みなさんこんにちは、孤独野営人です。
今回はソロキャンプ!何より楽しい冬キャンプ!
群馬県桐生市に「冬キャンプ”縁ga和”」というキャンプ場を見つけた!
このキャンプ場のオーナーは近くの「花見ヶ原キャンプ場」の従業員の方、同キャンプ場が冬季閉鎖する間自宅の庭をキャンプ場として運営しているという場所。
近くには好きなお豆腐屋さんもあるし、サイト指定できる&3,000円以下という私のソロキャン条件にも合致しているし・・・行ってみるか!となった。
自宅からノンビリ2時間・・・ほぼ122号線のみでこの地へ!

途中キャンプ場近くの「ミズグチヤ」で買い出し!
美味しそうなものが多く干し柿や玉子、ちくわなどキャンプと関係ないものまで買ってしまった(汗)!

商品をお父さんが袋に入れてくれたが・・・落ちそうで落ちない、なんとも芸術的な袋詰めであった!
「落ちないし・・・大丈夫かな?」との声に「大丈夫大丈夫(笑)!」と笑顔で即答!

次なる目的地は「赤城豆腐すみれ屋」。
以前にも紹介したが、昔このお豆腐屋さんのご主人と2時間くらい豆腐の熱い話をお聞きした事がある。
清らかな赤城山の水があるこの地で開業したというこだわりのお豆腐屋さんだ。
キャンプ場の近くなので、ここの豆腐を夜に食べたいと思い立ち寄った。

そしてキャンプ場へ。

チェックインしてオーナーに説明を受ける・・・オーナーはキャンプが好きで特に冬キャンプ大好きとのこと。
さらには群馬が好きでこちらに移住、私と同じ埼玉県の出身とのこと(エリアも近い)!
私も冬キャンプ好きの群馬好きの埼玉人・・・ということで話が盛り上がり楽しくチェックインすることができた。
赤城豆腐すみれ屋の話をすると、ここの水も赤城の水とのこと。
赤城の水で赤城の豆腐を食べるなんて最高ではないか!

ここが今日お世話になるソロサイト。
クルマは50mくらい離れた場所に置くので横付けできないが、私は軽量キャンパーなので問題ない。
眼の前には雑木林が広がる、適度に手つかずの感じがウレシイ。
しかし・・・こんな日当たりの良い場所でキャンプするのは久しぶり!

早速テントを・・・その前に腹ごしらえ。
先程のミズグチヤで購入したおにぎりを。
手作りのおにぎりはからあげとしょうがのうま煮の2種。
テントを設営しながらパクつくのであった!
手作りの美味しさ、おばあちゃんのおにぎりのような感じ(笑)!
良心的な価格とごはんの美味しさを噛み締めながら・・・「これも赤城の水で炊いているのか」と思った。

さて、今宵のテントはこのDDハンモックのAフレームテント。
何も考えずこれを持ってきたが、夜中に考えるべきだったと気づくことに(後述)。
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DD SuperLight – A-Frame – Mesh Tent 超軽量 簡単にパッキングできるメッシュテント [並行輸入品]Amazon(アマゾン)

はい、こんな感じ!
ちなみに奥に写っているのは隣のサイト。
あちらは少し広くてクルマを横付けできる。
広いのでもう一区画作れそうだが・・・さすがはキャンプ好きのオーナー、プライベート感のある距離感をちゃんと保ってくれている!
ちなみに隣の方もソロキャンパーで、きちんと挨拶してくれ、更には水場で会うと水道を譲ってくれたりと、とても優しい方だった!

雑木林を向いて一人の世界に!
では今夜の暖をとるために持参した、我が家近所の公園で拾った天然薪をカットしよう
・・・あれ?ノコギリがない!!!
しまった!
このままだとデカ過ぎてピコグリルには乗らない!
となると・・・

はい、やってきたのはこちら。
クルマで20~30分のこの店が一番近いノコギリを売っていそうな店。
コメリは農村部にあるのでこういう時に助かる!

