(後半)完全なる孤独の世界!ナガトロキャンプベース

1,埼玉県(キャンプ)

さて、ナガトロキャンプベースの後半です。

楽しい夕食を終え、しっとりと夜の時間を楽しむ。あたりは真っ暗!空が明るいのは、東側の都会の光が漏れているから。今宵は満月であったので意外と明るい!ランタンの灯りを弱めにし、月の光を感じながら時を過ごす。

見よこのお月さま!とても明るく輝いている!一人ぼっちの私を照らしてくれているかの如く!この月明かりで周辺を少し歩いてみた。青白い光が足元を照らし、本来暗闇の場所を浮かび上がらせてくれる!昔の人が月夜に泥棒はできない、と言っていたのがよく分かるくらいに明るさを感じる!電気のない世界だと月はこんなにも明るい存在なのだ!

・・・しかし、気になることがあるのだ。それは最近よく聞く「クマ」である!一応用心のために、以前八風平キャンプ場で使った獣禁忌剤を設置して結界を張ってはいるが・・・。まさか長瀞町でクマの目撃情報なんて無いよな~と、スマホで調べてみると・・・なんとあるではないか!!!しかも、この雨乞山の反対側の斜面の集落あたりである!

下のMAPは長瀞町のHPにあったクマ目撃情報のMAPで、左上にある「441.6」と書いてある場所が雨乞山の頂上である・・・私がいるのは、その下にある「石材採掘遺跡」という文字の左側の方である。こえ~(汗)。ちなみに一番上の画像の斜めの山の稜線を超えるとこのエリアなのである。もしクマの棲家が雨乞山だとすると・・・。しっかりと生ゴミは臭いが出ないように密封し、クーラーバッグと共にクルマに入れて保管をすることとした!

クマの目撃情報について | 長瀞町役場 令和5年9月27日、午後2時15分頃に長瀞町大字野上下郷366番地、県営長瀞小坂住宅付近でクマの目撃情報がありました。目撃場所の近隣にお住まいの方、通行される方は十分注意してください。  クマの目撃場所www.town.nagatoro.saitama.jp

夜明かりを消して就寝の準備。かすかに空が見える。ちなみにコチラは北の方角、間瀬峠のほうである。なぜこちらを撮影したかと言うと・・・とてもうるさいのである!何がと言うと、間瀬峠へのルートでドリフトをやっているのだ!大集団ではなく峠越えの1~3台位のクルマが、何組かやって来ては爆音を響かせ、ドラム缶の前の道を抜けてこの間瀬峠を超えていくのだ(その逆も)!調べてみると、この間瀬峠は「頭文字D」の聖地だとかで、それに影響を受けた人々が週末の夜にやってくるようだ(汗)。その音は・・・夜中の3時頃でも聞こえてきた・・・。

朝日が登る・・・。昨晩はクルマの爆音&真夜中から結構な雨が振ったりと、色々とあった夜であった。私はいつもキャンプ道具に耳栓を忍ばせているので、なんとか爆音地獄の中でも眠ることができたが、それでも何度か目を覚ましてしまった(汗)。現在時刻は6時すぎ・・・まだ爆音が時折聞こえてくる(汗)。

そんな中、私にはやらなければならないことがあるのだ。そう、雨乞山に登るのだ。100mほど離れた登山道入り口に行ってみると・・・なんとチェーンが貼られているではないか?この登山道入り口は登山アプリ「YAMAP」で出てきたのだが、このルートはおそらく私有地に入り込んで行くのであろう。チェーンで塞がれている上に私有地となると、不法侵入になってしまうためこのルートは使えない(涙)。仕方ないので、昨日何度もその名前を思い出した間瀬峠にある登山道入り口まで来るまで向かうことに。

