夏山のアブにたかられて!榛名山

榛名山

皆さんこんにちは。孤独ソロキャンパーです。

今回は登山の部、7月6日(土)に訪問したのは、群馬県高崎市にある上毛三山のひとつ榛名山。榛名山は山頂にいくつもの峰を持つ火山。榛名湖をカルデラと見立ててその周囲にいくつかの山々が囲んでいるような山頂になっている。今回登るのは、最高峰の掃部ヶ岳(かもんがたけ/1,449m)と美しい山体の榛名富士(1,390m)の2つ、この2つを登りながら榛名湖を1周するルートをとることとした。榛名湖の標高はおよそ1,084m、300m~350mの登山を2回するようなイメージだ。ちなみに赤城山は今年の冬、妙義山は山頂までは行っていないものの昔に登ったことはあるので、コレで一応上毛三山に登った事となる。

実はこの榛名湖周辺に計10回くらいは来たことがある。ほとんどは仕事関係でプライベートで2回くらい。しかし今まで一度も登山をしたことのない山だった。いろんな思い出のある榛名山を、今回はツレと一緒に登ることとなった。

出発地点は榛名富士の麓にあるビジターセンター前の駐車場。先に榛名湖南側をまわり掃部ヶ岳に登り最後に榛名富士に登る予定なので、榛名富士から降りてきたところがゴール地点となる。本日は下界の気温が32~3度くらいある暑い日。この榛名湖周辺はは30度を切るくらいで若干過ごしやすかった。ちなみに天気は曇り、夕方には雨予報もある。山頂に見える人工物はロープウェイ駅だ。

まずは榛名湖越しに西にある掃部ヶ岳を眺めることに。なかなかおもしろい山の形だ。ちなみに榛名湖周辺にはいくつかの峰がある。面白い形なのが鳥帽子ヶ岳(えぼしがたけ)で、ものすごい絶壁のような感じでとても登れそうにも無いように見える(実際その絶壁側には登山道がなかった)。以下のリンクの画像の榛名富士左側がその山だ。

榛名山・榛名湖(観光情報) – 観光サイト – 高崎市公式ホームページwww.city.takasaki.gunma.jp

榛名湖沿いの南側の県道を西へと進む。周辺にはたくさんのホタルブクロが咲いていた。可憐な姿に似合わず生命力の強い花で、私も家で育てている。ただこちらはヤマホタルブクロ、我が家のものはおそらくタダのホタルブクロだと思う(ほぼ見た目に差がない)。

ホタルブクロとは|育て方がわかる植物図鑑|みんなの趣味の園芸(NHK出版)ホタルブクロは、各地の平地から山地に広く分布する多年草です。日当たりのよい草原や、林縁などで多く見られます。初夏から夏の前半にかけて釣り鐘形の花を茎に多数咲かせます。細い地下茎を伸ばしてふえ、開花した株はタネと多数の子株を残して枯れます。子…www.shuminoengei.jp

湖畔沿いのルートはほとんど舗装道を歩く道のりとなる。登山というよりもお散歩感覚だ。本来は湖の周りにある峰々をたどって一周する方がより楽しいのだろうけど、我々では一日で回りきれそうにも無いので、このようなルートを取ることとしたのだ(汗)。

https://newikaho.jp/wp/wp-content/uploads/2019/09/1b22bef33d289a65df16d537d1540685.pdf

榛名湖の反対側のあたりからみる榛名富士。このへんからが一番美しく見えるかもしれない・・・と歩いていたら、なんと掃部ヶ岳の登山道を通り過ぎてしまっていた(汗)!引き返して高崎市林間学校の近くにある駐車場を抜けその先の遊歩道で登山道入口まで引き返すことに。ちなみに左に見えるのが先程話題に出た鳥帽子ヶ岳の絶壁側。

