(後半)高原の林間サイトを独り占め!立原高原キャンプ場

立原高原キャンプ場

立原高原キャンプ場の後半です。 

信州牛を堪能しつつ、おでんの仕上がりを待つ・・・チビチビ飲みながら。意外と歯ごたえがありながらも程よい柔らかさで、食べごたえのあるお肉であった!

 そして・・・待ち遠しいおでんはこちら!ゆで玉子がうまくむけなかったけど、それらしくは仕上がった!だしはナナーズで買ったむすび昆布を5本くらい投入し(濃いめの昆布だしがうまい!)、あとは醤油と砂糖を少し加えあっさり目に仕上げた。ちくわと練り物を追加投入!

大根はもうちょっと煮たほうが良かったかな?でもまあアリな出来具合でした!標高1,400Mの高原は10月中旬ともなると夜はひんやり、おでんはピッタリのメニューであった!

・・・夜2時頃、雨音で目を覚ます。10時頃寝たときにはまだ降っていなかったが、深夜から振り始めかなり降っている様子(汗)。音がすごくて眠れない時間をしばらく過ごすが、耳栓をすることでようやく眠ることができた・・・ZZZ。

 翌朝、雨は相変わらず。久々にガッツリ降っているな〜!前のWood PAL飛駒オートキャンプ場でも降ったが、4時間くらいでやんだので次の日は乾燥撤収できたが、さすがに今回は無理そうだ。

 タープには大量の雨が溜まっている。寝る前に前方左側を低くし雨を流すようにしていたが、それをしていなかったらタープに大量の水がたまり崩壊していたかも。しかし、麻ひもはこの雨でも問題なく耐えている!やるじゃないか麻ひも!もしかしたら、軽くてコンパクトな素晴らしいロープ素材かもしれない(繰り返しの使用は厳しいかもだけど)!

 外から見てみると、強い雨に打たれた木の葉っぱたちがタープに落下している。撤収が大変そうだ(汗)。

 依然として強く叩きつける雨音を楽しみながら火を起こす。焚き火台などはかなり湿っていたけど、持参の購入薪は濡れないように保管していたので問題なく着火!今日の朝食は昨晩の残りのおでんに加え、もう一度トライしたかった飯盒での水蒸気炊飯である。前回は加熱時間が足りず芯が残ってしまったので、加熱を40分くらい行うことに。

おでんには昨日ナナーズで購入した油揚げを追加投入!飯盒下部でおでんを加熱調理し、上部で水蒸気炊飯を行う。

 出来上がったのはコチラ!野辺山産牛乳を添えて!おでんはひと晩寝かせたお陰で大根にさらに味がしみ込み、確実に美味くなっている!一方の水蒸気炊飯は・・・芯が残らず炊くことができたのだが、はっきり言ってあまりうまくはないかな(汗)!なんか水分が無いというかパサついた感じで、普通に炊く米に比べツヤもなくイマイチ。これが水蒸気炊飯の限界なのかな?ならば飯盒下部で普通に直火に当てて炊飯し、上部で汁物を温める(煮込みまではできないかも)ほうが絶対に美味しいと思う!次回はソレにチャレンジだ!

 モヤモヤした森を、炊飯がうまくいかなかったモヤモヤした心で見つめながらパサついたご飯を残さず平らげた。おでんという水分の多いおかずのお陰で、パサつきご飯は少しはマシに食べられたかな〜(笑)!

 朝食後は撤収を開始、雨は一向にやむ気配なし。タープだけを残し先にテントやその他を片付けクルマに運び、最後にタープを大きいゴミ袋にぶち込む形で撤収。しかし、この時期のせいなのか足の長いクモがたくさんいて、そいつらが入らないように撤収するのが大変(汗)!結局家でテントの掃除をしたときに、奴らがはるばる埼玉まで来てしまったことに気付く(畳んでいたのになんと生きていた!)。

・・・後に調べたら、奴らは蜘蛛では無いことがわかった!『ザトウムシ』という虫らしい。蜘蛛ではないので糸は出さない。そして視力はほとんど無いとのこと。確かにテントに張り付くだけで、巣を作る感じではなかった。

クモじゃないよ、ザトウムシ – 株式会社バイオーム森林でやたら足の長く体が小さい生き物を見たことはないでしょうか。足が8本あるからクモだと思う人も多いかもしれまbiome.co.jp

 10時頃撤収完了したが、その頃には少し雨は弱くなってきた。帰るときにごみ捨て場で昨日声をかけてくれたオートキャンプサイトAを利用していた男性に出会う。残念そうに「すごい雨でしたね」と言われたので、「雨音で夜中に少し起きてしまいましたけど、雨キャンプ大好きなので楽しかったですよ!」と。それを聞いた彼は少し意外そうな顔をしていた。これだけの雨だからこそ山の中で自分の居場所を守り切った達成感を満喫できたのだ!

