登山はしっかりと食べてから!金時山(神奈川県箱根町)

金時山

皆さんこんにちは。孤独ソロキャンパーです。今回は登山の部、ツレと一緒に5月18日に神奈川県箱根町にある金時山へ!天気は快晴、しかし渋滞にハマり予定時刻よりも1時間以上遅れての到着となってしまった(汗)。

スタート地点は公時神社前にある駐車場。金時山は人気の山なので駐車場はすぐにいっぱいになるのだが、公時神社前に新しい駐車場(有料)ができたようで(?)、この日は難なく駐車することができた。道路をわたりゴルフ練習場の中に入っていくようにして金時神社に向かう。上の画像の奥の山が金時山だ。

公時神社で入山のご挨拶をしてから登山道に。しばらくはこのような立派な杉が立ち並ぶ道を上っていく。このへんは道がきれいに整備されているのでとても歩きやすい。

しばらく進むと巨大な石が!『金時宿り石』というもので、支えられるわけは無いのだがたくさんの木々が置かれ、岩を支えるような感じになっている。ここは金太郎が山姥と一緒に住んでいた場所と言われているそうだ。ちなみに真っ二つに割れているが、これは比較的最近の昭和8年に突然割れたそうだ。割れる前の貴重な写真をネットで見つけたのでこちらをチェック!

絵葉書「箱根名勝(金時八景)宿り石」 文化遺産オンライン金時山の山腹に点在する巨岩には、金太郎にちなんだ名称が付されています。中でも宿り石と呼ばれるこの岩は、昭和6年(1931)に突如として割れました。割れる前の姿を伝える、珍しい絵葉書です。…bunka.nii.ac.jp

この宿り石付近で大きな黄色いハチが!!!ブーンと私をめがけて・・・と思ったら、通り過ぎて近くにいた女性の方に!しかし気づいていない???・・・いや、気付き猛然とダッシュしこの場を離れたのであった(汗)。

その先は杉の多い山を登っていく・・・意外と急だな(汗)!と汗をだいぶかいてしまった。しかし・・・こんなに体力なかったけ?というくらいにすぐにバテてしまう。どうもおかしい、これは・・・ダイエットしているせいかな?実はここ数日ダイエットに取り組んでいて朝はプロテインしか摂取していない・・・。さらにお昼以外は炭水化物を控えているのも影響しているのであろう。しばらく進んだがクラクラしてきてしまった。

「・・・なんだか顔色悪いよ」とツレからの指摘!これはイカン・・・プラスして熱中症になっているかのうような状態だ。少し休み行動食の羊羹を食べて糖分を、そして水分も補給することで少し落ち着いた。やはり体を動かす前はしっかり食事をしなければいけない(汗)!特に炭水化物・・・。

その後は焦らずゆっくりと登って行くこととする(汗)。次第にあたりは広葉樹が多くなり、ところどころ陽がさすような明るい道になった。これは明るくて心地よい道だ!

木々の間からは近くの山が見える・・・あれは隣の明神ヶ岳かな?天気がいいので、山頂からの眺望は素晴らしいことであろう!

しばらく進むと明神ヶ岳方面からの登山道と合流する。公時神社分岐点という地点だ。ここからは尾根伝いに登っていくような道となる。この場所にちょっとした休憩できるスポットがあったので、無理せず少し休んで行くことに。

合流点からの尾根伝いの道はところどころ視界がひらけており眺望が良い!芦ノ湖や箱根駒ヶ岳の姿が見える!箱根は外輪山に囲まれたカルデラ状の地形で、その中央に箱根駒ヶ岳があるような感じである。

ちなみにカルデラとは火山がその自分の噴火によって自分の山体の半分くらいを吹き飛ばしてしまい、残った中央にまた噴火口ができるといった感じのものだ。外輪山がその山本来の裾野であり、外輪山の大きい山はそれだけ標高が高かった山であったことがうかがえる。

日本で有名なカルデラといえば阿蘇山である。その外輪山の大きさから大噴火前にはなんと9,000m以上の山があったのではと言われている!私はこの阿蘇山に小学生の頃から興味があり、人生初のソロ旅行の行き先は阿蘇山であった!ちなみに箱根のカルデラはおおよそ2,700mくらいの山があったと推測されている。

