎の岩山!なにこれ?こんなの登れないぞ!!!・・・としばし立ち止まってしまう(汗)。道は草木が生い茂りわかりにくくなってきている。岩山に登れそうなルートがあったものの、どう見てもやばいルート・・・。と、その時低レベルな登山家は鬱蒼とした森の中に続くかろうじて道と分かるルートを発見したのであった!

そのルートの先には、天邪鬼の足跡・・・しかし落ち葉や草木が多くどれだかよくわからなかった(汗)。しかし、唐倉山山頂の標識が!どうやら正解のルートであった!

・・・しかし、その先は超急斜面!この先にロープが何本も見える!この先はこのロープを頼りにこの急斜面を登らなければならない!

しかし・・・何本あるんだこのロープ!何本登ってもまたロープが登場する状態!7〜8本は少なくともあっただろう。

そんなアスレチックな山を楽しんでいると・・・何やら標識が!先ほど見た唐倉山山頂の標識だ!あそこが尾根伝いの道なのであろう!その尾根伝いの道へたどり着くが、標識の矢印と反対側に目をやると・・・

なんとこんな素晴らしい展望スポットが!先ほど見上げた岩山の上なのであろう!せっかくなので行ける範囲で岩の上に出てみることに(もちろん怖いです)!曇って遠くまでは見えないものの、奥会津の美しい山々を堪能することができた!ちなみにこの岩山は『はだか岩』というらしく登れるらしい(汗)!ロープを引っ掛けるようなフックもあった。下山後見たあるブログでは、ロープで登っている方がいた・・・変態ですね!

こちらはパノラマ撮影。画像ではその迫力が伝わらないのが残念!人工物が全くない奥会津の山々を堪能することができた!

素晴らしい眺望を堪能し、山頂を目指す!尾根道は狭く両サイドが崖になっているが、木々が生い茂っているおかげで怖さは感じない。

途中おおきな岩が。この山には岩が点在していて、その岩を見るのも楽しい。ちなみに右のロープの右側も崖です!

尾根道に入ってもロープ場が点在している!山頂までの距離は短いが、ハードな山だ!

見晴らしの良いスポットへ・・・見えすぎて怖い場所(汗)!ここが噂の危険箇所か?と思ったが、そうでは無いようで、右は切り立った崖であるが左側は木々があり安心感がある(ロープに捕まっていれば)。

とても見晴らしが良い場所だ!先程のはだか岩まではいかないが、色づき始めている奥会津の山々を見ることができた。

足元を見ると、この場所の名はストレートに「見晴台」であった!

その先も細い尾根道が続く。そして段々とその細さが増し、そして両サイドの崖の高さも増していく・・・。

そして現れたのはこんな切り立った岩!その名も「飛びつき岩」!いや、怖くて飛びつくことはできません!!!

もちろん・・・ここの眺めは良い・しかし、あまり景色を楽しむ余裕はない。ここで私とツレはヘルメットを装着した。まあ落ちたらヘルメットをしていても意味がないだろう・・・。まずは私から先に進むことに。
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こちらは通ったあと振り返って撮影したもの。左側がした丸見えで恐ろしいので、上の画像の一段高い岩から下に降りるのがとても恐ろしかった。だが、足をかけられる金属の足場(茶色い柵のようなもの・・・見えるかな?)があり、それに足をかけて降りることができた。これがなければ、この段差を飛び降りることになるのであろう。だからと飛び降りてすぐに岩にしがみつくので「飛びつき岩」という名前なのかな?
しかし、足場を使って一段下に降りると右側は木々が生い茂っており、そっちを見てればさほど怖くはなくなんとか乗り切る事ができた!!!そのあとツレも無事に渡りきり、安堵するのであった。

その先は・・・もうすぐ頂上な感じ!

その予想通り山頂!やったー!!!しかし・・・山頂にはものすごい人の数(汗)。10人以上はいるのでは無いか?ここに来るまで草刈りの地元の人以外見なかったのになぜこんなにいるのか?その答えはすぐに分かり、このたくさんの人々は福島県伊達市から来たという団体さんであった。広くないギュウギュウに詰まった山頂で私達のスペースを作ってくれ、仲間に入れてもらうことに・・・すると目の前にいた女性が竹輪にオクラを入れたものをお裾分けしてくれた!このあといろんな方々からお裾分けの嵐!
私達は持参していたアルファ米を食べるつもりでいたのだが、この状況ではとても出すことができない(お裾分けできるような量がなくて)!そしてそのお裾分けでお腹も満たされて来た(笑)!その後は質問攻め。どこから来た?どこに泊った?このナタは何だ・・・。話をしていると、最初に竹輪にオクラを入れたものをくれた女性はなんと85歳とのこと!あのロープだらけの場所も飛びつき岩も超えてきたのだ!すごい!!!「冒険だよ、冒険!」と笑っていたのが印象的なステキな方であった!
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そんな団体さんとの楽しい時間を過ごし、我々は一足先に下山することに。「またどこかの山頂で会いましょう!」とお声がけすると、「ああ、それはいいな!」と笑って言ってくださった!そういえば・・・駐車場でクルマを留めた横にマイクロバスがあったな。草刈りの方々が団体で来たのかと思っていたけど、どうやらこの伊達市の皆さんのようだ。

