さてさて、アウトドアフィールド奈良渕の後半スタート。
まだ時間は3時頃、酔っ払って眠・・・らないように、ちょいとお出かけしてみることに。他のサイトを覗いてみよう。
こちらは野営サイト2。私のいる野営サイト1の手前にある。木の方に向かって設営すればプライベート感は十分にある。しかしあまり奥に行きすぎるとお墓見えるかも?というのも、このキャンプ場東側にはお寺があり墓地もあるのだ。ここはダイレクトには見えないと思うけど、区画サイトの東側からは見えていた(簡易的な目隠しがされていたが)。
こちらがその区画サイトエリア。林間の区画サイトが広がっている。雰囲気は悪くない。この右側がそのお墓のあるあたりである。
コチラはトイレ。外観は仮設トイレのような感じであったが、物凄くキレイでビックリしてしまい思わず撮ってしまった!私がトイレを撮影したのは初めてだろう。
その足で少し外出してみることに。北側に見えたのは浅間山である。実はこの山に明日の朝登ってみようと思っているのだ。標高は200m足らずの山であるが、キャンプ場から近い場所で登山できるのがうれしい!
住宅街側から見た私のサイトあたりがこの左奥のほうがな?こちらからは全く見つけられなかった。
先程の浅間山の麓まで行ってみると、神社があった。明日また来ますねと挨拶し、酔覚ましの散歩を終えるのであった。
サイトに戻るといい夕やけが木々の隙間から見えていた。そろそろ夕食の時間だ・・・けど、さっき食べたばかりだな(汗)。
とはいえちびちび始めることに、まず最初はエリンギ。シンプルに焼くのみ。香ばしくて美味かった!
続いては手羽先。どうしても手羽先は骨を抜きたくなるので、2本ある骨を取り出したところ。このほうががぶりと食べれて手羽先の柔らかいお肉をしっかりと味わうことができる。
焼き上がりましたかな?しかしファイヤーストーブが小さいので、手羽先4本とネギを置くとキャパオーバー!
いや、こんな小さいものだけど、シッカリ美味しい調理ができた!焚き火台としても火が大きくて燃やすのが楽しい!すぐにお腹いっぱいになってしまったので、残りの時間は焚き火を楽しみ夜は更けていったのであった。
翌朝は5時前、一番鳥の声とともに起床。目指すは浅間山だ!奈良渕の住宅地を抜け山を目指す。
昨日訪れた麓の神社へ。ここで入山のご挨拶をする。神社脇に登山道があるのだが、そこにこの登山道の説明があった。このあたりでは「浅間山のおたきあげ」という火祭りがあるそうだ。梅雨明けの土曜日の夜に山頂で積み上げたわらや木々に神官が火を点じ、人々は手に持った松明に火を移すと一斉に我が家を目指して駆け降り家を一周する・・・とのことだ。他にあまり例のない関東の奇祭とも呼ばれているとのことだ。
そんな登山道を松明も持たずに登っていく。
山の地肌が所々露出している。低山と舐めていると怪我しそう。と言う私はスニーカーで登っているが(汗)。しかし、この道を駆け降りるとなると、転ぶ人が出そうだ・・・(汗)。
木々が低くなり山頂が見えてきた!あと少し、このあたりで少しなだらかな道となる。
頂上に到着!頂上には東屋があり、その柱に山頂の標識が貼られていた。標高181m、麓からは15〜20分程度の短い登山であった。この山頂手前に火を灯せそうな場所があったので、おそらくそこで火が焚かれるのであろう。
しかし見晴らしは素晴らしい!南側には佐野市街が広がり街が見渡せる!奥に見える山は東北道を北に走ると最初に見えてくる山の三毳山(みかもやま)だ。この山も登ったことがある。
みかも山公園みかも山公園は、万葉集にも詠まれた三毳山を利用した、県内最大の都市公園ですwww.park-tochigi.com
少し下ったところから。キャンプ場のある小さな山も眼下に見える。こう見ると住宅街に隣接したキャンプ場というのがよくわかってもらえることであろう。この撮影をしたあたりでものすごい羽音のハチが現れた!走って降ったが追いかけられてしまった(汗)。松明を持っているわけでも無いのに私は駆け降りでの下山をしたのであった!ちなみに上りに25分くらい、下りは走った効果もあり7分程度であった。・・・まあ、ハチのお陰で奇祭体験ができた(笑)!
