恐るべし!牛頭山(ごんずやま/埼玉県毛呂山町)

牛頭山(ごんずやま/毛呂山町)

皆さんこんにちは、孤独ソロキャンパーです。

今回はキャンプ場抜け出しての登山、2024年12月15日6時頃、埼玉県毛呂山町にある「毛呂山町ゆずの里オートキャンプ場」のソロサイト3の奥に広がる山「牛頭山(ごんずやま)」に登ってみることに。結構前から気になっていたこの山、その裾野でキャンプをしているのだから一度くらい登ってみなくてはと思っていた。標高は312mの低山、このくらいの山なら朝サクッと登ってしまえるだろう。

↑この画像の奥の方に山頂はあるのだが、キャンプ場からだと急すぎて登れない上に登山道が無いため、一度キャンプ場を出る必要がある。それでは行ってみよう~!

キャンプ場東側から外にでる。そしてこのキャンプ場南側にあるゴルフ場の方へと向かう。

そのゴルフ場はこのダム堤体の向こうにある、このダムはゴルフ場の池をせき止めているものだ。私はダムが苦手だ(汗)、動きのない水が溜まっているところが好きではない上に、ダム堤体のような巨大なコンクリート建造物も苦手なのだ。何が苦手と言われても説明できないのだが・・・淀んだ水には霊的な恐ろしさを感じる・・・。

ダム堤体は水がしみていて不気味さをさらに演出していた(汗)!事前に牛頭山に登ったことのある人の情報を集めたところによると、このダムの横に階段がありそこをのぼると登山道があるということであった。

これがその階段・・・嫌~な感じ(汗)!・・・とスマホで階段を撮影しようとしたその時、なんとスマホがフリーズしてしまった!これは・・・嫌~な予感・・・。一度階段から離れスマホを再起動し、また階段の元へやってきて撮影↑。変なものが写ってなくてよかった!

その階段を登ると杉林になっていた・・・しかし登山道はどこ???道なんてものはどこにも存在しないでは無いか!これはいきなり立ち往生・・・しかし悩んでも仕方ないので、とりあえず目の前の斜面を上へとのぼってみることに。

しばらくなだらかだったのだが・・・ちょっとこれはきつい(汗)。なんとなく上の画像にあるように左上に向かっていく道のような感じがあったのでその方向へと登ってみることに。

しかし・・・これは無理でしょ!という急登になってきた。木につかまりながら上にのぼるが、こんな登山道はありえないということに気付き、このルートは諦め一度階段上のあたりに戻ることとした。

さて、どこへ進むべきか・・・。しばらく悩んだものの、階段からみて左側は先程の暗くきつい杉林となっているので、そっち側に登山道は無いだろうと判断、右側(北側)の斜面に希望を託し再チャレンジするのであった。

こちらはそのルート(ルートも何も無いけど)。こっちは杉林に加え広葉樹も少し混じっている。気のせいかこちらのほうが明るくも感じる。この斜面もかなりの急登ではあるが、先ほどよりは先に進める。頑張って登っていると、なんとなく人が通ったようなルートに見えなくもない場所を見つけることができた。

しばらくそこを進んでいく。最初の場所と違い急すぎてのぼれないという感じはないので、とりあえずルートは不明だが上へ上へとのぼっていった。

何度か道を見失いながらものぼっていると、突然目の前になだらかな場所が!これは正解なのではないだろうか!急に歩きやすくなった、良かった~!しかしのそなだらかな道を真っ直ぐ歩くとどんどん標高を下げていく感じになってきたので、右手に見えた高い方へと向かっていった。

すると広葉樹の木々に変わり・・・現れたのはコンクリートの基礎のようなもの。これは・・・事前情報で「鉄塔跡から先は道がわかりやすい」と書いている人がいたのを思い出した。ということは正解のルートではないか!やったー!!!迷っていなかったことに安堵したのであった。

事前情報通り、この先は前よりは道がわかりやすい。そしてなだらかで歩きやすいので、サクサクと歩みを進めることができた。

しかし、その歩きやすい道は突然終了し、眼の前にはかなりの急登が。しかもやはり道が無い・・・まっすぐにのぼっていくので恐ろしい急登であった。道がないからクネクネとのぼれば少しは楽なのだが、まっすぐのぼれないことは無いので急登に挑み続けることとなった。

そして急登の先は・・・山頂かと思ったが、まだ道が続いている。少しなだらかな道を進んで行くと・・・。

また急登の登場(汗)!ここももちろん道がないので、まっすぐに上へ上へとあえて急登に挑むのであった。

この急登の先は山頂・・・と思ったが、まだだった(汗)!しかし、右奥をみると、山頂らしき場所が木々の合間に見えるではないか!この先はなだらかだ、イソイソとそっちへ進むのであった。