こちらが駐車場から榛名湖畔の宿記念公園へ続く遊歩道。この遊歩道沿いに掃部ヶ岳山頂へ続く登山道がある。

登山道見つけた!山の中にこんな看板があったが、生命力あふれる夏の草に隠されそうな状態であった。

いよいよここから登山が始まる!いきなり急な道のりとなる!しかも先日の雨の影響か土が少しぬかるんでいるので、すべらないよう注意が必要だ。しばらくすると・・・ブーン!!!とハチのような羽音が!黄色い縞々が・・・ハチだ!!!・・・と思ったが少し様子が違う。なんか小さいくてずんぐりしてるような気がする、後でわかったのだが、コイツらはどうやらアブのようだ。しかしこのアブたち、ず~と私にたかってくっついてくる。私を中心として旋回し続けている感じだ(汗)。虫除けスプレーをしておいたおかげなのか、刺されはしなかったのでこのまま放置しながら歩くことに。

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急な道のりを登ると、突然熊笹のなだらかな道となった。ずっとこの道だと楽でいいのだが(汗)。しかしこの先にもまだまだ急登が登場するのであった(汗)。途中全くジグザグコースを取らない急登などもあり意外と厳しい山だ。

1か所ロープ場もあった。短いが結構急で注意が必要。榛名山はそんなに甘くはないな!・・・アブも含めて(汗)。

山頂手前、榛名湖へ下る予定の道との分岐点にやってきた。あと200m!しかし登れば登るほどアブが多い気がする!

途中視界がひらけた場所が。ここから榛名湖が見えた・・・のだが、ここにもアブがたくさん!さっと写真を撮って先を急ぐことに(汗)。

と、たどり着いたのがこちら、掃部ヶ岳山頂!榛名山にある峰々の最高峰である。ヤッター!と思ったのもつかの間・・・

・・・山頂のアブの数がハンパない!!!山頂で昼食をと思っていたが、とてもそんな状況では無い!しばらくすると女性一人の登山者がやってきて話をすると、「アブがすごくて・・・」と言っていた。しかし山頂はもっとすごいのだ・・・。こちらは西側の眺望だが、少し曇っていて遠くまでは見えない。長居はせず先を急ぐことに。

ササッと下り始め先程の分岐点まで戻り、硯岩方面に続く道を進むが・・・この道もアブにたかられっぱなし(汗)!

そんなアブを引き連れてやってきたのが、こちらの硯岩。ここに来ると何故かアブがいなくなったような気がする。

ここは絶壁の上で眺望はとても良い。榛名富士と榛名湖がとても美しい・・・のだが・・・

足元はこんな感じ。高低差200m程度はあるのでは無いだろうか?私はあまり高いところが得意では無いので(汗)、このくらい覗くので精一杯であった!ツレはガンガン覗いていた・・・すげ~!

そしてアブを引き連れた一行は、一度榛名湖の近くまで下り舗装道へと出た。山中ですれ違った方々の口からも「アブがすごい!」という声が聞こえてきた。みんな同じ目にあって登っているんだな(汗)。しかし山中を出るとアブは追っては来なかった。ここからはまた舗装道の道を歩き反対側にある榛名富士を目指す。

途中榛名湖畔に浜辺のような場所があったので、ここでランチにすることとした。周辺には釣人がたくさん、自衛隊の人たちもボートの訓練のようなことをやっていた(近くの榛東村に基地がある)。

ランチはお決まりの尾西のアルファ米(チキンライス)と、お西の白米が売り切れてなかったので別の会社のアルファ米。チキンライスはそのまま、白米は麻婆なすを乗せていただくことに。尾西の味付きご飯系全体に言えるのであるが、味が濃い。最初は美味しく感じるのであるが次第に飽きてしまう(汗)。白米におかずの組み合わせのほうが個人的には食べやすい・・・ので、麻婆なす丼が美味しく感じた。

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食後は榛名富士を登ることに。夕方雷雨の予報があるので、サクッと登ってしまわねば!ツレとも相談し、途中で雷雨に合うのを避けるため榛名富士からの下りはロープウェイを使うこととした。登っている途中に降ってきたらサイアクだけど(汗)。

榛名山ロープウェイ標高1391mの山頂へはロープウェイでわずか3分。晴れた日には富士山や日本アルプスも遠望できます。眼下に広がる榛名湖の四季、榛名の自然を満喫してください。www.tanigawadake-rw.com

榛名富士の登山道は、掃部ヶ岳の登山道に比べて整備されていない印象(勝手な想像であるが、掃部ヶ岳近くには高崎市の少年自然の家があったので、生徒たちが頻繁に掃部ヶ岳に登っているのではないかと思った)。道もわかりにくく、廃道になったような道と新しい道の分岐があったり迷いやすい。しかも・・・待ってましたと言わんばかりに奴らが私の回りを旋回し始めた!そう、アブたちである!

