さんこんにちは、孤独野営人です。
今回は、雪を追いかけて北上!栃木県と福島県の県境にある「ワイルドフィールズおじか」へ。
なんとこのキャンプ場の方から、このブログにコメントを頂いた!
そのなかで、冬キャンプをやっていることを始めて知った。
雪中キャンプ大好きとしては絶対いかなくては!
と、一般道を駆使して4時間、ワイルドフィールズおじかに到着した。

思っていたよりは雪がない。
まあ、3月中旬なのでもう雪も終わりの時期、
あるだけ感謝しよう。
雪中キャンプは、キャンプ場全体がフリーサイトとのこと。
手前の区画は除雪されていていた。
が!
そんなところで雪中キャンプしても面白くない!
と、奥へ奥へと進んでいく・・・。

結構奥まで通路は除雪され道が作られている。
しかし、その先を目指す!

そして誰も踏み入れていない最奥の地へ到着。
No.4とNo.5の区画サイトあたりは除雪の手が伸びていなかった!
No.4は私のお気に入り。
なのでそこへ向かったが、意外と雪が少ない(汗)!
なので今回はNo.5サイトを使うことに。
あえて区画外を使うことも考えたが、林間は雪が少ないので区画サイトにした。

こちらが区画サイトNo.5。
実は来月、4月末にソログルキャンでワイルドフィールズおじかに来る予定。
その時のサイトはNo.4とNo.5を予約してある。
最奥が好きなので!

No.5は初めて。
東側に木々の間から山々が見える。
男鹿川から程よく離れて川の音もあまり届かず静か。
いいところだ!

早速区画づくり。
今回はスコップで雪かきするほどの積雪ではない。
足で踏み固めて区画を作る。

ちなみに除雪されているサイトは完全に雪が取り除かれ地面が露出していた(↑No.8サイトの例)。
せっかくの雪中キャンプなのに雪が剥がされているなんて・・・
きっと2月に訪問した「ちばむらオートキャンパーズリゾート」の雪中キャンプ愛好者では満足できないだろう。
あそこは全く除雪されておらず、区画づくりからキャンプが始まるから。
そんなハードタイプで育った私・・・
一歩一歩雪を固めて居所を作る事自体たのしい。
そして雪の感触を味わいながら寝ることができる!

30分ほどで3M×3Mくらいの区画が完成
・・・あまり良くわからないだろうけど。

今回はテント泊。
前回のリベンジとしてタープ泊をしようかと思ったが、なんと今回も積雪予報が!
警報レベルではないが、また潰れて寝る場所がなくなるのは・・・それはそれで楽しいけど無難にテントとした。
ザ・ノース・フェイスの「エバカーゴ2」。
スカートがついているので風が入らず暖かい。

こんな感じで完成。
このテントは全室が広く、そして天井は広く高い。
2人用なので居住スペースも広い。
私のような身長のある人間に最適なサイズだ。
しかしコンパクトさと軽さには欠ける。
なので私の中ではあまり使わないテントだ。
だが快適性はNo.1なので、手放すことはない!

もちろん山の方に向けて。
何も考えずこちら向きにしたが、後にこれは大当たりだった事を知る。

さて、一段落したところでキャンプ場内を散歩。
今日の利用者は4組のみ!
ちばむらの時は45組もいた事を考えると、かなり少ない!
人を避けたい私にとっては天国!!
しかも他の3組はこの池の周りに陣取っていた。
私のいる最果ての地は誰も近づかなかった。
今宵も孤独な夜を楽しめそうだ!

さて、その後積雪に備えタープを設置。
これで夜の準備は万端だ!
薪もかなり拾えたので、寒い思いをすることはない。

今宵のメニューのトップバッターは「鮎の塩焼き」!
これは来る途中の鬼怒川温泉駅近くにあった「キヌ川スーパー松原店」で購入した。
買う予定はなかったが、2本で580円という金額にそそられ購入。

すでに焼いてあったものだが、こんがり感を更に出た。
薄塩で食べやすく、柔らかく香り豊かな鮎を味わえた。

続いてメインの調理開始。
まずはオリーブオイルでにんにくの香りを出す。

続いて家でカットしてきた玉ねぎのみじん切りを炒める。
しっかり時間をかけて色をつけて甘さを出していく。

こんな感じに色づいたところが理想。
そこに缶詰のカットトマトを投入しトマトソースを作る。
そのトマトソースをベースにして・・・

トマト牛肉鍋(創作)を作った。
実はこれ、最初は「鶏肉のトマト煮」を作ろうと思っていた。
焚き火で焼き色をつけた鶏もも肉を煮込んだらうまそう!と。
しかし、キヌ川スーパーでイメージした鶏肉がなかった。
さらには栃木県産牛肉がうまそうで安かった
・・・急遽牛肉にしてしまった(汗)!
結果から言うと、このトマトソースではあっさりしすぎて牛肉とはイマイチ合わなかった(汗)。
う~ん、牛肉を使うならもっとソースにコクが必要だな・・・
と課題を残す夕食となった。

食後はお茶を楽しむ。
最近緑茶にハマっている。
この日も焼酎の緑茶割りを楽しみ、食後も緑茶を。

雪の中で飲む暖かい緑茶。
なんとも贅沢な時間だ。

そして21時過ぎ、就寝準備。
降雪予報の時間が過ぎていたがまだ降っていない。
テントに入り温度計を見ると-3度くらい。
・・・しかし、トマト牛肉鍋・・・何が足りないのか?
悩む夜だった。

雪は0時すぎくらいから振り始めたようだ。
1時過ぎに、タープから雪が滑る落ちる音で目が覚める。
しかし音からしてそこまでの積雪ではない。
テントないからタープを押しても重みを感じないからだ。
積もるような雪ではなさそうだ・・・
だが風が強い!
ときより唸るような音とともに突風が吹き荒れテントを揺らす。
これはエバカーゴ2にして大正解だった。
スカートのお陰で風が入り込むことはなかった。
また、この風は西から吹いていた。
たまたま東に向けてセッティングしたので大きな影響を受けることはなかった!
お陰でぐっすり眠ることができた・・・ZZZ

翌朝は6時前に起床。
雪が降っているが、やはり積もるような雪ではない。
細かな雪が待っている感じだ。

朝の散歩へ。
さすがにゴミ拾いはできないのでキャンプ場内を歩く。
雲で男鹿岳などの山々は見えない。

自分のテントに戻る・・・雪の中ぽつんと感が半端ない。
この孤独感がたまらない!