購入したノコギリはユーエム工業のゴムボーイ。
安いのでいいと思ったが、せっかく買うのなら長く愛用できる物のほうがいいかな?と気が変わり、
3,780円(税込)もする日本製のイイモノを買ってしまった。
ユーエム工業 ゴムボーイ 万能目 210mm 121-21Amazon(アマゾン)
愛用しているヒシカの剪定用ノコギリの歯が欠けたので良いタイミングかな?
日本製 プロ用 剪定のこぎり 150mm 剪定鋸 剪定ノコギリ ブドウ キウイ 梨 替刃式 ノコギリ 鋸 小枝 庭剪定 本職向け 横挽 植木 果樹 造園 ヒシカ印楽天市場
いずれにしても私が拾うような天然薪は生木が多いので切れ味が求められる。
その分手も簡単に切れてしまうので注意が必要。
ヒシカには「プロ以外の方は使わないでください」とまで書いている!

そんなゴムボーイの実力は・・・すっごく切れる!
しかも断面が超きれい!
さすがは三木の刃物!

お陰で大きな薪を使える・・・今宵は氷点下は間違いない。
ちなみにオーナーの話では今年は暖かく雪が全く降らないらしい。
-3度くらいまでしか下がらないだろう・・・との予想だった。

さて、冬の夜の孤独な宴をスタート!

今夜のメニューはもちろん湯豆腐!
赤城の水と赤城の豆腐が出会っちゃうとどうなる???

まずはシンプルにそのまま味わう!
木綿豆腐なのでしっかりとした豆腐だがクセのない味わい。
そのおかげか大豆の味をしっかりと感じる!
程よい弾力とスッキリとした美味しさの豆腐だ!
赤城豆腐すみれ屋のご主人と話をして一番衝撃的だったのは「素材の味」。
「まずは何もつけずに食べてみてください」と言われるままざる豆腐を口に運んだ。
すると口いっぱいに広がる大豆の香り。
そして口に広がる豆の甘さ・・・これが素材の味、そして美味しさなのか!
衝撃を受けた私は「今まで料理は味を作る事だと思っていました」と話した。
いろんな素材や調味料を駆使して味を作る料理と、素材のもつ美味しさを活かした料理。
どちらも美味しいのだが、素材・・・野菜や肉、魚など自然にある美味しさを味わう、
これに勝る美味しさ、そして贅沢は無いのではないだろうか?と感じたのだ。
私の料理観は大きく変わり素材の良さを考えるようになった。
そして気づいたのは野菜の作り手、家畜の育て方などから、ある程度料理の味は決まっているということ。
今回は木綿豆腐なので寄せ豆腐とは違い、豆の味と香りが前面というわではなく控えめだが、
やはりそのものが持つ美味しさが際立っている。

さて次は家で準備してきたみりん醤油に大根おろし、千切りの大葉、そして七味唐辛子をかけて。
これはうまい!スッキリとした味わいの豆腐なので薬味との相性も抜群!
というか合わないものは無いか?

次は柚子の皮、これは我が家のベランダで育てたもの。
この柚子の皮を千切りにしたものを乗せて食べると・・・
これはウマい!自画自賛だがめちゃくちゃウマい!
柚子の香りが明らかに強く華やかで爽快感がある。
豆腐にとても合う気品ある香りと言っても良いのでは無いだろうか!

ならば果汁も試したい!
みりん醤油に果汁を垂らして即席ポン酢、これも酸味が爽やかでウマい!
みりん醤油なのでほんのり甘みがあり塩分控えめ、
豆腐本来の味を感じながら柚子の美味しさを感じることができる。
色々試したけど個人的にはこの柚子皮&みりん醤油が一番美味しかった!
もちろん豆腐の実力が高いからこそのウマさなのだけど・・・
赤城の水を堪能した湯豆腐であった。
本来は昆布だしを取って湯豆腐をするが、今回は豆腐と水の美味しさをシンプルに味わうためにあえてやらなかった。

続いては鍋第二弾、水菜ときのこと豚肉のしゃぶしゃぶ。
豚肉をシャキシャキ水菜と一緒に先程の柚子ポンで食べると・・・これも美味い!
豚肉のモッチリ感と水菜のシャキシャキ感がたまらない。
そして豚肉のクセが清らかな赤城の水で抜け、とても上品な味わい(な気がする)!

