サンアメニティ北本キャンプフィールドの後半スタート。
夜11時過ぎ、イスで寝落ちしていた私は起きてトイレに行った・・・のだが、あれ???なんでこんなに静かなんだ?まあ消灯時間は過ぎているので静かなのはわかるが、人の気配がしない。周りのサイトをよく見ると、なんとほとんどがガラ空き(汗)!どうやら夜10時の消灯タイミングくらいで撤収してしまったようだ!やはり宴だけ参加の人や、居酒屋的利用の人だったのだ。さらには恐らく雨予報だったので、宴だけで切り上げた人たちもいたのであろう。そしてその雨が少し降り始めていた。
サイトに戻りテントで本格的に寝る・・・が、雨は次第に強くなり、寝ている間もタープに叩きつける雨音の大きさに何度か目が覚めるほどであった・・・さらには、誰だか知らないが大屋根下のテーブル席で夜中の2時頃まで話をしている人がいる!・・・まあこれらも想定内、耳栓をしてようやく寝れたのであった。
その雨は朝6時を過ぎてもやみそうも無い。というかさらに強くなっている気さえする。タープの下にテントを張っていたので余裕をかましていた私、テントの外に出てその様子に愕然とする。
なんと外に出していたものはタープ下に入れていたのにもかかわらず、吹き付ける雨でずぶ濡れ状態であった(汗)!しかも地面はタープ下でも水が入り込んでしまって地面はビチャビチャ、下からも濡れていたのであった(涙)。サイト全体が若干すり鉢状のため、中央に水が集まってしまうようだ。テント下にも水が入り込んでいた(グラウントシートを敷いていたのでテントに浸水まではしなかったが)。
DD Hammocks DD タープ 4×4 (オリーブグリーン)Amazon(アマゾン)
薪も道具もずぶ濡れ(汗)!まあ、このへんは濡れても構わないが、イスが濡れたのはちょっとショックであった(ビニールを敷いて使用)。
と言ってもこんな小さいのしかないけどね(笑)!
残念ながらキャンプのお楽しみの一つ、朝の散歩は諦めて朝食準備!今日は飯盒を持ってこなかったので、エバニューのチタンマグポットで炊飯を行う。
エバニュー(EVERNEW) チタンマグポット500 RED ECA266RAmazon(アマゾン)
おかずにはドドーンと栃尾揚げ!一枚まるごと焼いていきます。
それと目玉焼き。簡素ながらボリュームはある!状況からなるべく手間をかけたくなかったので、野菜の味噌汁を作る予定だったのだがそれは見送り。浸水は様々なギアに及んでいて、外に出していたキッチンペーパーまで浸水してしまていた(地面の水を含んでしまったので衛生的に使用不可)。コレが濡れると片付けも厄介なのだ。何かのためにと持っていた濡れていない手ぬぐいが一つあったので、それで食器類の拭き取り用に代用をした。コンパクトで軽くすぐ乾く手ぬぐいは、何かと役立つのだ。
ボックスティッシュ ケース オレゴニアンキャンパー Oregonian Camper スティッシュペーパー キャンプ グランピング アウトドア楽天市場2,420円
食後には自作ヨーグルトとコチラも自作の桑の実のジャム!この桑の実は近所で自然に実っていたものを自分で摘んだもの。近くの見沼田んぼ周辺に自生している桑の木にたくさん実っていたのだ(私有地以外の場所で採取)。そのまま食べても甘みがあり美味しいのだが、食感がイマイチなのでジャムのほうが食べやすいかと思う。
家庭で出来る桑の実ジャムの作り方 – 群馬県ホームページ(蚕糸技術センター)www.pref.gunma.jp
そんな桑の実ジャムは、ブルーベリージャムに非常に近い味わいであるので、ヨーグルトとの相性は抜群だ!一般に流通していない果物なので食べたことない人が多いであろう。たまに道の駅や直売所で見かけるが、まあいいお値段で売られている。
食後に食器などを炊事場で洗って戻るとき、私の隣のサイトを見るとこんな状態(汗)!コレはスゴイな、昨夜までココに2団体のうち仕事関係か何かの団体の方に参加していたファミリーが大型テントを張っていたのだが、ここも夜撤収したみたいだ。そのままいたら大変な状態であったことであろう。朝周りを見ると半分以上のサイトが空いていたので、雨予報を見越してか、それとも宴のみ参加なのかはわからないが、半分以上は泊まらずに帰宅したようだった。