こちらが聖地へ向かう「埼玉県道287号長瀞児玉線」である。7時半を過ぎると流石に爆音の人たちはいなくなったようだ。

こちらの奥が雨乞山の山頂。キャンプ場から5分程度で間瀬峠の登山道入口までついたが・・・クルマを置く場所が無い(汗)!これは・・・今日は無理だな(涙)、と諦めキャンプ場に戻ることに。

途中視界がひらけたところ、長瀞の町並みがよく見える。奥は秩父の街である。右奥に一番高く見える三角の山は・・・武甲山だ!これが雨乞山の頂上からの眺めならどのように見えたのだろうか!無念・・・。

帰り道に黒い野生動物発見!!!一瞬クマかと思ったが、こいつはカモシカである!最初見たときはこっちを向いていて目があったが、私がクルマで近づくと一目散に逃げていった(驚かせてゴメンよ)!これでカモシカに出会ったのは2度目だ。一度目は街道歩きの最中、真冬の中山道で群馬県と長野県の境にある碓氷峠(超登山ルート)を歩いている時に、20mくらい離れた場所に立っていたのだ。あまりにも微動だにせずこちらを見ているので木彫りの置物があるのかと思ったが、近づくと・・・やはり一目散に逃げていった!しかも急な斜面を全速力で下って行った!あのスピードで突っ込んできたら・・・ヤラれるな(汗)。

キャンプ場に舞い戻ってきたところ。後で雨乞山を調べたら、なんとチェックインしたアメミヤ興業の直ぐ側に正規ルートの登山口があるようだった!しかもアメミヤ興業では貸し駐車場(有料)もやっているようなので、利用させてもらえば雨乞山に登れそうだ!次回はその方向で再訪したい。

昨日の焚き火台を確認すると・・・なんと熱で底が抜けていた!しかし、足のある網(左)を下においていたおかげで、穴が空いても崩れること無く焚き火台として機能していたのであった。このままもう一度使うこともできるが、今日は山頂でガスバーナーを使いインスタント系を食べる予定だったので、そのままガスバーナーで朝食を準備することに。

それがこちら。イワタニの超軽量ガスバーナーである!こいつは登山でも全く荷物にならず、しかも火力は十分でとても頼りになるヤツだ!

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こちらが朝食セット。昨日近くのスーパーで購入したおやきとカレーメシ、そして味噌汁とヨーグルトである。このおやきは長野で食べるものよりもパンに近いような食感で(ふわふわ感は無い)、ネッチリした長野のおやきとは違う。調理と言ってもお湯を沸かすだけなので、あっという間に準備完了&完食するのであった。

このあと撤収作業を開始。昨晩の雨でタープは結構濡れており乾燥させるのに時間がかかったが、温かな朝日のお陰で無事乾燥させることができた。そして楽しく色々とあったナガトロキャンプベースを後にするのであった!

※MAPはイメージで、方角、サイズ感などはだいたいです。

それでは最後にいつもの評価を。

■いいところ

広いスペースを独り占めできる。もちろんソロ利用でなくグループでも周りを気にせずに楽しむことができる素晴らしいスポットである。

そして利用料金もリーズナブル!これだけのスペースを2,000円で貸し切れるのはうれしい。私が今まで訪問したプライベートキャンプ場の中でも最も広くそして安い(プライベートキャンプスペース軽井沢と同額)。広さは10~15人くらいでも使えそうな程である。

そして周りには人の気配も人工物も見当たらず、思いっり自然の中で一人の世界に入り込める場所だ。コレはとても貴重な場所だと思う。

■イマイチなところ

プライベートキャンプ場はほとんどがそうだが、こちらもトイレ&水道の設備は無い、ただ場所を借りるだけである。ファミリー層、女性のいるグループには高いハードルとなるだろう。逆に私はあまり気にしないので(携帯トイレや水持参すれば対処できる)、むしろ予約が取りやすく安くてうれしい。グループの人は着替え用のポップアップテントで簡易トイレを作ると良いかもしれない(中で携帯トイレ使用)。

