雪中サバイバル!ちばむらオートキャンパーズリゾート

ちばむらオートキャンパーズリゾート

みなさんこんちは。孤独野営人です。

今回は待ちに待った雪中キャンプ!

2025年2月8日(土)7時半に埼玉を出発。

一般道で群馬県渋川市まで行き山間部だけ高速を利用しよう、と思ったのだが!

なんと渋川からかなりの降雪!

しかも群馬県北部には大雪警報が!

高速は大渋滞しており、一般道で向かうことに。

一般道もかなりの積雪・・・通行止めや立ち往生が起こらなければよいが・・・。

そして本来高速で降りる予定だった月夜野へ。

スーパーで少し買物をしてからキャンプ場に。

しかし、ものすごい雪・・・近所の方は雪かきで大変そう(汗)。

そしてたどり着いたのが、群馬県みなかみ町猿ヶ京温泉近くにある

「ちばむらオートキャンパーズリゾート」。

このキャンプ場には2年前にも来た。

その時も雪中キャンプでその楽しさにハマってしまった。

『(その1)求ム大雪!ちばむらオートキャンパーズリゾート』みなさんこんにちは!2日前に木のむらキャンプ場で極寒キャンプを楽しんだのも束の間、三連休の初日と二日目にあたる1/7~8に、群馬県みなかみ町にある「ちばむらオ…ameblo.jp

しかしその時は快晴、雪が積もる中の雪中キャンプは初めて!

どんな事になるのが・・・ワクワク~!

サイトまで未踏破の雪の中を歩く。しんどい(汗)。

今回はあえて今の段階では道を作らない。

場所は前回と同じ管理棟裏の小高いところ。

ここまでは自力で雪の中、50m以上斜面を登らないといけない

他のキャンパーは除雪された道、または駐車場から1~5mくらいの場所。

そんなアホみたいなことをする人は私しかいない。

だから孤独になれる

今回は他の場所も探してみたが、やはりここ以上に孤独になれる場所はなかった。

皆さん怖いのか面倒なのか、同じエリアに集中している傾向がある。

雪山を登った後は「サイトづくり」!

そう、ただそのままでは雪がフカフカ過ぎてペグが効かないので

雪かきして整地の上、踏み固めなければならない

今回のサイトのサイズ目標は4×4m・・・

これを一人で作るのは大変な作業だ。

ちなみに積雪は60~80cmはある。

私の選んだエリアは誰もやらない場所なので、

今シーズン降った分の雪が積もったまま(汗)。

2時間弱の過酷な雪かき作業の末サイトを作り上げた

今夜1日過ごすだけのために・・・。

腰が・・・痛い(汗)!

次に200m近く離れた駐車場から20kg近くはあるバックパックを背負い運ぶ。

これも・・・腰に来るな(汗)。

今回はテントではなく、初めてのタープ泊にチャレンジ!

当初はかまくらを作って「かまくら泊」をしてみようと思った。

180cm以上ある私が横になれるかまくらを作るには・・・

到底一人でできるような作業ではないことがわかり断念。

その代わりにタープ泊にチャレンジすることに。

はい、こちらが完成形。

使ったのはDDタープ(3.5×3.5m)

これを「ステルス張り」にしたのだ。

なんとなく形状がかまくらっぽいしね。

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後ろから見るとこんなかんじ。

しかし、かなりの雪が降っているので、すでに後ろ側には雪が積もっている(汗)。

入口は完全にクローズすることはできない。

しかし、かまくらも同じ条件なのでこれは良しとした。

中はこんな感じ。

おお、意外と広いな!

奥に横になれる余裕の広さであった・・・(この時は)

現在4時過ぎ。

ここまで文字にしたら大したことがないが、かなりの作業と腰の痛み・・・。

更には今夜も大雪が降り続く予報。

このままではさすがにヤバそうと思い、DDタープ(3×3m)をAフレームで張って、

保険をかけることにした・・・らすでに真っ暗(汗)!5時半を過ぎていた。

本来であればこの後夕食なのだが、とにかく腰が痛い!

ギックリ腰ではなく筋肉痛的痛みなので我慢はできるが。

更には日没とともに急激に温度が下がってきた。

18時ころ、椅子に腰掛け焚き火で暖を取りしばし休憩を取る。

5時間くらい吹雪の中道作り~聖地~タープ張りといたので、

ナンガの焚き火ダウンと同パンツはビチャビチャ。

焚火の火で一気に湯気が上がった。

動く気力がなく・・・1時間位休んだ。

19時過ぎにトイレと水汲みに。

昼間歩いてある程度踏みならしたサイトへの道はこんなに雪が積もっていた(汗)。

今夜のメニューは豚汁

国産もち豚をメインに大根、人参、舞茸、こんにゃく、そしてネギ。

味噌は長野県小海町で購入した地場産くらかけ豆を使った味噌を使用。

具だくさん豚汁で体の中から温める。

いや~寒い夜にこれはうまい!豚のエキスにたっぷり野菜の出汁が!