コチラはズブ濡れの私のサイト、テントはササッと撤収してしまった。DDのAフレームテント・・・こんなデビューでゴメンよ(汗)!ちなみにここのサイトは意外と地面が硬くて、短い山岳テント用のアルミペグだと効かない、またはすぐ抜けてしまう。雨の中何度もタープのペグが抜けてしまいしんどかった。
プロモンテ(PuroMonte) アウトドア キャンプ テント ペグ アルミカラーペグ10本セット シルバー(SV) OGK3105SETAmazon(アマゾン)
撤収後のサイト。地面は水たまりにはなっていなかったが、かなり水を含んだ状態であった。帰る時に気づいたのだが、このキャンプ場では大きなスノコを無料で貸し出している。先ほどの水たまりになるようなサイトはスノコを敷いていないと大変なことになるだろう。まあ、それでも私は借りないだろうけど。
この後中央にある大屋根下のテーブルで荷物をまとめた。このキャンプ場て初めてこのスペースを使った。雨の時の撤収にはうれしい場所だ、普段は毛嫌いしてしまっていたけど!ビチャビチャのテントやタープは、家で干して片付けとなったのであった。
さてさて、そんなDDのテントデビューのために急遽訪問のサンアメニティ北本キャンプフィールドでした!それではいつもの評価を。
■いいところ
いつも通り近くて安くて気軽に来れるキャンプ場というのは言うまでもない。今回中央の大屋根側ではない外側のサイトを初めて利用したが、私のような孤独ソロキャンパーには断然こちらのほうが過ごしやすい。
中央に向けて目隠しタープを張ってしまえば、声と音以外は他のキャンパーが気にならず過ごせるからだ。予約状況からも外側のほうが人気が高いかと思う。この理由は明白だ。
そして今回初めて雨の日の利用となったが、屋根付きスペースがあること、そして同じく屋根付きの炊事場が近くにあるということの利便性がよくわかった。今までこんなに整備され利用しやすい環境で雨キャンプをしたことが無かったので、その快適さはよくわかった。雨キャンプに初めて挑戦する人にはいい場所かと思う。
私は屋根一つ無い野趣あふれるキャンプ場での雨キャンプばかりだった。私のような変態はその不便さと雨に負けずに工夫して乗り切る事を楽しんでいるのだが、初めての雨キャンプがそんなところでは、嫌な思い出になってしまうだろう。雨キャンプの魅力に興味ある方は、こういうところからスタートすると良いのかもしれない(いないか)。
■イマイチなところ
今まで散々このキャンプ場のイマイチなところとして私が取り上げた「とても良く整備された公園のようだ」というポイントは、今回についてはいいところとして取り上げる形となった。
今回イマイチな点としてピックアップするなら、やはり近くて安くて便利でキレイなキャンプ場というのはうるさい人が多いということだろう。今回は2団体がキャンプ場の半分以上を利用していたと思う。
一つの仕事関係か何かの団体(バンガローとサイトの半分以はこの団体かな?)はタープのみ張っていたり、それすらなかったりと、帰る気マンマンな人たちもいた(この人たちいつテント張る?と思っていたが)。みんなで食べ物を作っては共有して各サイトで楽しんでいる感じで、夜までかなり盛り上がっていた。
もう一つの年齢層の高いグループは、もうキャンプというよりも居酒屋であった(汗)!キャンプ道具はもはや無し、中央の大屋根下のテーブルに集まって、御婦人が炊事場にガスコンロを置いて調理したものをテーブルで飲みながら食べてワイワイやっているという感じであった。確かに近所の人は誰かの家に集まって飲み食いするよりも、ここに集まって飲み食いして夜帰るほうが片付けもラクだし汚さないし良いのかもしれない。
この2団体の盛り上がりで私のようなソロキャンパーは大きな声に悩まされることとなった。しかし私はこのキャンプ場に何度も来ているのでこのような事は想定内(元々ファミリーが多く騒がしい)、イヤホンをして動画や音楽を楽しみ外部の音をシャットダウンしていた。状況を理解して対策を講じていれば、どんな状況でも納得して楽しめるものだ。そしてそれでも利用する価値がこのキャンプ場にはあるのだ(近い安い手軽)。
■個人的反省点
今回は暑い&団体宴会&土砂降りという状況下でのキャンプとなった。暑さは日が暮れたらすぐに落ち着いた。団体は宴状態が夜まで続いたが、10時くらいにパタッとやんで一目散に消えていった。そして夜中からの土砂降り。なかなか激しい展開のキャンプとなった(汗)!
