みなさんこんにちは。
今回は奈良渕316DANRANアウトドアフィールドでのキャンプの朝、キャンプ場を抜け出して訪れた唐沢山登山の様子を報告!
11月10日(日)5時40分くらいにキャンプ場をクルマで出発し、登山口にある駐車場「唐沢山ポケットパーク」たどり着いたのが5時50分くらい。準備をして6時には登山を開始した。登山口そばには露垂根(つゆしね)神社という神社があったので、一応入山のご挨拶をしてから、登山をスタート。
唐沢山ポケットパーク · 〒327-0801 栃木県佐野市富士町★★★★☆ · 駐車場maps.app.goo.gl
クルマを使ったのは、徒歩だと片道45分くらい掛かりそうだったため。さすがにそこまで時間的余裕がなく、今回キャンプ場から抜け出すシリーズで初めてクルマを使うこととなった。しかしこのタブー解禁(タブーというほどでは無いけど)のお陰で、行動範囲が広くなりより身軽になった気がする!

こちらが露垂根神社。奥の森は唐沢山の裾の部分に当たる。

立派な彫刻があるではないか!気になりじっくりと・・・見たかったが、先を急ぐためチョロ見であとにすることに。詳しい彫刻の様子は以下のリンクを参照ください↓!

露垂根神社は唐沢山に唐沢山城を築城した、平将門を討ったと言われる藤原秀郷が、大炊の井(唐沢山城ある井戸)の守り神として唐沢山に勧誘したものだ。その後場所を変えて現在の地になったらしい。今は唐沢山神社が管理と唐沢山とゆかりのある場所なので、ご挨拶しておいて良かった。

登山道入口際にはこんな看板が。今回もゴミを拾いながら登山をするつもりであったが、この看板の効果なのか一つもゴミを見つけることはなかった、スバラシイ!
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登山道はとてもなだらか。この先もずーとこんななだらかな道が続くので、息が切れたり足が疲れるようなことはない。

途中崖沿いに少し崩れたような所が2~3箇所あったが、危険というほどのものではなかった。

途中の分岐点へ。ここで梅林公園方面からの登山道と一緒になる。この先もずっとこんななだらかで歩きやすい道だ。

つつじヶ丘という場所に。椅子があったりと休憩スポットのようだが、休憩するほど疲れてはいないので先へ進む。

急に山にコンクリートの壁が現れ、その先には神社が。駐車場方面から続く道と合流し、階段を登っていく。そう、唐沢山はクルマで登れてしまう山なのだ。

今回の登山で初めて眺望が見えたのがこの階段のあたりだった。キャンプ場の方を見るが・・・手前に山がありよくわからないな。

この階段の途中に神社のお猫様が!このクロとちょっと遊んでいると・・・

もう一匹、茶トラがやってきた。この子がとても人なつこっく、このあとなんと私の道案内をしてくれた!

茶トラのあとについて行く・・・と、その先神社がある頂上へ向かう階段の手前でネコはストップ。その際には『境内でネコに餌を与えないでください』という趣旨の看板が。どうやらこの茶トラは自分がこの先に入ってはいけないということを知っているようだ。この階段を登ると門が2つあり、2つ目の門の先に唐沢山神社がある。

こちらが唐沢山神社。ここには元々「唐沢山城」の本丸があった場所なのだが、唐沢山城は江戸時代初期に山城禁止令により廃城となり、この地を治めていた佐野氏は麓の佐野の町中に建てた佐野城へと移る。その後明治時代になり地元の有志たちがこの城趾に建てたのが唐沢山神社だという。

ふらふらしていると神社のすぐ右にこの山頂の標が。あ、そうか、ここが唐沢山の山頂なのか、山頂に来たことを忘れていた(汗)。

神社を抜けて二の丸跡からネコと別れた階段に戻る途中に、神社の土台となっている石垣の様子が見えてきた。なんと立派な石垣だろうか!この規模の石垣のある山城は関東ではなかなか無いのでは?特に戦国期までの城と考えると。この唐沢山城は戦国期には上杉謙信の攻撃を10回ほども受けたそうだが、城が攻め落とされることは一回も無かったという堅牢な城であったそうだ(降伏はしたそうだが)。それだけの堅固な守りの山城であったというのも、この石垣を見ると納得できる。なんと「関東七名城」にも数えられている(後に知ったけど)。

江戸期のシンボル的な意味合いのある城の美しい石垣とは違い、本来の守りの意図で積み上げられた石垣は無骨でとてもカッコイイ!まさに実質剛健な様だ。

そんな石垣のそばを歩きながら階段のほうへ戻っていくと、先程のネコちゃんがお待ちかね!次はどこへ連れて行ってくれるのかな~?