立原高原キャンプ場を後にし、小海の農産物直売所についた頃にはやんでいた。ちなみにこの小海の農産物直売所で購入した味噌が衝撃的な旨さであった!今までこんなに美味しい味噌には出会ったことがないレベル!1kg1,350円とかなり高かったが、それでもお値段以上の価値がある味噌であった!地元産のくらかけ豆という豆と玄米を使った手作りの品を限定販売しているようで、深い旨みとコクがありかつ良質の醤油のような高い香りが何とも言えない!味噌も醤油も大豆製品だと気付かせてくれた。これは次回訪問時もかならず買うな!

小海町農産物加工直売所「プチマルシェこうみ」このサイトは、小海町農産物直売所「プチマルシェこうみ」の公式サイトです。特産の高原野菜をはじめとする新鮮な農産物、地元食材を使った加工品、お土産に最適な品々が揃っています。お近くにお越しの際は、ぜひお立ち寄り下さい。www.koumi-chokubai.jp

くらかけ豆玄米糀味噌(100g・400g・1kg):ゆうきちゃん売り切れ次第終了となります。  このお味噌は小海町で有機農法を営んでいる団体『こうみゆうきちゃん倶楽部』の作っている手作り味噌です。イチからの手作りで、完成までに約2年かかります。 なくなるとまた来年まで待たないといけない貴重な商品です。贈り物にも喜ばれるお味噌です。koumi-marche.com

なお、帰り道にもう一つ寄り道。佐久市の中込駅近くにある鯉サブレで有名なお菓子屋さん『清水屋』に立ち寄る。この鯉サブレは昔北陸新幹線の佐久平駅を利用した際に購入し、ツレにお土産であげたことがあったが(私は食べなかった)、なんとあの鳩サブレーを抑え『今まで食べたサブレの中で一番美味しい!』との評価だったので、どんなにうまいのかと気になっていたが、中々訪れる機会がなかった。今回5年以上の歳月を経て買いに来たのだ!サクサク感がありかつとても食感が良い上に、コクのある焼いたバターの香ばしさが何とも言えない豊かな味わいのサブレで、コチラも美味であった!

(有)清水屋|佐久のお土産|佐久商工会議所佐久のお土産 大切なあの人になにを贈ろうwww.sakucci.or.jp

そんなお土産を携えて、帰玉するのであった!それでは今回のキャンプの評価を。

■いいところ

サイトを指定できるのがうれしい。ソロサイトや小さなサイトは指定できないフリーサイトが多いので、私のようになるべく人と距離を保ちたい種族には、キャンプ場の予約状況やサイト周辺の雰囲気を事前確認したうえで場所指定できるのがとても使いやすい。また遠方で早く着くことが出来なく、希望の場所を確保しにくいフリーサイトより、精神的にも楽にキャンプ場へ向かえるのもうれしい(焦って行って、着いてガッカリが無い)。

林間サイトはあまり人がいないので、よほど近くに陣取られなければ距離を確保しやすい。しかしこのサイトはクルマの乗り入れができずかつ少し急斜面にあるのでカート等は使えないため、私のような軽量キャンパーでないと使いにくいであろう。しかしこれも孤独になれる素晴らしいポイントだ!今回はオートキャンプサイトAに集中していたようで(ここは林間のプライベート感があるオートサイト)、Bサイトと林間サイトは一組ずつしかいなかった。それぞれのサイトは木々で見えないので、Bサイトの一組と林間サイトの私は完ソロ気分でキャンプを楽しめたことであろう!

そして何より安い!林間サイトは1,100円と激安な上に、クーポン券500円分がついてくる!実質600円のキャンプ場、なかなか無いであろう!ここなら多少距離があって交通費が嵩んでも、キャンプ場代でプラスマイナスゼロくらいになるような気がする!かなり気に入ったので再訪は確実であろう!しかし、キャンプ場の利用料金は本来こんな感じだったが、最近の高騰ぶりには驚く!ソロで3,000円は当たり前だからな〜(涙)!