箱根火山はどうやってできた?~中心に巨大カルデラを有する今なお活発な活動を続ける火山 – まっぷるトラベルガイド芦ノ湖など風光明媚な景色はもちろん、箱根湯本や強羅のほか「箱根十七湯」と呼ばれる大小17の温泉地が集結した一大温泉リゾート地となっている箱根。これらはすべて火山の恩恵といえます。 今なお活発な活動を続ける箱根火山は、どのようにして生まれたのwww.mapple.net

実は標高世界一かもしれない『阿蘇山』の話「世界一のカルデラを持つ」ということで学校教育で習う、熊本県の『阿蘇山』。旅行などで一度は訪れたことがあるという方も多いのではないでしょうか。出典: 現在、日本一の標高の高さを誇る山は『富士山』ですが、それは間違っているかもしれないのです。nellog.net

さて、話がそれたので本題に戻し・・・山頂へはあと少し、しかし人気の山だけあって人が多く時折一方通行となる。そして山頂近くには急登もいくつか登場する・・・今回ばかりは無理せず休み休み登っていく!

ふと見上げると・・・まんまるに青空が覗いている!あれは絶対山頂だ!!!あと一息!!!

なんとか山頂に到着!!!富士山ドーン!すごい迫力のある富士山!これは下から見上げる富士山とはまた一味違う。そしてここから見る富士山は山体がとても美しい。そしてこの天気・・・これだけ多くの人が見に来るわけだ!5月中旬頃は程よく雪が残っていて・・・一番富士山らしい富士山を見ることができる時期では無いだろうか?

富士山アップ!雪解けで生まれる筋状の雪がなんとも富士山らしい。富嶽三十六景で描かれるような、日本人が思い浮かべる富士山のイメージに近いのでは無いだろうか?

富士山の話ばかりになってしまったが、我々が登ったのは金時山、標高は1,212mである!この高さから3,776mの富士山を見ているのだ。

山頂の富士山側に行くと・・・静岡県?そう、この山頂は神奈川県と静岡県にまたがっており、半分は静岡県なのである。山頂で記念撮影をしたり他の方の撮影をした後に、昼食を食べることにした。エネルギー補給必須(汗)!実は公時神社分岐点での休憩時に尾西の五目ごはんにお湯を入れておいたのだ。もう食べごろである!

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こちらが本日の山頂メシ!尾西の五目ごはんに兼由という北海道根室にある会社の根室産さんまの梅酢煮。これは最近このメーカーの方と話す機会があり知ったもの。国産、しかも北海道根室産というさんまを使用したレトルトパック!今回始めて登山で持ってきたが、あっさりとした味わいで梅の酸味が汗をかいた体にしみわたる感じで、美味しくいただくことができた。

五目ごはんは少し味が濃い目、最初はその味の強さがとても美味しく感じたものの、後半は少し飽きてしまった。そして尾西だけでなくこのアルファ米全体に言えることではあるが、1パックが多い!とはいえエネルギー不足の体なので、美味しく完食するのであった。

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お腹いっぱいになった後は、山頂付近を少し散策。ここも火山性の山の一部であることがよく分かる溶岩質の岩がむき出しのところが。そこからの富士山もまたいい感じであった。溶岩のワイルドさがインパクトを加えている。

ちなみにこの溶岩質の岩のあたりは柵も何もなく下が崖となっている!あまりギリギリまで攻めると・・・危ない(恐)!しかし眼科には我々が駐車したあたりやゴルフ練習場(赤い屋根の建物)が見えた!

帰り道は体力も回復し、元気にくだることができた!途中見つけたゴミを拾いながら歩く。おそらく意図的にポイ捨てしたのではなく、行動食などを食べた後にポケットに入れたものが落ちたのであろうが・・・どんな理由であれ誰も拾わないので拾うのであった!

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途中小さな黄色い花が咲いておりしゃがんで見ていたが、立ち上がった途端に立ち眩みが(汗)!倒れそうな勢いで足もがくがくになってしまった!・・・眼の前に木があったので手でつかまったが、なかったら倒れてしまいそうな感じであった(汗)!・・・気をつけよう・・・。

その後金時宿り石まで戻ると・・・またハチが(汗)。ここはハチが住み着いているのかな?しかし、ハチがいるのにその近くにいたご婦人方は全く無視(汗)。すごい猛者たちだ!