また、先述のように夜間のドリフト騒音(特に週末)は超デメリットとなるであろう。これは流石に私もきつかった。耳栓なしではイライラしっぱなしであったことであろう。これは事前情報として全く無かったので、このキャンプ場に初めて訪れて知った人は後悔するかもしれない。人によっては怒るだろう(警察に通報してもすぐ対応出来ないだろう)。不安を感じるなら行くのをやめるほうが無難かもしれない。もしくは対策(耳栓持参)を講じて諦めて利用するか。

せっかくの大自然満喫キャンプ場なので、この騒音は超大きなマイナス点となってしまう。以前夜のロードノイズが気になった八風平キャンプ場の比では無いレベルの騒音である。その分安い、と割り切るのも一つかもしれない(汗)。私は・・・対策を講じてでもまた来たいと思ったが(笑)!

■個人的評価

今回は焚き火台と焚き火シートを忘れるという大失態を犯してしまった。前回の立原高原キャンプ場のロープ忘れに続き大きな忘れ物となってしまった・・・そのお陰で・・・とても楽しめた(笑)!というのも、これこそキャンプの醍醐味ということに前回の立原高原キャンプ場の時に気付いたからである。

キャンプは非日常を楽しむもの、これが万全の準備で平和に進んでいくだけでは、おもしろくないと思ってしまったのだ。キャンプでは工夫次第でどのような対策も取れるのである。

例えば今回私は登山するつもりだったので、ガスバーナーを使って調理する手段も選ぶことができた。その他にも、安いBBQコンロ、七輪、新しい焚き火台、はたまた何か他の物を組み合わせて工作するなど、アイディア次第で無限の対応を考えられるのだ。そしてこのトラブル対応こそが、キャンプの楽しさと感じたのだ。

いわばサバイバルの楽しさである!キャンプは人それぞれ楽しみ方があるが、私は少しサバイバル要素を楽しんでるので、このイレギュラー発生時にどのように対応が楽しさであり、運命の分かれ道なのだと感じた。もちろん日本のキャンプ場でのことなので、この選択ミスにより命を落とす可能性は限りなく低いかとは思うが、それでもそのつもりで楽しんでいるのである。

そのつもり、なりきる事もキャンプの重要な楽しみ方であると思う。言ってみれば子どものおままごとと同じだ。おままごとはなりきっているから楽しいのである。外にゴザを広げただけの家を本物の家の中と信じ込み、役柄(お母さん役、お父さん役、子ども役)になりきって、目の前の世界をリアルに信じ込むからこそ楽しいのである。

キャンプも言ってみればおままごとである。大人のおままごとと言ったところか?外で調理器具を並べてご飯を作り食べるその姿は、たしかにおままごとに近い一面もある。だからこそキャンプもなりきってしまったほうがより楽しめるのである。だから私は昔の旅人の世界やサバイバルの世界になりきっているのだ。だから他に人がいるとイヤなのである、人工物が無い方がいいのである。大自然にぽつんと一人、これこそがサバイバルになるきる世界なのだ!もちろん人混みのキャンプ場でなりきることもできるが、信じ込むのは大変!シチュエーションがリアルであればより深く信じ込めるのではないだろうか?

そのサバイバル感を楽しめるキャンプ場として、このキャンプ場はとても良い条件を持っている。騒音は残念だけど、それも一つのトラブル対応として楽しみ克服し、なりきり続ける事ができたので、今回はかなり楽しむことができたのであった!!!と、強引に今回は楽しい成功のキャンプに持っていってしまった感じだが(汗)。

さて、また長くなってしまったのでこの辺で今回の持論は終わりにしようかと思う。ちなみに最近キャンプギアの軽量化を着実に進めている。次回訪問予定のキャンプ場は、超軽量化を図ったキャンプをご紹介できるよう今詰めているところ!次回は3回目の訪問(今のところ最多訪問)となる埼玉県のキャンプ場だ!こちらもお楽しみに~!!!

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