山頂では皆さんとの交流がメインとなり、ほとんど写真を撮ることができなかった。数少ない山頂からの景色がこちら。奥に見えてる山が何なのかわからなかったが、恐らく博士山だと思う。その奥には会津磐梯山があるのだろうけど・・・。

下り道も急斜面の連続!ロープだらけの下り道だ。上り以上に滑って怪我をする危険性があるので、慎重に下っていく。

しかし行けども行けどもロープ!考えてみたら、上りは急斜面を登ってからは比較的なだらかな尾根を登って来たのに対し、下りは一気に降るので、上りよりも急斜面がずっと続くのだ。

そんな急斜面地獄から開放されると少し安心感が。

そして、上りで通った道の合流!いや~、アグレッシブな山であった!クマのことも途中ですっかり忘れてしまった(笑)。

麓にはススキや紅葉した木々がお出迎え!山頂での素敵な出会いも楽しかった!ありがとう、唐倉山!
この後近くの道の駅で温泉に浸かった。私は早めに上がったので気が付かなかったが、ツレが言うにはあとからあの伊達市の皆さんがお風呂にやってきたそうだ!なんとすぐに再会してしまったのであった。

■良いところ
短時間でサクッと登れる山にしては、アグレッシブで登りがいのある山だ。ロープ場の連続、飛びつき岩をはじめスリリングな場所など、要素の詰まった山で楽しめる。
しかもはだか岩をはじめ、見晴台等から美しい奥会津の山並みを見ることができるのもポイント!山頂からは画像でご紹介した博士山のほか、天気が良ければ女峰山や田代山等も見ることができるそうだ。
■イマイチなところ
個人的には何もイマイチな点は無かった。シッカリと整備されていて、危険箇所もロープ場も安全に進むことができた。コレも南会津町の皆さんの日頃のお手入れのお陰だろう。
タイミングよく山開きの1週間前の訪問であったので、草刈りなどの手入れがなされた状態だった上に、人が少なく爽快な登山を楽しめた。
■個人的反省点
今回は前回の大姥山の反省を活かし、事前にどんな山かをある程度頭に入れてからの登山ができた。今回は訪問の3日くらい前に唐倉山に登ることにしたのでそこまで時間はなかったが、危険箇所があることを知り、ヘルメットを購入して挑んだ。
やはり事前に危険な山であることや、崖があることを知ってから登ると覚悟が違うせいか、怖さに対して耐性が少しあったように思う。目の前に現れた飛びつき岩にも、冷静に対処し危険を感じることもなく乗り越えられた。
どんなに覚悟していても怖いものは怖い。しかし覚悟をしているのといないのでは心的ストレスに大きな差がある。飛びつき岩の存在を知らずにそこへ行ってしまうと、その迫力に圧倒され心が恐怖で埋め尽くされてしまう。しかし事前に知っておくと心の準備ができているので、その衝撃を受け止める余裕がある。コレが大きな差で冷静さを保てるのだ。
どんなことでも事前に危険を知っているのと知らないのでは、衝撃がまるで違う。情報とはなんと大切なものなんだろう。危険があることを知っていれば、それまでに対策が取れるのだ。対策があれば乗り越えられる可能性ががぐんと上がる。しかし対策がなければ乗り越えられない可能性のほうが高いだろう。
何事にも事前調査と対策。コレが色々なチャレンジを乗り切る最大の策と言えるだろう。それさえ知っておけば人生で乗り越えられない壁はかなり減るだろう。仮に乗り越えられなくても新たな情報を入手し対策を講じればいいのだ。無理なら迂回路という選択肢も考えれば良い。何でも事前調査とチャレンジする心!コレですね(笑)!
さてさて、コレで今回の唐倉山はおしまい、次はキャンプです!最近お気に入りのキャンプ場に空きがあったので急遽訪問する事に!お楽しみに〜!
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