と、無事公時神社まで戻ってきた・・・。何事もなく良かった!下山の報告をして帰路につくのであった。この後は途中で温泉に入りリフレッシュ!

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その後は小田原市内に移動し夕食を食べることに。今回お邪魔したのはこちらのだるま料理店。ものすごい趣のある建物!

建物の中もこんな感じ。明治26(1893)年創業という長い歴史を持つお店。外観からは料亭かと思ってしまうが、中に入ると意外と庶民的な雰囲気でホッとする(笑)!定食メニューが多く天ぷらが人気メニューのようだが、今回は小田原の魚が食べたく地物のアジが入った握り寿司を食べることに!

それがこちら!手前左からイサキ、アジ、真鯛、そして真ん中がヒラメ、金目鯛、アオリイカ!おそらくすべて地物の魚なのでは無いだろうか?個人的に新鮮で大きく臭みのないアジが食べたかったのであったが、新鮮でコリコリッとしたイサキ、肉厚でえんがわが添えられたヒラメ、プリプリだけど柔らかな真鯛、そしてコクのある金目鯛、そしてトロッとしたアオリイカ・・・と、どれを食べても美味かった!!!

最近夕食では炭水化物を控えていたのだけど、今日は体力を使った上にバテてしまったので解禁!!!

と、相模湾の海の幸を堪能し金時山登山を締めくくるのであった!

さて、それではいつもの個人的評価を!

■いいところ

何と言っても気軽に登れて絶景を楽しめるところは他には無い魅力である。登山道まではクルマだけではなく、バスでもアクセスしやすい。何組かバスで訪れている方をみかけた。標高800mくらいからの登山で1,200mくらいの山頂とそこまでの登りではないが、多少の急登もありそれなりに楽しめる。またところどころ視界がひらけ、箱根の山や芦ノ湖などを楽しむことができる。しかも山頂まで富士山は見ることができず、山頂にたどり着いたとたんに眼の前にドーンッと現れるのである。その姿は圧巻!

■イマイチなところ

人気の山だけあり登山客が多い。そのため山頂近くでは一方通行になることもしばしば。ひっそりと静かな山を楽しみたいのであればおすすめはできない。また山頂は人がとても多い上にスペースはさほど広くないので、スペース確保も問題となるであろう。私が訪れた際に南側に視界がひらけた溶岩質の岩がある場所があるのだが、その一箇所を占領している女性2人(ずっと自撮りをしていた)がいて、他の方も訝しげに見ていた。

■個人的反省点

何と言っても食事の問題が大きすぎた。正直ここまで影響が出たのは初めてであった。ここ2週間位ずっとダイエット気味で朝食をプロテインに、夕食は炭水化物抜きにしていた。しかし登山には炭水化物は必須であった!せめて朝食はご飯を食べるべきであっただろう。完全にエネルギー不足な感じになってしまい、スタミナが極端になくなっていた。加えて軽い熱中症のような状態にもなってしまった。これは水分だけでなく、上記のエネルギー不足が大きく関係していたと思う。やはり体を動かす前の食事は大切であった。体でそのことを知ることができた。

パワー(筋力)という意味では肉を中心としたタンパク質が必要であるが、持久力(スタミナ)という点では米などの炭水化物は必要である。運動前にはバランスの良い身体づくりが必須である。

その後水分と糖分の摂取で持ち直したが、合わせてクエン酸や塩なども携帯しておいたほうが良かったと思う。その2つを持ち合わせているのは『梅干し』である。昔数名で炎天下の作業を行っていたときに、この梅干しに何度救われたことであろう。暑さと水分不足でふと意識が遠のいていくような感じがあったときに、梅干しを一つ食べることで頭と身体が生き返ったものであった。今回5月ということ、そしてほとんど林間のコースということもあり梅干しは持ってこなかったが、汗をかくときは持ってきたほうがよい。たまたまさんまの梅煮を持ってきていたので、多少は効果あったかな?

ダイエットしている時だからというわけでなく、食事とお助けフード(甘いものや塩分、クエン酸など)は必須であろう。これも含めて『自然をナメてはいけない』!恐れ入りました(汗)。

ということで今回の絶景金時山登山のリポートはおしまい。次回はキャンプ、近場で良いキャンプ場は無いか物色している時に見つけたキャンプ場にチャレンジ!お楽しみに。

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