■イマイチなところ

トイレは汚いまではいかないが、少し古めの感じではある。女性でも問題なく使えるレベルかとは思うが、抵抗ある人はいるのではないかな?というレベルである。

また近くにお店などは無い。一番近い場所でチェックインしたヤマザキショップだが、一般的なコンビニに比べると遥かに品揃えは少ない(だからヤマザキショップではないのかな?)。町中にあるコンビニを連想してここで買い出ししようと考えると足りないものが多いかと思う。最寄りは南の峠を超えた川上村にあるナナーズだろう(佐久方面からの訪問なら小海のナナーズ)。キャンプ場内に一応管理棟はあって、自販機と薪の販売はあった。

また後に蜘蛛では無いことがわかったザトウムシが多い。しかもテントがお気に入りなのかたくさん付いていたので、スキマの多いテントや入口を開けっ放しにしてしまったら中にもたくさん入ってしまうことであろう。私はテントに入る前に叩いて落としたり気をつけていたが、それでも夜中に一匹入り込んでいるのを発見した。まあ、それだけの山奥にこちらがお邪魔しているのだから文句はいってはいけないのだ。しかしコイツが嫌になるほどではなかった。あまり動かず存在感は薄かったし、人間に害はない。

また、超大自然の山中であるので、熊やその他野生動物には注意した方が良い。特に森林サイトはそのまま山につながっているので、食材や生ゴミの管理はキチントしなければならない。また音などを出して警戒することも大事である(他に利用者がいたらあまりできないが)。私は熊鈴と熊スプレー、そして最終兵器となるナイフ(刃渡り15センチ)を常に携帯していた。

■個人的反省点

今回は(も)重大な忘れ物をしてしまった!それは皆さんもおわかりのロープである。もし火付け用の麻ひもを束で持ってきていなかったらタープを張ることが出来ず、夜中にテントがビシャビシャ、薪などもビシャビシャになっていた事かもしれない。そしてかなりの雨だったので、テントへの浸水の心配もあったかもしれない。また凄まじい雨音で耳栓をしても気になるほどの、大音量になっていたかもしれない。

しかし、こういうピンチを乗り切るのもキャンプの楽しさである。もし麻ひもが無かったら次のアイディアを考えていただろうし、タープを諦めたとしても何が雨対策を考えて楽しんだことであろう。こうしたイレギュラーの発生こそ、キャンプの楽しさであり醍醐味である。言ってみれば『自然へのチャレンジ』なのだ。自然と共存するその世界は非日常の世界、イレギュラーの連続が当たり前なのだ。

だから私はさらに過酷度が増す雨キャンプが好きなのである。自然に少しだけ対抗して、快適さをいかに確保するか。イレギュラーが発生した時の落ち着いた発想と行動。いかにその状況下で対応できるアイディアを冷静に複数考え、どれを選択するか。その選択がキャンプがうまくいくかを大きく左右するのである。

全ての力は自分の知識と経験と発想である。これがサバイバルを乗り切る重要な要素なのだ。そしてそれを乗り切れるときに達成感を味わうことができ、楽しさとなるのである!だから私にとってキャンプは必ずしも万全でなくてもいいのである。逆を言えばイレギュラーを楽しみたいのである。迷いたいのである。

子どもの頃の私の趣味は、『道に迷う』ことであった。家から自分の知らない場所まで適当に行き、迷ったところで家にどうやって帰るかを楽しむものである。頭に地図を描き太陽の向きや目に見える建物などから方角を考え、記憶や勘等を頼りに家に帰るのである。だけど私は何回迷っても必ず家に帰れてしまった。結果的には迷え無いのだ、上記のような対策を講じると道が拓けてくるのだ。歩きから自転車、バイク、クルマと変化していき、地図もナビもなしに旅をすることを大人になっても楽しんでいる。どんどん広範囲にエスカレートしてしまったのだ。

この変態的趣味が、キャンプでのイレギュラーを楽しむところに繋がっているのだ。『考えて道を拓く快感』だ。逆に事前準備をバッチリ考えて完全なるキャンプを楽しむ事が快感な人もいるが、それも目的は同じ『考えて道を拓く快感』であろう。私は両方好きだから、事前の準備を綿密に行い、それでも漏れたイレギュラーをも楽しむ、言わば『ダブル取り』なのだ!

私の趣味はそういうものが多い。登山も、街道歩きも、ほぼ未知の道を歩くのである(ギャグではないよ(汗))。自分で目標をさだめ、事前にルート確認し、実際の現場では想定外な事が起こり、試行錯誤し目標へたどり着く。これが快感なのだ!冒険なのだ!これからもちょっと忘れ物をすることであろうから、また楽しいキャンプが楽しめるはずだ!・・・忘れ物の多い私だから!!!

さて、今回も訳のわからんオチになったところで今回のキャンプレポートはおしまい。次は究極ではないかというプライベートキャンプ場を見つけてしまったので訪問する予定!お楽しみに!

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