美しい外観からは想像つかない程に激しい道のり。厳しい急登があるというほどでは無いのだが、ロープ場や岩ゴロゴロ、ぬかるんでいある場所など、ワイルドな場所が多い。そして外観の通り一定の角度で登り続けるので、なだらかな場所で一息という場所があまりない。

そんなワイルドな道を、アブを引き連れ登っていく。なかなかの険しさである。

そんな山道を登っていると、急に明るい熊笹の道になった。あと少しな予感!!!

と、目の前に現れたのはこの神社、こちらは山頂にある榛名富士山神社だ。しかしここもアブだらけ!アブを警戒しつつ安全にここまでこれたことを感謝しお参りする。山頂にはロープウエイで上がってきたご年配のご夫婦がいたが、やはりアブの多さに驚いていた。

榛名富士山神社 見どころ – 高崎市/群馬県 | Omairi(おまいり)榛名富士山神社(高崎市/群馬県)の見どころに関する情報はみんなで作る神社お寺&御朱印ガイド「Omairi(おまいり)」で。榛名富士山神社(高崎市/群馬県)の見どころ写真24件を掲載中。omairi.club

山頂には特に山頂を表す看板などなかった・・・ので、山頂にあった三角点を撮影する(中央下部に四角いやつ)。そして・・・さっさと下るのであった(汗)。

山頂より掃部ヶ岳の方角を撮影するも、雲に覆われ何も見えなかった。これは雨が近いのかも?

ロープウェイ駅近くに山頂の標識が。この看板のある場所よりも山頂は高いので、正確にはここが山頂ではない。ロープウェイから到着したカップルに「山頂はどのくらいですか?」と聞かれたので、「5分くらいですよ。・・・だけど、アブがすごいので気をつけて!」と忠告。すると二人は相談し始め、山頂に行くのをやめてあたりを散策することに変更をしたようだ。しかしこれは正解であったとすぐに分かった。

ロープウェイ駅のあたりから麓を見ると、我々がクルマを停めた駐車場が見えた。あそこがゴール地点である。

ロープウェイはこんな丸い小さなゴンドラのような乗り物。初めて見る形だ。四角い箱のロープウェイに比べると、乗れる人数も少なく一つに10人乗れないのではというサイズ×2。

ロープウェイ駅前にあった小さな神社にあらためてお参りした直後、ものすごい雨が降ってきた!イヤ~すごいタイミング!神様が我々が山頂に着き、お参りを済ませるのを待ってくれてたかのよう!ありがとう、土砂降りに見舞われることなく済みました!先程のカップルは山頂に向かっていたらびしょ濡れだったことであろう。

ロープウェイで下山し下から見上げる榛名富士。麓も土砂降り、汗をかいた我々には、5分程度の駐車場までの道のりで浴びる雨が気持ちの良いものであった。このあとは榛名湖畔にある「榛名湖温泉ゆうすげ元湯」で汗を流し、榛名山を下るのであった。

下山後はお腹が空いたので、私のチョイスで高崎市にある「カレー風味すずき高崎店」に訪問。この店は、10年くらい前よく訪れた店である。最初は仕事で訪問したのであるが、元ホテルのシェフだったオーナと話をするうち、食べ物に対するこだわりとつくるカレーの美味しさ、そして優しいその人柄にびっくりしたものだ。ちなみにオーナーのお父さんは桐生市にあるカレーの名店「カレー風味すずき」を経営している。しかし味は別で、高崎店ではオーナー独自のカレーが食べられる。

玉ねぎをベースとしたカレーは私の作るカレーに通ずるものがあるが、こちらはフレンチ系のカレーの味わい。小麦ベースのカレーには無いサラッとした味わいでありながら、素材の旨味が凝縮した上品な仕上がりである。正直このクオリティのカレーを1000円程度で提供するのは大変なことと思う。手間暇をかけこだわり抜いた味わい、オーナーの人柄がこのこだわりと手頃な価格設定を生み出しているのだ。私はここのカレーを初めて食べてから大好きになり、群馬に仕事で来るたびに訪れたものだ。群馬の担当を外れて以来訪問できていなかったが、久々に食べても変わらぬ美味しさ。手抜きなく今も素晴らしいカレーを作ってくれている!

