皆さんこんにちは、孤独野営人です。
今回は登山の会、前回のサンアメニティ北本キャンプフィールドがキャンプはじめなら、
今回は山はじめ!
そんな2025年山はじめはありがた~いご利益がありそうな場所をセレクト!埼玉県飯能市にある竹寺~子ノ権現を巡りつつ、近くにある愛宕山山頂を登るというルートだ(一応ピークハントしないとね)。

2025年1月18日(土)、午前7時半にツレと一緒に登山口のある『名栗ふれあい公園 駐車場』へ。ここから少し北に歩くとその登山口がある。

山道はよく整備されており、道に迷うようなポイントはない。
急登というような場所もないが、なだらかというほどでもない、という感じの杉林の道が続く・・・。

が、突然姿を表したのはススキが伸びる開けた場所!何だこの場所は???

どうやら鉄塔で電線を通すために周辺の木々が伐採された場所のようで、ここからは眼下に名栗の集落が見えた。
ちなみに画像の電線の奥のほうにある山肌が見えているあたりは、飯能市最奥にある「JFEミネラル 武蔵野鉱業所」跡地だ。
この近くは以前訪問したことのあるキャンプ場「白岩渓流園」がある・・・最近行っていないな~。

そんなススキヶ原(←勝手に命名)を歩き杉林に戻ると丸太の休憩スポットが、せっかくなので腰をおろして休憩。
ここで半分くらい登った感じかな?
しかし・・・どことなくこの山の雰囲気が前回年末に登ってどエラい目にあった「牛頭山」に似ているような気がする(汗)!
もちろんこんなに整備された山ではないのだが・・・もし牛頭山が整備されたならばこんな感じの山なのだろうか?

しばらくは前半と同じような杉林の道を登っていたが、次第になだらかな道に。もうすぐ尾根道に出そう。

尾根道の合流地点に到着!まずは竹寺に行ってみようかと思ったのだが・・・道案内は右も左も竹寺(汗)!
どちらか悩んだものの、「おすすめコース」である左へ進むこととした。

おすすめルートを歩いていると、美しい名栗の山々が見えてきた。
方角的に棒ノ折山の方なのかな?

そしてたどり着いたのが鐘楼。誰もいない山の上にいきなり立派な鐘があるのにびっくり!・・・せっかくなので撞かせてもらっちゃおう
・・・ビックリしたッ!予想を遥かに超える素晴らしい音!
重低音で響き渡るその鐘の音は、心の中まで響き渡るものであった。
自分の心や体、そして周囲の山にある不浄なものを取り払っていただいたような気がした。

そして鐘楼から少し山を下って竹寺へ。
竹寺の正式名称は八王寺というらしい。

こちらが本堂。何も考えずお参り・・・あ、あ違えた、二礼二拍手一礼でお参りしてしまった!
ここはお寺だったんだ(汗)!だってなんとなく雰囲気が神社っぽいので・・・。
ここの御本尊は牛頭天王(ごずてんのう)とのこと・・・牛頭・・・私の頭の中には、再び「牛頭山(ごんずやま)」でいっぱいになった(汗)!
牛頭というキーワードに最近良く出会うな・・・人生でほぼ無縁のキーワードだったのに。

本堂の直ぐ側からは関東平野がとてもキレイに見えた。
真正面に広がるのは東京のビル群、左の竹のそばにはスカイツリーも見える!
とてもきれいな眺望がある場所に牛頭天王はいらっしゃるのですね~!

あたりを散策していると・・・あれ???これは鳥居ではないか!?ここお寺ですよね?
・・・とハテナになってしまった。・・・二礼二拍手一礼したのは間違いでは無かった・・・のかな?
竹寺では精進料理やお団子などの軽食が食べられるとのことで楽しみにしていたのだが、まだ時間が早いため営業していなかった。
帰りにランチで再訪とするとして子ノ権現を目指すこととした。

竹寺から子ノ権現への道のりは、比較的なだらかな道が多く歩きやすい。

・・・と思っていたら急登があったり!でもこの場所くらいで後は歩きやすい道が多かった。

子ノ権現近くに「愛宕山」という山があるようなので、今回の登山でのピークハントの地はこことした。
尾根道から20mくらい登ったところが山頂であるが、意外とここは激しめの道だった。
しかし山頂にはお宮が一つあるだけで、山頂の標識らしきものはなにも無かった(汗)。
ちなみにこの先は伊豆ヶ岳へとつながっている道だ。

そして今回のもう一つの目的地「子ノ権現」に到着。こちらは健脚のご利益があるとの事。
登山で訪れる場所としてふさわしいところだ・・・たくさんのわらじが納めてある(笑)。

本堂横にはこんな巨大なわらじも寄贈されていた。
このお寺は檀家を持たずお参りする人のお賽銭などで維持されているとのこと。

スカイツリー眺望スポットがあるとのことで、行ってみることに。
鐘楼がある高台にあり、そこからの眺望が素晴らしい。
右奥には横浜の町並み(かな?)が・・・

そして東京のビル群やスカイツリー・・・

地味ながらもさいたま新都心も見えた。

そんな眺めの良い場所にはまた鐘楼がある!こちらもありがたく撞かせていただく
・・・う~ん、ここも竹寺の鐘と同じような響き渡る音であった。
なんとなくサイズや感じも似ている気がした。
W鐘つきで不浄なるもの完全退散!