今度は別の方に案内をしてくれた。そこは「南城跡」という場所で、社務所や休憩場所となっているところであった。おおきな石の上に乗り、ネコは顔を洗い始めた・・・・。

ここからの眺めがスバラシイ!キャンプ場のそばにある浅間山がここから見ることができた(画像中央右寄りのピーク)。この山の佐野市側(画面奥)の麓にキャンプ場がある。浅間山は以前DANRANアウトドアフィールドを訪問した際に登った山だ。登山という意味ではこの山はとても面白い山であった。奥に広がるのは関東平野で、佐野市街が見えている。

もっといろいろ案内してほしいけど・・・あまり時間がない、残念だけどもう戻らなければ。茶トラに感謝とお別れの挨拶をして下山をすることに。

帰りにクロにもお別れの挨拶、またね!クロは終始ここにいたが、近寄ると遊んでくれた。

下りも同じルートで下山。なだらかな道だったので、往路と復路でさほど時間の差は出なかった。

あと少しで露垂根神社というところ、までやってきた。7時半頃にキャンプ場に戻ると、ファミリーサイトの方々はみんな起きている。私は朝食を準備を始めたが・・・このキャンプ場は10時チェックアウトなので意外と時間がない!と焦りながら朝食を作り、撤収を行うのであった。
↓今回の登山を動画にまとめたので、よかったら御覧ください!

■個人的反省点
唐沢山には実は1回登ったことがある。恐らく10年くらい前のことでは無いだろうか?当時どのルートで登ったのかは覚えていないが、今回のルートとは違うのは確かだ。覚えていたのは、登山道から下にウネウネした黄色い中央線の道路が見えたことと、登山から山頂付近で出たところが駐車場だったことくらい。その記憶から今回調べてみたところ、恐らくキャンプ場の近くにある田ノ入公園の駐車場にクルマをとめて、奈良渕町から唐沢山に向かう道路を歩き、途中にあるハイキングコース(飯盛山を抜けるルート)を歩いたのではないかと思う。その登山道から県道がみえていたのではないだろうか?
当時の神社の記憶などは無いので、駐車場が山頂と思い満足して下山をしてしいたのかもしれない(汗)!そういう意味ではちゃんと山頂まで登り、唐沢山についてよく知ることができた今回の登山が初めてと言ってもいい。逆に言えば前回の唐沢山登山は記憶にも残らない、意味のない登山になっていたのだ。ただ登るという行為をしていただけで、頭で理解し心で感じる登山にはなっていなかった・・・これは無駄だ。
今回の登山は道自体は特に面白みのあるモノではなく、正直皆さんにお伝えしたくなるようなポイントはなかった。しかし山頂でのネコたちとの出会いにより、とても楽しい登山に変わった。このネコたち、特に茶トラはわかっているのかどうかは定かではないが、「にゃ~」と時より声を出しながら私の前を歩いて行ったのは確かであった。特に私を道案内するつもりはなく、ただ移動していただけかもしれない。しかしその後をついて行ったおかげで、唐沢山の魅力は倍増した。特に南城跡の素晴らしい眺望は、あのネコの案内がなければ立ち寄ることはなかっただろう。
私はネコ好きだが、残念ながら会話はできない。しかし心を通わせることはできたのでは無いかと思う。言葉ではなくお互いの表情や声の調子などから、伝えたいことを感じるというような・・・。誰もがイヌやネコとは話せないが、恐らくみんな自然とやっていることだろう。ネコもきっと私の言葉がわからない(言葉を音のニュアンスとして理解はしているかもしれない)。そして自分の言葉が伝わらないことを知っているだろう。だから、表情や鳴き声、行動で意思を伝えているのだ。
このコミュニケーション術は恐らく人間よりもネコのほうが上手なのでは無いだろうか?恐らくネコ同士のコミュニケーションにも言葉というものは無いと思う。この表情や声の調子などで、心を伝えているのだろうと思う(詳しくは知らないけど)。心と心が通じる瞬間、人間同士でも難しいことなのにネコたちは意外と普通にできてしまう。これは人間が言葉という文明の利器を手に入れた反面、無くしてしまった能力なのかもしれない。このネコとのコミュニケーションを通じ唐沢山を楽しむことができたおかげで、おそらく前回と違い記憶に残る登山となっただろう。
さてさて、今回の登山の部の話はこれでおしまい。次回は次週、またキャンプ&登山を計画!秋冬は私のキャンプーシーズン到来なので、忙しくなるぞ~!それではまた!
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