そしてたどり着いたのが牛頭山山頂!・・・標識も無ければ眺望もなし!しかし・・・なんともいえない達成感がある。よくこんな山をのぼることができたものだ!恐怖と不安の中たどり着いた山頂をしばし味わう。

山頂はゴルフ場に近いため、ゴルフボールがいくつか落ちていた。

そろそろ下山をしようと思ったが、あのダム堤体横の階段や鉄塔より下の道なき道を歩くのは嫌だな・・・と思っていたら、西に向かう尾根道のようなものを見つけた。

事前情報ではほとんどの人がダム堤体横から山頂に登ってまたダム堤体横へと下山するという往復ルートであったが、数少なくこの西の尾根道をたどるルートでキャプ場西側の集落の方へ下山(正確には西から登りダム堤体横に下山する)している人がいた。こっちに行ってみよう!

その先はとても歩きやすい尾根道であった、道もわかりやすい。なんだ、これならばこっちからのぼればよかったな~・・・とこの時は思った。

突然目の前に現れた岩。変化に乏しい山なので、こんな岩でも変化はあると少しウレシイ。

木々の合間からは北側にある桂木山方面が見えた。あっちの山はとてもきれいに整備されているのだろうな・・・前回のぼったなだらかで歩きやすく整備された大高取山は、桂木山とも登山道で繋がっている。この山とは対照的だ。

『なだらか~な登山!大高取山(埼玉県越生町)』みなさんこんにちは、孤独ソロキャンパーです。 今回は、2024年11月10日、埼玉県越生町にある「ニューサンピア埼玉おごせ」のソロキャンプ場の2日目早朝に登っ…ameblo.jp

木々が広葉樹に変わり、くだりの道になってきた。そして左側にはゴルフ場が見えてきた。

こんな感じでゴルフ場のすぐ横を通る感じになっている。しばらくはゴルフ場に沿って歩く感じなのかな?ちなみにゴルフ場との間には鉄の柵があり中には入れない。

その柵のすぐ横に来たのだが・・・ん???・・・なんと道がない!?・・・そんなバカな!これはどうすればいいのか(汗)!

あたりを見ても道らしきものは無い。右手には急な崖があるのみだ。山頂に戻り・・・のぼってきた道をくだるしか無いのか・・・。だが、ここをのぼってきた人がいるのだから、この先も進めるはずだ・・・。

結論・・・右手の崖をくだる!急ではあるものの木が沢山あるので、つかまりながらなら下へ行くことができそうな感じの場所を見つけたのだ(とは言え登山道とはとても思えないような場所)。

しかし・・・画像では伝わりにくいが、かなりの崖(汗)。3mくらいくだったがこれ以上くだるとヤバそうだったので、横移動を始めることに。上の画像の右側が崖という位置関係になる。このあたりは落ち葉が多く道も何もわからない。そしてその落ち葉のせいで滑りやすい!

この先かなり苦戦をした。足を滑らし転倒も(汗)!そして暗い森の中に入ると沢山のゴルフボールが落ちている場所となったが、暗く雰囲気が悪い場所であった。このあたりは難所すぎて撮影している余裕は無かった。後に紹介する動画メインで撮影したので、良かったらご覧ください。

そんな危険地帯を抜けてなんとか杉林へ。杉林は人の手が入った場所なので少し安心感がある。

しかしこの杉林も道がわかりにくい(汗)。とりあえず少しくだって横移動メインで進むこととした。しばらく道なき道を彷徨っていると、道っぽい場所に出てくることができた!良かった~(涙)!!!崖から始まった道なき道を脱出する事ができた!しばらくその道をくだっていくと、広葉樹へと変わっていった。

その広葉樹の森に現れたのは・・・鉄塔跡のコンクリート?・・・あれ?のぼり途中に見つけた鉄塔?のぼりの道に戻ってしまったのか???一瞬訳がわからなくなってしまった。牛頭山ラビリンスに迷い込んでしまったのだろうか!?

しかし周辺の様子などをみると、先程の場所とは違うということがわかった。別の鉄塔跡で、先のものを含めて何本かで電線などを通していたのでは無いだろうか。しかしこの鉄塔跡から先も道が見つからない。何箇所か確認した上で、一番歩けそうでかつ方角が出口方面でくだる道っぽいところを選択し、正解であることを祈りながら進むのであった。

しばらくは道がわからなかたものの、突如明らかに人が通った気配のある道となった!良かった、この先はもう民家も近いはず、もうこの道をたどれば下山できそうだ!