浅間山からキャンプ場への帰り道にゴミ拾いを。多くはなかったけど、何故か同じキャバクラ(?)のチラシが多数落ちていた(汗)。
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キャンプ場に戻る時にチェックインをした建物を撮影。左が管理棟(?)だったようだけど、右の建物は???・・・ここはもともと結婚式場だったのでは無いだろうか?右が教会で、左が披露宴などをおこなう場所だったのでは?そういえばこのキャンプ場を運営しているのは、隣接している「山水閣」というホテルだ。となればチェックインした際の大きな扉や奥のバーのような場所も納得ができる(今も結婚式場として使われているのかもしれないけど)。
キャンプ場に戻りお茶を飲むことに。こちらは私が見沼田んぼで採取したヨモギで作ったヨモギ茶とカキドオシ茶。ヨモギ茶を飲むことに。
お茶に映える森の木々たち!ちなみにヨモギ茶はフライパンで軽く炒って作ったので、味はほうじ茶のような感じ。ヨモギの匂いはあまり無く、甘みのある感じとほうじ茶のような焙煎の香りがして中々イケます。
さて、登山も一服も終わった所で朝食の準備を。今朝のメニューは鰆の西京味噌漬け。こちらはスーパーで購入し自分で白味噌ベースのタレを作って漬けておいたもの。
■鰆の西京味噌漬け
鰆の切身・・・3枚くらい(できれば骨抜きする)
白味噌(白っぽい味噌ではなく西京味噌)・・・50gくらい
料理酒・・・50ccくらい
ジップロックM・・・1枚
①白味噌に上記分量の半分くらいの料理酒を入れてダマにならないようにまぜ、馴染んだら残りを加えてさらにかき混ぜる。
②切身の鰆(できたら取り除ける骨は骨抜きや包丁で抜いてあげた方が良い)を①入れたジップロックに入れて、鰆が潰れないように味噌を混ぜる(ジップロックの上からモミモミするような感じで大丈夫)。
③半日〜1日漬けた物を弱い火で(焚き火なら熾火)、味噌が焦げすぎないようにじっくりと焼く。
こちらが焼き上がり。味噌は焦げやすいので、直火が当たる焼き方はNG遠火の熾火でじっくりと焼くのがPoint!中は程よく締まってふっくらとした鰆がまた美味しい!そして味噌の多少の焦げがスパイスとなってさらに旨さを引き立ててくれる。
いやー、ファイヤーストーブを初めて使ったけど、普段使っているピコグリルとなんの遜色もなく調理ができた!画像にないけど、朝食のご飯も美味しく炊きあがった。位置日使っただけでこの貫禄が出た!チタンらしい青がなんとも言えない。
と、朝食を終え片付けて撤収することに。住宅地近くならではの楽しさと登山、そして森の中の楽しさ色々と味わえるキャンプ場だった!ココは私のホームキャンプ場の一つにできそうだ(笑)。
※地図はだいたいのイメージです。サイズ感や方角等は正確ではありません。
さて、それではいつもの評価を。
■いいところ
家から60km弱と比較的近場のキャンプ場で利用しやすい。そして住宅地に隣接するにもかかわらず森の楽しさと孤独を満喫することができる。街明かりや生活音が聞こえたりはするものの、この自然の感じと特に一人きりになれる環境かまある事は、私のような孤独ソロキャンパーにとって耐え難い魅力である。私のホームキャンプ場の一つである「毛呂山町ゆずの里キャンプ場」のソロサイト(S3)も近い環境であるが、ここのほうが孤独感はバッチリ!コレは再訪確定だ。
サイト自体は土のサイトで大型テントは厳しいサイズであるが、2名クラスのテントまでであれば問題なく設置できる。またトイレがキレイ!女性が来ても気持ちよく利用する事ができるであろう。私は使わなかったが、シャワーやパウダールームもあり、おそらくこの様子だとキレイな施設であろう。
■イマイチなところ
私は全く気にならなかったが、トイレや水場は遠い。歩くと3分くらいはかかるだろうか?今回利用のサイトは最奥なので、一番遠くなっている。しかし、だからこそ味わえる孤独感なのである。トイレの距離よりも私は孤独のほうが大切かな?