子ノ権現周辺を散策していると・・・売店近く人とても大きな杉の木2本あった。
「子ノ権現の二本スギ」というらしく、埼玉県指定の天然記念物にも指定されている。
しかし驚いたのは太さよりも木の中だ。なんと雷で打たれて中が焼けている!だが木は逞しくも生きているのだ。
右の杉は枯れているようだったのだが、その空洞になった幹の中からは新しい杉の木が出てきていた。
この杉のエネルギーはすごいものがある。

・・・と、子ノ権現を後にして戻ってきたのは竹寺。
13時すぎ、ランチにはちょうどよい時間なので・・・お食事処へ行ってみよう!

頼んだのは「竹笹そば」、見事な竹色!意外とボリュームがあって疲れた体に染み渡るそばであった。
右に添えられているのは、このお店のお母さん手作りの柚子の砂糖漬け。香りが良くとても美味しかった。
ちなみに竹寺だけあって器も竹製のものばかりであった。

そしてこちらは「牛頭さまだんご(しょうゆ)」。ああ、だんごね~と特に期待もせず食べたのだが、驚くほどに美味かった!
人生一美味しいだんごだったと言っても過言はない。
ねっちりとしてなんとなく粒感のあるだんごは、噛み応えがある上に味もとてもよく、五平餅と団子の間のような感じで、衝撃的なウマさであった。
基本お母さんの手作りのようなので、ここでしか味わえない味であることは間違いない!
竹寺|公式ウェブサイト竹寺の公式ホームページです。竹寺は、正しくは医王山薬寿院八王寺といい山岳信仰の道場として千年余の歴史を有しております。takedera.net

帰る際に御札を売っている場所によってみると・・・なんと甘酒の無料配布が(もちろんお気持ちは入れたけど)。
酒粕の甘酒であったのであまり期待せず飲んだのだが(個人的には麹の甘酒のほうが臭みが無く上品な甘さで好き)、これがまた美味かった!酒粕特有の匂いが薄く上品な香りと味わい。
そしてお土産にと竹寺オリジナルブレンドのお茶を買ったのだが・・・なんとお会計してくれたのは先程のお食事処にいたお母さん!「あれ?さっきのお母さん!」とつい声を上げてしまった(笑)!
お食事処からこちらへと大忙し、でも素敵な笑顔で優しくお話してくれたのがとても嬉しかった。そしてその奥にはニコニコ笑顔の住職が(笑)。なんて素敵なお寺なんだろう!
ちなみにこのお寺は東日本唯一の神仏習合の場所とのことだ。だから鳥居があったり、なんとなく神社っぽかったりしたのか。
ということは二礼二拍手一礼でお参りしたのは間違いでは無かったのだな・・・これも牛頭天王のお導きだったのだろう。

そんな牛頭天王が、本堂直ぐ側の立木にダイレクトに彫られていた。これはなんとも逞しくかっこいい!
さらには本堂のそばに割れた杉にもかかわらず、逞しくも力強く生きている木があったのには驚いた。
なんとエネルギーに満ちた山なのだろうか!そして特に竹寺はなんとも居心地がいい。私とフィーリングが合っているような気がした。ここはぜひまた来たい場所だ。


さらには本堂のそばに割れた杉にもかかわらず、逞しくも力強く生きている木があったのには驚いた。
なんとエネルギーに満ちた山なのだろうか!そして特に竹寺はなんとも居心地がいい。私とフィーリングが合っているような気がした。ここはぜひまた来たい場所だ。

そして下山することに。途中吸い殻を一つ拾ったのだが・・・山で吸い殻を捨てるとは何を考えているのか?