くらかけ味噌の濃厚かつ吟醸酒のような芳醇な香りが美味しさをプラスした!

・・・しかし疲れすぎていた。

今宵はこの後上州牛の焼き肉と豚汁にうどんを入れる予定であったが、

とても食べる気力がなくそれは中止。

気づくとあっという間に22時過ぎ。

湯たんぽの準備を始める。

湯たんぽ用に水くみをしながらトイレに行くつもりが、

水を入れる容器を忘れた(汗)。

もう一度水を汲みに行く気力はもはやない。

しかし・・・よく考えたら目の前に水がたくさんあるじゃないか?

と、雪をケトルに入れて溶かし沸かすことに!

飲水でもないので全く問題ない(笑)!

そして寝よう・・・と思ったのだが、

なんと降り続く雪でステルス張りタープの裾野部分が雪に埋もれ、

居住スペースが狭くなっていた(汗)!

3mくらいあったはずの横幅が1.7~1.8m位しかない。

これでは横になれない(汗)!!

これは困った。今から大きいタープ(4×4m)に変える訳にも、

Aフレームテント(予備のプロモンテのテント)に変える訳にもいかない。

結論・・・横ではなく縦に寝る!

縦、それはステルス張りの出入口側に頭を持ってくるということ。

しかし出入り口から頭は飛び出してしまう(汗)。

しかし、保険のAフレームに張ったタープが前面に張り出しているので、

全くの外ではない。

しかし、限りなく外に近い環境だ。

Aフレームの頂点に当たるポールが高いので開口部が広く、雪や風がもろに入ってくる。

その開口部には使っていなかったグランドシートを強引に取り付けた。

これで70%くらいは閉じれた、しかしまだ30%・・・。

その隙間には使わなかった焚き火の風よけ、クーラーバッグ、椅子を置いて85%以上は・・・閉められたかな?

後の15%は・・・まあ、なんとかなるでしょ(笑)!

・・・長い夜だった。

その夜は雪が降り続き、時折突風が来て吹雪に。

タープに降り積もった雪が「ドサー!」と音を立て滑り落ちる。

その雪はAフレームのタープの裾野も埋め尽くし、

寝ている私の真上にのしかかってきた。

その都度タープ押して雪を落とす・・・そして寝る・・・起きて落とす・・・

こんな夜、もちろん熟睡できるような状態ではなかった。

翌朝6時前に起床、明るくなってきた。

タープとグランドシート、そして椅子の間からは奥の森と雪が見える。

なんとか朝を迎えられた。

朝方気温は-7度まで下がった。

そこまで寒くはなかったが湯たんぽが心強かった。

今回生き延びた最大の要因は寝床だろう。

グランドシートにサーマレストの蛇腹マット、そして更にサーマレストのエアマットと重ねた。

これで地面からの冷気を完全シャットアウトできていたのだ。

奥が足元。

ステルス張りのタープは更に縮こまり、

横幅は1.5mなかったのではないだろうか?

外に出てビックリ。

こんなに雪に埋もれていた。

これでは半分かまくらで一夜を過ごしたようなものだろう(笑)!

この緑のAフレームタープがなかったら、耐久力は下がりステルス張りだけでは雪の重さで崩壊していたかもしれない。

私が外に出た瞬間に緑のタープのロープのペグが抜けた。

ギリギリまで持ちこたえ私を守ってくれたのだ!!

探し物がある、焚き火台だ。

この辺に置いたはずだが・・・見当たらない

掘り出し見つけた焚き火台(汗)。

これでは・・・今朝の焚き火は無理そうだな。

持参の天然薪も雪まみれだし!

昨晩豚汁を食べた器とスプーン・・・

タープ内に入れておいたが、かき氷になっていた(笑)!

朝食は昨晩たどり着かなかった豚汁うどん

ピンチヒッターのバーナーで調理!

鬼のような太さのうどんを投入!

パッケージあるようにモッチモチ食感!

かなり煮込んだので旨味の詰まった豚汁エキスを程よく吸い込みつつも、

モッチリ感は失うことなく食べごたえがあった。

豚汁の凝縮した旨味を存分に味わうことができた。

食後はデザート。

途中のスーパーで購入したロールケーキと群馬県産のいちご。

誕生日が近いのでバースディケーキイメージで購入。

舞い散る雪がデコレーションとなって祝福してくれた(笑)!

いちごは程よく酸味があり甘さとのバランスが良いもので、

甘く濃厚なチョコレートのロールケーキと食べると存在感を増し、

さっぱりとして美味しかった!

管理棟前から私のサイト方面を見る。

中央にちょこっと見える三角の黒っぽい物体が私のタープ。

周りにバンガローがあるが冬季は閉鎖しており誰もいない。

昨晩の積雪はかなりのものだった。

除雪された道もかなり埋まっていた。

他の人のテントやタープもかなりたるんでいた。

中にはドームテントのポールが曲がったっぽい人も。

管理棟前で管理人さんが除雪していて声をかけられた。

話は昨日の積雪量について。

その中で私が管理棟裏の小高い場所で過ごしたことを知りびっくりしていた。

「あそこでやる人はいませんよ!」と(汗)。

「そういえば過去に1人だけいましたね、あそこまで登った人が!」

え・・・それって私のことでは???