最後のシメは焚き火に突っ込んでおいたさつまいも。
ほっこり仕上がっていて美味かった。
これも素材の味を引き出す調理方法だ、だって塩も何もいらない美味しさなのだから。
そんな素材の味を堪能しているとあっという間に焚き火鎮火時間(21:00)。
少し歩いて明かりのない場所へ行き星空を眺める。
なんて星がきれいなのだろうか?
星が沢山見えて、わかりやすいオリオン座や北斗七星くらいしかわからない。
オリオン星雲やプレアデス星団(すばる)など、明るい場所では中々見られない星を見つけて夜を楽しんだ。
・・・深夜2時ころ目を覚ます、風が強い!
テントはめちゃめちゃバタついていた!
そして・・・メッシュテントにフライシートを被せただけのテントは・・・テントの裾がはためいてメッシュを通して風が中に侵入してくる(汗)!
最低気温は-5度であったので冷風・・・いや氷風が容赦なく入り込んで来た。
しかしナンガのオーロラ900(寝袋)+湯たんぽにバートルのサーモベストを着込んでいたので、幸いにも寒いということはなかった。
だが音がすごい(汗)!・・・耳栓をして寝るのであった・・・ZZZ。
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翌朝・・・かなりテントはたるんでいた(汗)。
DDハンモックのAフレームテントはいいテントだが、フライシートをペグ数本でおさえているだけなので風が侵入してしまうというデメリットがあった。

さて、それではキャンプ場抜け出し散歩に出かけよう!
左の建物がオーナーの自宅と手前に縁側サイト。

近くにあったソーラー発電施設から、かろうじて都内のビル群らしき影が見えた。
オーナーの話ではこの辺もソーラー発電施設何箇所かで銅線の窃盗被害があったとのこと。
また周辺にはお年寄りが多いためか押し込み強盗が増えているとのこと。
平和な日本の農村も、もはや安全ではない時代になってしまった。

東側を見ると山のピークが。
あ、あれは昨年登った鳴神山(桐生岳)では?
赤城豆腐や近くの利平茶屋キャンプ場、赤城山の魅力を教えてくれたのは、亡くなってしまった桐生の友人だった。
その縁で今回のキャンプ場の訪問にもつながったな。
赤城豆腐すみれ屋の前の県道は片品方面へと抜ける道となっている。
その為朝6時半だというのにクルマの通りが多い。
きっと片品のスキー場へ向かうクルマたちなのであろう。
そして・・・道路脇にはゴミが多い!久々に沢山のゴミを拾った。

朝日が登ってきた!そろそろ戻って朝食を準備しなければ!

今日の朝食は焚き火台&このガスバーナーを使って調理。
というのもここは火を完全鎮火してからの処分がルールのため、大きな焚き火を作ってしまうと鎮火が間に合わない。

スープはガスバーナーにお任せ!
油揚げは赤城豆腐すみれ屋のもの。
ものすごく香ばしく美味しかった。

メインはミズグチヤで購入したマグロの味噌漬け。
こいつは熾火で焼きたかったので焚き火台で調理。
ちなみに鎮火しやすいように針葉樹のみで焚き火を行った。

こちらが朝食セットだ。
ミズグチヤのマグロの味噌漬焼きと赤城豆腐すみれ屋の油揚げ&水菜のスープ、そして赤城の水で炊いたごはん、という赤城三昧だ!

マグロの味噌漬け。
おろしとネギは湯豆腐のあまりだが、マグロの味噌漬けと好相性!
噛みごたえのあるマグロにしっかりと味噌味、ご飯との相性も抜群!

食後は・・・風が強くテントが飛んだりしてしまうので(解体中だったので)ササッとお片付け。
11時チェックアウトのところが10時には片付いてしまった(汗)!