下山中にこんな(昭和感あふれる)看板が目に入ってきた。
山は緑に萌えるもの・・・エネルギーに満ちたこの山々の木々をいつまでも大切にしていきたいと思った(超微力ながら)。

登山口に戻ったところでちょうど太陽が山の影に入った。安全に下りられるようにと牛頭天王に見守られての登山だったような気がする。
なにか今年は牛頭天王のお導きがあるに違いない・・・そんなことを考えながら家へ帰ったのだった。

■いいところ
登山道は歩きやすく、初心者でも楽しく歩けるコースであろう。竹寺、子ノ権現という見どころがあるので、楽しみの多い登山となる。
また、竹寺、子ノ権現ともにトイレがあるので安心だ(キレイ・・・という程ではないが)。
今回はクルマを停めて山に入ったので往復のコースをとったが、バスなどで登山口までくれば竹寺~子ノ権現~伊豆ヶ岳と縦走して西武秩父線「正丸」駅に抜けることもできる。
ただ結構なロングコースとなるので、日の短い冬であることも考慮し我々はそのコースを断念したが。
■イマイチなところ
登山道はほぼ杉林なので、四季を感じにくいコースとなっている。ただ竹寺や子ノ権現周辺には広葉樹など四季を感じる木々もあるのでまったくないわけではない。
また眺望がいい場所は竹寺と子ノ権現の2箇所にほぼ限られてしまうので、道中のお楽しみは少ないかもしれない。沢などもなく地形的変化に乏しいコースである。
そして最大のマイナスポイントは、竹寺と子ノ権現ともにクルマで行けてしまう場所であるということだ。これは致し方ないのであるが、せっかく足で登ったのに誰でも気軽に来れる場所であるというのは、なんだか物寂しさを感じてしまう。しかし足でわざわざ訪れる価値がある場所でもある。
■個人的反省点
今回は時間的制約(我々の遅さと日の短さ)を考慮したコースとしたのだが、とても歩きやすいコースであったので、思いの外早く行動をすることができた。お陰で竹寺、子ノ権現をじっくりと楽しむことができた。
ともに素晴らしい場所であった。私が個人的に強く感じたのは、この地のエネルギーだ。本文中でも取り上げたように、土地のパワーが凄まじい。
道中も杉の木がたくさんあるのだが、力強くまっすぐに伸びた杉林もエネルギッシュであった。そしてそれ以上なのが子ノ権現と竹寺周辺なのであろう。とにかくありえないような状態の木の生命力に度肝を抜かれる。
竹寺では割れた杉がそのまま元気に天に伸びていたり、子ノ権現では雷に打たれても逞しく生きている杉や、立ち枯れた杉の幹の中から新しい杉が生えていたり・・・木の凄まじい生命力を感じずにはいられなかった。
やはりこの土地がエネルギーに満ちているのであろう。
そんなエネルギーの高い場所に行くとやはり元気になる。特に竹寺は私とフィーリングが合っていたと思う。そして竹寺のお母さんやご住職の元気さと明るいニコニコ笑顔。ここで常にこの地のパワーを浴びているから、元気で素敵な笑顔なのであろう。その笑顔を見てとても幸せな気持ちになった。
そして2つの鐘楼で突いた鐘の音、自分の身体の中にある不浄なるものを取り払ってくれるかのような、全身に電気が流れるような響きがあった。
またよく知らなかったが、このお寺のご本尊が牛頭天王であった事。これは年末ドエライ目にあった牛頭山の時点ですでにここに導かれていたのではないかと思う。
なぜかというと、竹寺周辺の山の雰囲気がなんとなく牛頭山に似ているのである。
ちなみに牛頭山は「山の形が牛の頭の形に似ている」という理由で名付けられた山で、牛頭天王とはなんの関係もない。にもかかわらず、歩く山の雰囲気がとても似ていたのだ。
もちろん竹寺周辺はきちんと整備されていて道に迷うようなこともないのだが、登山道から離れた場所の雰囲気や森の感じが何となく似通っていたのだ。
これはたまたまであろうが、牛頭山の衝撃登山のお陰で鮮明に覚えていたのでよくわかった。そしてその衝撃さから「牛頭」という文字があたまにこびりついていたのだ。その矢先の牛頭天王との巡り合い。
人生で「牛頭」なんでキーワードを気にしたことなど一度もなかったのに。
不思議なことが起こったように感じる・・・たまたまだが、これを偶然としてしまうのか必然としてしまうのか。これは大きな分かれ目であろう。そして私は「必然」と捉える方であるのだ。
今回は2025年山はじめにふさわしい登山となったことは間違いない。牛頭天王は疫難消除、除災招福、出世開運の「天王さま」とのこと。
難病にかかることなく、災いに合うことなく、そして出世開運の一年となるように、この地で見た杉ように打たれても切られても負けずに、逞しく根を張り天まで伸び続けたい!!!
さてさて、今年一発目の登山の報告はこのへんでおしまい。
次回はソロキャンプ。赤城山麓にある民家にある冬季限定のキャンプ場とか・・・乞うご期待!
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