また、季節にもよるだろうが虫は多めであった。虫除けスプレーをしたが効果があったのは蚊くらいなもので、地を歩いてくるタイプにはほぼ意味がなかった。とはいえそこまでひどい状況ではないので、5月下旬としては普通の環境であろう。
■個人的反省点
実は今回当初の計画としては、電車で訪問する予定であった。東武野田線「七里」駅より東武線を乗り継いで東武佐野線「堀米」駅へ。1時間半くらいの電車旅だ。片道は830円。七里駅の駐車場代として1日500円×2として1,000円・・・合計2,660円か・・・。あれ?もしかして車のほうが安いのでは?と気づいてしまった。うちからキャンプ場まで60kmとして、10km/Lの燃費、ガソリンが175円とすると・・・(60km÷10km/L)×175円=1,050円を往復分で2,100円!なんと500円も差が出てしまう。
電車で行く楽しさもあるが、安さというのも魅力の一つの電車旅である。それが逆転してしまうのであれば・・・クルマで行こう、となったのであった。ココ最近電車で行った「フォレストパークおいらの森」は、クルマで行くと駐車料金(2,200円)もかかってしまうので、クルマではなく電車というセレクトになった。電車のほうが安いケースはよっぽど遠くて高速使わなければきつい場所であろう。
ちなみに最近鉄道&徒歩キャンプに心惹かれており、いくつかリストアップしている。その一つがこちらも近場の埼玉県越生市にある「「ニューサンピアおごせソロキャンプ場」だ。ココはホテルに隣接する山のにあるソロキャンプ限定のキャンプ場で静かそうで前から興味があったところだ。JR八高線「越生」駅より徒歩50分くらい・・・まあアリな距離だ。・・・そういえば、今回のキャンプ場も隣接する仙水閣というホテルが経営していたな・・・。キャンプ場も宿泊施設だし、経営し易いのかな?
栃木県日光市にある「みよりふるさと体験村 テントサイト」も興味がある。会津鬼怒川線「三依温泉」駅目の前にあるキャンプ場だ。また7月に訪問予定としているのが群馬県嬬恋村にある「百年小屋キャンプ場」。ここはJR吾妻線「万座・鹿沢口」駅より徒歩1時間くらい。ココはかなり距離があるので、確実に電車のほうが安いと思う(電車で4時間超だけど)。
クルマで行くキャンプは荷物を運ばなくていいし楽である。だけど何か物足りなさも感じてしまう。それは「現実的」過ぎるからであろう。鉄道というのはなんというかロマンがある。特に都市圏を離れてローカルな鉄道となると、その雰囲気はさらに高まる。前回の「フォレストパークおいらの森」で利用したJR烏山線もそんな味わいのある鉄道であった。次に使うJR吾妻線も、烏山線と並ぶJR東日本が抱える赤字路線(汗)。雰囲気と赤字路線というのは表裏一体だ・・・。
クルマだと現実社会のまま移動している気分になってしまい、キャンプ場でクルマから降りた時点で非現実的な世界が始まる感じだ。しかし鉄道を利用するとそれよりも早い段階で非現実的な雰囲気になってくる。特に新幹線などの優等列車を使わずに利用すると。現実世界から逃れる旅のような気分になってくる。
駅から降りて歩く景色も都会には無い世界。誰も歩いていない場所を一人目的地に向かって歩いていく・・・この感じ!それがたまらないのだ。町から人から離れてたどり着く・・・文明とはかけ離れた世界(言い過ぎか)。そこで1日を生き延びる!鉄道&徒歩の旅はこの感じを演出する道具でもあるのだ!
私のもう一つの趣味「街道歩き」を行っているとき、周囲のクルマを見てふと感じることがある。クルマの中の人達は歩いている自分とは別の世界にいるな、と。そして街道歩きで町に入ると今度は町全体から自分が浮きまくっていることを感じる。この自分が違う世界にいる不思議な感覚が・・・たまらないのである(笑)。
それが私の旅の楽しさであり、旅をしている感覚なのである。キャンプ、街道歩き、そして登山・・・。みんな少し現実的な世界とは違う楽しみなのである。そう、私がよく言うサバイバルの世界感なのだ。その感覚を求めて・・・私は孤独に旅を続けるのである!!!
さてさて、一般的には理解不能な私の旅の楽しみ方を語ったところで今回はおしまい(この感覚がわかる方はメッセージを(笑))。次は登山の回、気軽に絶景を楽しめる登山にチャレンジ!お楽しみに。
今回は差額500円を選んでしまったが、今回のキャンプ場は駅からも普通の市街地を歩くし・・・そこまで鉄道に拘る必要は無いかな?
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