一日を過ごしたサイト、とてもいい場所だった。
寒さや風の強さという冬らしさをしっかりと楽しめた上に、赤城の水、星空と美しいものを味わえた。
ここは絶対に再訪したいキャンプ場だ!
どうか・・・サイトが増えて騒がしくなったり、フリーサイトになったり、値上げしたりしませんように!!!

クルマに荷物を積み込んでいると、オーナーが・・・「もう帰っちゃうんですか?」と。
そして「キャンプ場に何か不満などありますか?」と聞かれたので「特に不満と感じるものは無いです!」と即答。
ただ、個人的にはハンモックを使いたいのでその旨だけ伝えた。
そしたら・・・ハンモックのサイトも検討しているとのこと!
この先がたのしみだ。
二人で話していると近所の猟師さんがやってきた!
3人で赤城の山や動物、梅、野菜の話など、自然を愛する人ならではの会話を楽しむことができたのも楽しかった・・・と気付けば11時近く!
赤城豆腐すみれ屋でお土産を購入し・・・思い出した場所があったのでそこへ向かう。

やってきたのは大間々にある「岡直三郎商店」というお醤油屋さん。
ここも桐生に住んでいた友人のオススメスポットだ。
一緒に来てその醤油の美味しさとしょうゆアイスの美味しさに二人でテンションが上ったものだ・・・。

そんな岡直三郎商店の「日本一醤油」をお土産にしたかった。
キャンプ場の“縁”が思い出させた醤油、という感じかな?

さて、こんな感じで今回のソロキャンプはおしまい。
最後にまとめを!
■いいところ
広いキャンプ場では無いがサイトが3つのみ、
そしてそれぞれ距離を取れているのはうれしい。
そして3つだけのためにトイレや水場があるので近くて便利。
何よりも利用者が少なく静か!
さらに水道は赤城の水を汲み上げている上に温水も利用できる。
トイレは男女別のウォシュレット、暖房も用意してくれている。
大自然という環境では無いが山間部の農家でキャンプという感じで、
ロードノイズや電車の音など人工的な音が聞こえてこないのもポイント。
そして夜に見える美しい星空も魅力だ。
サイトは木々で覆われていないのでサイトでも十分に
その美しい星空を楽しむことができる。
■イマイチなところ
特に不満を感じるようなことは何もなかった。
むしろよく整備してくれているとさえ思った。
私は普段から設備を求めないし、綺麗さやおしゃれ感もいらない
サバイバル系キャンパーなので、トイレの近さと綺麗さ、
水の綺麗さなど便利すぎてびっくりしてしまったくらい。
■個人的反省点
今回の忘れ物はノコギリ。
これは必須アイテムだったので買いにいかざるをえなかった(汗)。
・・・クルマに天然薪を積む際大きかったのでカットし、
そのままクルマの横に置き忘れた(汗)。
しかしそのノコギリは軽量化優先で購入した小さな物で、
今回の太い生木の薪を切るのが大変だった。
そういう意味では切れ味の良い「ゴムボーイ」を
手に入れられたのは良かった。
真冬のキャンプで薪は命を左右するので、
しっかりとしたノコギリを使うことも重要だ。
軽量化を最優先にして使いにくいのでは元も子もない。
しっかり使える道具で軽量化を図ること、そして
時には軽量を優先してはいけないということを学べた。
本来の目的を見失ってはいけない。
目的は「キャンプを楽しむ」ことである。
軽量化はそのための手段に過ぎない。
目的を見失わずに快適な軽量化を図らなければいけない。
もう一点、今回はやはり人との”縁”を考える事となった。
たまたまだが「“縁ga和”」という名のキャンプ場で。
キャンプ場のオーナー、赤城豆腐すみれ屋のご主人、その他出会った人々・・・
全ての縁を繋いでくれたのは亡くなった友人だろう。
友人に教えてもらった赤城山や黒保根、大間々エリアの魅力が、このキャンプ場を訪れるきっかけになったのは間違いない。
友人との縁が新しい縁につながった。
きっと今回のキャンプも見守ってくれたことであろう。
さてさて、今回のキャンプ報告はこのへんでおしまい。次回は冬キャンプ・・・いや雪中キャンプ!
あの雪をもう一度楽しみに行くぞ~!
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