しかし、暑さは2時間程度のもので、団体の騒ぎも想定内。しかし雨量だけは想定を超えていた。コレだけ土砂降りになるとは。
今まで土砂降りでもサイト内に浸水するような場所はあまりなく、快適に過ごしていたのだが今回は違った。足元びちゃびちゃ状態になるとは思わなかったので、多くのものが濡れてしまった。紹介したテント、イス、キッチンペーパー以外にも、色々ずぶ濡れになった。雨のリスクというのはどのキャンプ場でも起こり得る。ここまで浸水することも想定しなければいけなかった。
私は普段不自由を乗り越えて自由を勝ち取るようなキャンプを楽しんでいる。だから不便で整備されていないキャンプ場を好む傾向がある。そしてそのようなキャンプ場のほうが自然的魅力も多い。たが今回わかったのは、自分の想定を超えてしまうと大変だということである。
想定している不自由には対策があり乗り越えることを苦としない。しかし想定外の不自由には何ら対策を講じておらず乗り越えるのが難しい。今回はその難しいところを・・・大いに楽しめた(笑)!なんと楽しいことか、この想定外を乗り切るということが!
足りない頭で必死に対策を考え、今手元にあるもので対応して乗り越えていく・・・。全然スケールは違うが月へ向かったアポロ13号の事故のとき、乗組員たちはアポロ船内にある部品でどうやって対策を講じ地球に戻るか、地上の人を含めて必死に考え乗り切り地球へと戻ったのだ。まさに【必死】、死ぬ確率が高いサバイバルである!私のケースは死ぬリスクはかなり低いが、一人でしょぼい装備を頭に描いてどうやって乗り切るかを考える。そして実践して失敗して再検討し乗り切る、これもサバイバルだ!
こんな整備されたキャンプ場でもサバイバルはできてしまうのである。まあ、夜中の雨が降り出す前に帰宅した多くの人たちは最強の雨対策を講じていたわけだ、戦わず撤退という策を。その後このキャンプ場に残った6〜7組程度のキャンパーたち。そのうち3組くらいは仕事関係か何かの団体の人たち(1組はバンガロー、残る2組はテント利用)だった。しかし彼らは予定していた朝食も諦めずに炊事棟で調理して楽しんでいた!素晴らしい根性だと思う(片付けしていたお父さんは大変そうであったが)。
その他ソロキャンパーや2名程度のキャンパーを含めて雨の中一夜を過ごした少数派の面々、お互いに会話することは無かったが、同タイミングで大屋根の下でモクモクと撤収&片付けを行っていた。土砂降りという運命を共にし乗り切った者同士、何故かみんな同じタイミングで同じことをしていたというのが面白かった!
さてさて、そんな土砂降りキャンプについてはコレでおしまい。次回は久々に登山の部、何度も行ったことがある山なのに一度も登ったことがない山に登るぞ〜!お楽しみに。
コメント