カレー風味すずき高崎店curryflavorsuzuki.wixsite.com

さて、最後はカレーを語ってしまったが、榛名山登山はこれにて終了。それではいつもの反省を。

■個人的反省点

虫が多いというのは事前情報である程度わかっていた。隣の赤城山も同様の情報があり、榛名山もそうであろうと思っていた。虫除けスプレーも持参し対策を講じていたのだが、予想以上のアブであった。このレベルまでアブが多いとなると、虫よけスプレーだけではたかられることから逃れるまでは難しいのかもしれない。私もここまでアブが多い場所は初めてであったので、反省点でもあり今後の対策を考えるきっかけとなった。

確かに標高の高い場所に真夏に訪れるとアブが多い。山に限らずキャンプ場も、群馬県内で言えば無印良品カンパーニュ嬬恋キャンプ場やほたか牧場キャンプ場(現:OZE-HOSHISORA GLAMPING&CAMP RESORT)も、夏にアブがすごく多かった記憶がある。

そもそもアブという虫を私はとくわかっておらず、今回調べる事となったのでここに少しまとめたい。

★ハチとアブの違い

ハチはアリの仲間⇔アブはハエの仲間

ハチは巣を守るための攻撃として外敵を刺す⇔アブは雌が産卵のための栄養摂取のため吸血(噛む)する

ハチは足を出したまま飛びそれほど速くない⇔アブは足を畳んで飛び早く羽音も大きい

ハチは毒を体内に注入するものがある上に痛みを伴う⇔アブは毒を注入したりはしないが噛まれると激痛

ハチは頭と胴体とおしりがアリのように分かれている⇔アブはハエのように頭胴体おしり一体型

ざっとこんな感じであった。さらに付け加えるとアブの仲間にも黄色い縞々の胴体を持つ物があるので、ハチと勘違いしやすい。実際私が榛名山で見たアブはほとんど黄色の縞々を持っていたので、最初はハチだと思った。しかし、本文中に登場した山頂であった女性やすれ違った人の情報からみんなアブであるという事がわかった。

今回ヒル対策として有効と評判の「サラテクトミスト リッチ30」を体や足に吹いておいたので、噛まれることはなかったのだと思うが、それでもたかられることとなった。まだ対策としては万全ではなかったのだ。楽しい夏山登山のためには、さらなる対策を検討していく必要がある。

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また今回訪れた榛名山(榛名湖畔)は過去に10回程度、しかもここ10年くらいでそのくらい訪れたことのある場所だ。主に撮影などで訪問した場所で、このあたりのことはよくわかっていた。クルマを停めた駐車場や湖畔でランチをとった場所など、その時の記憶が残る場所である。懐かしい思い出がたくさんある場所であった。しかし、それでも登山をしたことは無いという山であった。

そして今回決定的にわかったことは、湖畔と山中では別世界であったということ。湖畔は榛名山らしい火山性の景色で、どこか柔らかで女性的な印象のある美しさが魅力である。しかし今回入った山中は険しく火山のたくましさを感じる世界であった。でも岩ゴロゴロや急登があったかと思えば、急になだらかな熊笹に覆われた優しい道に変わったりと、変化も面白かった。

山は外観の印象とは違う場所もある。つい何事にも外観で判断してしまうところが人にはある。しかし10回訪問していても、実際に体験して、自分の目で見て感じて、初めて知ることがたくさんあるのだ。「物事はやってみなければわからない。想像で知ったような気になるなよ!」・・・と、榛名山が私に忠告してくれたのであろう!

ちなみに榛名山周辺での私の一番のお気に入りは榛名神社である。私が人生で一番パワーを感じたパワースポットだ。

https://www.haruna.or.jp

さてさて、今回の榛名山はこのへんでおしまい。次回はキャンプ、夏の暑さを逃れる高原へ!お楽しみに!!!

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