2年前に同じ場所でやったけど(汗)。

これは・・・私のクルマ?

もはやどれが自分のか分からない(笑)

後ろはこんな感じ。

あと少しで完全に埋もれるところだった。

こんな状態で車中泊したら一酸化炭素中毒になるな!

周りの雪をどかして・・・どう見ても40cmは積もっているな。

とにかく「生き延びた」・・・

ここでしか味わえないサバイバルを思う存分に楽しみ、帰玉するのであった

(あえてサバイバルをしていたのは私だけだっただろうが)。

それでは最後のまとめを。

■いいところ

冬季閉鎖するキャンプ場が多い中、少なく雪中キャンプを楽しませてくれる場所だ。

オートキャンプではないが、その分ワイルドなサバイバルキャンプを楽しめる。

ウレシイのがこの環境下で炊事場でお湯が出ること。

かじかんだ手を癒やしてくれる存在だった。

そして管理人さんも親切で色々相談に乗ってくれる。

私のサイトも以前「人がいない場所」として教えてもらった。

私は利用しなかったが、お風呂(天然温泉)ができていた。

キャンプ場利用者は800円で利用できる。

冷えた体を温める最高の味方だろう。

■イマイチなところ

私は特になんの不満も感じなかった。

あえて言えばトイレが少し古め。

しかしキレイにされているので、汚い感じはない。

あと個人的には苦手なフリーサイトで、場所は早いもの勝ち。

そして人気があり大雪の中でも多くの来場者がある。

■個人的反省点

今回一番の反省点は欲張りすぎた。

あれもこれも・・・といらないものを持って来てしまった。

雪中キャンプは「サバイバル」だ。

使わなかったものと役立ったものを取り上げよう。

※今回使わなかったもの

・オイルランタンとオイル・・・灯りは美しいが暗く実用的ではない

・チタンポット(900,450)・・・豚汁用に大きめの鍋があったのでいらなかった

・チタンマグ・・・保温性のある2重構造のものを持っていた

・バスタオル・・・お風呂に入るかもと用意

・伸縮ポール・・雪の重みで使えなかった

・ランタンポール・・・大雪で外に灯りがいらなかった

・20cmのアルミペグ・・・短く全く効かなかった

・いろんな調味料・・・豚汁しか作らないなら味噌だけで良かった

★逆に役立ったもの

・伸縮しないポール・・・雪の重さに耐えられた

・バーナー・・・すぐに火を使えた(パワーガス)

・蛇腹のマットレス・・・さらなる断熱効果

・予備のグランドシート・・・雪よけに大活躍

・予備のロープ・・・雪よけ設置に大活躍

・30cmのアルミペグ・・・雪でもしっかりと効いた

・予備のタープ・・・これがなければ死んでいたかも

・味噌・・・これだけあれば汁物はうまい

前回と同じ場所でも降雪時という違いは大きかった。

雰囲気優先や軽量に特化しすぎたギアは極限状態では役に立たなかった

伸縮ポールや20cmアルミペグは普段のキャンプでは大活躍なのに。

降雪時は軽量かつしっかりとしたものを優先して揃えなければいけない。

雪中での運搬は大変。

コンパクトに軽量化することは大事だが見極めが必要。

特に調理道具は最低限に。

色々と楽しむよりも最低限で何ができるかを考えるべき。

そして面倒な調理も避けたい。

今回は豚汁の具材をあらかじめカットしてきた。

手間がかからず疲れた体でも調理できた。

野菜を洗ってカットして・・・だったら、調理自体を諦めただろう。

サバイバルとは自然との戦いだ。

中途半端な知識や道具では到底太刀打ちできないことを身を持って知ることができた。

今回の体験を活かし雪中キャンプや雪山登山の備えとして何が大切かを理解できた。

そしてこのような過酷な環境で生き延びることができたのも、

やはり今までの経験とそれに基づく推論と実行力を発揮できたことだろう。

もしステルス張りだけだったら・・・確実にやばい目にあっていた。

比較的穏やかだった夕方、腰の痛みも酷かった。

その中でも冷静に夜をイメージし、その時に取るべき行動(タープ追加)を取れた。

また風向きを読んでステルス張りの向きを張った。

雪は山の方から降っていたが、時折吹雪が押し寄せるのは真逆の管理棟側からだった。

吹雪をモロに、または横から入って来るリスクを避けるために、

多少雪は入り込んでくるがあえて山側に向けた。

そのため夜間にチラチラ雪が入ってきたが、吹雪は入ることはなかった

経験とそれに起因する予測と行動、そして反省と対策

これが命を守る「サバイバルの秘訣」と言えるだろう。

そしてそれは人生を生き延びるサバイバル術ともいえる!

なので・・・良い子はマネしないでね!

というサバイバル雪中キャンプでした!

さてさて、次回も雪!良い子はマネしないでね!お楽しみに~

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