さて、朝食の準備。
今朝のメニューはパスタ!
昨日の鍋の残りベースだ。

茹で上がったパスタに昨夜のトマトソースを加えて更に加熱させる。

そして牛肉の残りも。
そしてここで昨日の課題をクリアする案を実践!
昨晩テント内で考えた結果、赤ワインか醤油だろうと思った。
今手元にあるのは醤油・・・
醤油は和風になってしまうが、コクが出て牛肉に合わないわけがない。
今できる最善策をとった。

こちらが完成の図。
醤油は結果から言うと大成功!!
コクが出てトマトの酸味と牛肉を引き合わせてくれ、味がまとまった。
昨日の鍋にも入れたほうが美味かっただろう。

食後は撤収。
トマト牛肉問題を解決し爽やかな気分で!
雪は次第に雨に変わり、撤収時間にはかなりの雨になっていた。
乾燥撤収は諦め、タープを最後まで残し少しでも濡れないよう荷物をまとめた。
1回で運べる量、これが私のキャンプスタイルだ!

帰り際、もう一度男鹿岳方面を見るが・・・全く見えない。
そんな雲に隠れた男鹿岳に、「また来月来るよ!」と伝え帰玉するのであった。

■いいところ
今回始めて冬キャンプでの利用となったので、冬キャンプという視点で評価を。
利用者が少なかったからなのか、スーパープライベート感を味わう事ができた。
しかしそれ以前にこのキャンプ場はもともとサイトごとに距離がある。
利用者が少ないと更に素晴らしい環境となる。
そして人家からかなり離れた大自然の中で雪中キャンプできる。
ちばむらもいいが近くに人家があったり、ちばむら自体に建造物が多くそこまでの自然感はない。
それに比べるとここは大自然。
栃木の人口の少ないエリアの上に、もうすぐ栃木県という立地。
そして観光地というエリアでもない。
人の気配の薄いこの環境でキャンプできるのはとても楽しい。
■イマイチなところ
本文でも上げたが、やはり雪を取り除いて地面が露出しているのは個人的にはさみしい。
ただガチなタイプでない方は雪中キャンプしやすい環境だろう。
特に初めて雪中キャンプをやる人にとっては。
私のような変態サバイバルキャンパーは少し物足りない。
しかし私のようなタイプは少数派。
奥に除雪されていないエリアを残してくれているのはうれしい。
3月中旬という時期もある雪は多くなかったので、今度は1月末~2月上旬に来たい!
■個人的反省点
今回は最初考えていたメニューの食材を思いつきで変えてしまった。
やはりその味にあった具材なので、変えることはリスクを伴う。
鶏肉はトマトの酸味や玉ねぎの甘味といったあっさりした味によく合うが、牛肉はやはりこってりのほうが合う。
さらにトマトの酸味とはあまり相性がよくないかも知れない。
だからこそ玉ねぎの甘味だけではなく、強烈なコクを加えないと味がなじまなかった。
そのような時、醤油とはなんと心強い味方だろうか!
日本人だからというのもあるが、コクを出すという点ではかなり優秀な調味料だ。
そして一番馴染みのある調味料だからだいたい持っている。
すき焼き・牛丼・ステーキ・焼き肉など、こってりした味と牛肉の組み合わせが日本人は好きだ。
もちろん塩だけでもうまい。
どちらかというと私は塩派だ。
しかし、トマトが入ると塩だけでは牛肉の個性とトマトの個性との間を取りもつには弱かった。
これはいい勉強になった。
相性というのは考えれば考えるほど面白い。
せっかくの高級食材も相性次第で台無しになってしまう。
キャンプとギアという相性もある。
キャンプ場の特性や時期、天候などに合わせて相性の良いギアを選ばないといけない。
その相性を見極めたセレクトをするのがキャンプを楽しむコツだ。
今回の「エバカーゴ2」はまさに寒い雪の中のキャンプに最適だった。
夜中雪が降り出すと強風が吹いた。
スカートのないテントだったなら冷たい風がテント内に入ってきただろう。
このセレクトは成功だった。
まあ、タープ泊でとんでもない思いをするのもキャンプの醍醐味だが(笑)!
人の相性というのもある。
相性のいい人といると物事は楽しい。
そして思っていたパフォーマンス以上のものを引き出しあう可能性がある。
その逆ももちろんあり、お互いに殺し合っていいところをなくしてしまうことも。
人生は人との出会いだ。
どれだけ自分と相性が良くいい方向へ導いてくれる人、もしくは共鳴し高め合う人と出会えるか。
その人間関係を大切に育むことができれば、幸せも近くにやってくることだろう!!
さて、トマトと牛肉から大きな話になってしまったところで今回はこのへんで。
次回もキャンプ!
花見のシーズンに、花見をできそうなキャンプ場を
・・・あ、あそこか!!
とひらめいた!
お楽しみに~
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