そんなルンルン気分で歩いていたら民家が見えた!良かった~・・・と思ったら!なんとまたルートが無い(汗)!広葉樹の木々にクズが絡まり行く手を塞がれている感じの場所であった。なんとこんな所まで来て・・・。

しかしもう迷いはない、真っ直ぐ進むのみ!と、ジャングル状の木々の間をぬって進んでいった。しかし体が大きめの私にはこの狭い木の間を進むのがしんどい!

なんとかその場所を抜けるが、今度は足元ビチャビチャ地帯、山の溜まった水がここで湧き出しているかのような場所であった。避ければよいのだが、下山するために通れそうなところはココだけだったので、仕方なくそこを歩いた。

その先はクズのヤブが深すぎて進めず(汗)!ヤブを避けて右に見えた池のような場所のそばを抜けていくことに・・・もちろん道など無い。

そして川へと抜けることができたのであった。この先はもう人間の世界、一安心だ~!

その人間世界への入口には・・・わなの注意表記が(汗)!良かった、引っかからなくて!

帰り道、舗装道を歩きながら牛頭山を見る・・・「恐るべし!牛頭山!」という言葉しか思いつかなかった!

そんな牛頭山の動画はコチラ。動画メインに撮影をしたので、動画の方が全体的にわかりやすいかもしれない。

Ameba Movie Player

恐るべし!午頭山(埼玉県毛呂山町) / ParadiseKさんの大高取山の活動データ | YAMAP / ヤマップ毛呂山町ゆずの里キャンプ場でのソロキャンプの朝、キャンプ場裏の牛頭山(ごんずやま)に登ってみることに。ゴルフ場池のダム横から登山開始も道がわからない!とりあえず目の前の斜面を登るも急すぎて断念。ヤマップで登った人の情報(少ないけど)があyamap.com

それでは今回のまとめを

■個人的反省点

今回は未整備の山の恐ろしさをナメていた。低山だし、人が通ったことがあるし・・・と。ある意味これが本当の意味での登山なのかもしれない。整備された道を歩くのは歩きやすく困難は少ないが、すでに誰かが正解を導き出した後を歩いているにすぎない(とはいえ大変な道もあるが)。

対して未整備の山は自分で活路を見いださなければならない。進む道を自分で探すために悩み、検証しながら一歩一歩進まなければならない。それはどこが正解かがわからないから。例えるならば、整備された山はすでに誰かが導き出した計算式を使っている状況、未整備の山はそのものの謎から解いて計算式を生み出さなければならない状況だ。

私は今までいくつかの山に登ったが、ほぼ全て正解がわかっているルートを辿ってきただけであった。しかし今回は2/3は謎の状態の山を、自分で方角や山の状況を考えながら進むべき道を探す登山であった。

結果として・・・とても楽しかった(笑)!これが冒険の世界だ、チャレンジの世界だと思った。名高い登山家が未踏破の山やルートに挑戦している事の超ショボい版だ。ショボくても冒険は冒険だ、冒険の意味がよくわかった。しかしそれは無事に帰れたから思えることでもある。

冒険家や登山家は次第にエスカレートしていき、さらなる難題に挑戦していきたくなるものだ、さらなる高みに向かって。しかしその高みが限度を越えてしまえば・・・生命に関わるリスクを負うこととなる。実際に世界的に名高い冒険家や登山家がそのような状況に陥り、生命を落としてきてもいる。

冒険はワクワクして楽しい、そして自分自身への挑戦でもある。しかし限度を越えすぎてはいけない。自分のレベルに見合った冒険でなければ、『無謀』になってしまうのだ。冒険家や登山家であれば無謀な事は絶対にしないだろう。チャレンジとは無謀ではなくクリアする為の条件を整えて(事前調査、トレーニング、経験値を高めるなど)からすることだからだ。

今回の牛頭山は私のレベルでギリギリだったと思う。すくそばに人の気配があり、最悪でも自力で下山出来る場所ではあった。崖手前であればゴルフ場にいる人にSOSを出すことも出来ただろう。そして一番の難所(ゴルフ場横からの崖下り)にチャレンジできたのは、やはり道は不明ながらも以前誰かが通ったことがあるという事前情報があったのが大きかった。コレが無かったらチャレンジできなかっただろう。

多くの情報を集め、そして現地での情報などで複合的に判断し道を模索する。この判断力こそ、冒険のみならず登山でもキャンプでも、それこそビジネスや人生においても、危機的状況に陥った時に必要なスキルなのだ。山を人生に例える人がいるが、まさに今回は人生に似ていると思った。そして道なき道を歩む辛さとそれを成し遂げた時の達成感。ショボくとも、どちらかといえばチャレンジの道を選んだ私らしい楽しみを、牛頭山で見つけたような気がした。

さてさて、良い子はマネしないでね!ということで今回はオシマイ。次回は年末、氷点下になるであろう場所でソロキャンプ・・・やっぱり限界に挑戦するのは楽しい!ではまた〜!

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