皆さんこんにちは。孤独ソロキャンパーです。
今回は、お盆にキャンプ、暑い時期はもちろん涼しい場所で!昨年に続き標高の高いキャンプ場を探していたら、なんとキャンプと登山両方楽しめるキャンプ場を発見!これはここしか無いでしょう!!!と予約したのは、長野県富士見町にある「マナスル山荘天文館 星のキャンプ場」だ。
標高1,800m超の高所にある山荘が運営しているキャンプ場で、サイトの数は4つしか無いこじんまりとしたところ。しかし、山荘だけあって立地は素晴らしく、入笠山の登山口のそばなのだ。ここから入笠山山頂までは30分程度。朝の散歩感覚で山頂まで行けてしまうのである!しかも、なんと入笠山は360度の眺望が楽しめ、南アルプス、富士山、中央アルプス、北アルプス、八ヶ岳、など見えるというではないか!こんなステキな場所がすぐそばなのであれば、御来光を見に行くべきだろう!
とワクワク度最高潮!しかも、このキャンプ場の名前にある「天文館」が示すように、星もよく見える場所のようだ。キャンプ、天体観測、そして登山と、いろんな楽しみを一気にできてしまう素晴らしい場所だ。
と、8/12(月)の山の日にツレと一緒に長野へ向かう。高速道路はお盆で渋滞している予想でいたものの、思いの外そこまでの渋滞ではなく早めについてしまいそうな感じであった。なので予定を変更して、まず富士見町にあるAコープで今回のキャンプのメインディッシュとなる「遠山のジンギス」を購入し、そのあとこの方面に来るのであればと事前に予約していたサントリーの白州工場に向かうのであった。
白州工場は前回訪問時よりもグレードアップしており、駐車場に小さなチケット売り場のような受付しかなかったものが、売店を備えた新しい建物ができていた!見学の受付を済まし奥へ進み、無事お目当ての白州を手に入れるのであった。
そしてチェックインの14時ぴったりにキャンプ場へ到着。マナスル山荘までの道のりは途中マイカー規制がある。しかし我々は宿泊予定があるので通ることができるようだ、と思っていたら途中にあった規制開始箇所にいたおじさんに「通行証は?」と・・・。え、なにそれ?マナスル山荘のキャンプ場に宿泊予定である旨を伝えると、記入用紙を渡されそれに個人情報などを記入すれば許可証をくれるとのこと。山荘からは特に何も聞いていなかったので焦ったが、無事関所を越えることができた。
そしてたどり着いたのが、コチラのマナスル山荘天文館。名前の通り天文台のような施設がある!ちなみに、当日はこの建物のまわりに沢山の人がいたため撮影はできず、この画像は翌日早朝に撮影したもの。キャンプ場は向かいにある山荘(紅葉館)の方にあるため、そちらでチェックインするのかと思いそちらに向かったが、中にいたのは高校生のような女の子二人・・・???となっていると、そこへやってきた青年が声をかけてくれ、事情を聞いてくれた上にコチラまで案内してくれたのだった。その青年は・・・なんと山荘の宿泊者であった!
山荘のお母さんが出てきてチェックインをしていると、お母さんが「今日は高校生が天体観測で貸し切りなの」と。なんとさっきの青年は高校生であった!なんとしっかりとした高校生!私が高校生であったなら・・・(汗)。先程紅葉館にいた女の子も高校生のようで、なんと70名超が山荘に宿泊しているとのこと。昨日も(今朝も)4時まで観測をしていて、さっき起きて今朝食をとっているところとのこと。それで山荘の食堂にワイワイと人がいたわけだ。今夜も天体観測で誰かしらこのあたりをウロウロしているらしい。なんか山奥に来たのに不思議な雰囲気になっていそう(笑)!
お母さんのざっくりとしたチェックインの説明のあと、我がサイトへ。今回使うのはこのサイト1。高台になった砂利サイトである。クルマは100mくらい離れた駐車場に停め、そこから階段で荷物を運ばなければならない。なので今回はツレとのキャンプとしては最軽量の部類の装備を用意してきたのだ。
こんな感じに設営。テントをタープの中に入れた小川張りだ。というのも今夜から明日朝にかけて降雨予報があるから。高校生たちは天気予報を見て富士見町は夜雨がふらないと言っていた、とお母さんが言っていたが、そのお母さんの話では麓の天気予報は当てにならないとのこと。雨雲レーダーの予報を見てみると、確かにこの入笠山、そして富士見町を挟んで北側にある八ヶ岳の標高の高い場所では雨が降る予報となっていた。
いつもはスノーピークのチェアを2つ持ってくるのだが大きく重いので、私の分はソロで使っているフィールドアのハイバックチェアを。これは軽くて座り心地もよく、かつ安くて重宝している!また、焚き火台は中華鍋+植木鉢スタンドではなく、コチラもソロで使っているピコグリルに。これだけでもかなり軽く荷物を減らすことができた!この他の軽量化としては、いつもはロゴスの極厚10cmのインフレーターマットを使っているのだが、コチラもソロで使っているサーマレストのエアマット&マットを使い省スペース化を図った。
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今回初登場のギアはこちら。ギアを吊るしたりするロープである。最初モトハシテープを買おうと思ったのだが、よくよく考えるとタダのロープでも一緒では?と気付き、テントなどで使っているロープを2Mくらいにカットし、ホームセンターで3個で158円のカラビナを購入して取り付けてみた。
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こんな感じで使用。ものとしてはなんの問題も無い!これで十分なので、今後愛用していこうと思う。これもハンギングラックを持ってくる変わりにと考えたもの。いろんなところで省スペース化は図れるものだ。
もう一つNEWギアが。それがこのグレーのシマノのアイスボックスだ。最近発売された17Lサイズの3面真空パネルを採用したEL、このサイズでの最大氷保持期間は4日間だ。これはソロキャンプにピッタリサイズだと思い購入したもの。以前は左にあるベーシュの22Lサイズで発泡ウレタンのST(最大氷保持期間は4日間)をソロでも使っていたが、サイズ的にソロでは大きかったのだ。なのでこの17Lサイズの登場は待ちに待ったものと言える(個人的にはもう一回り小さくてもいいくらい)。
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ちなみにワンランク上のELにしたのは、STと氷保持期間を合わせたかったから。今回のように2つ使う際にも小さいながらSTと同スペックとして考えられるので(STの17Lサイズの最大氷保持期間は3日)。
コチラが中の様子。今回は飲み物用として使う事とした・・・酒ばかりですね(笑)!少し休んでいると、紅葉館から高校生の女子の笑い声が聞こえてきた。なんとなくお風呂にないっている声のような感じ。ひょっとしたら紅葉館は女子、マナスル山荘は男子と振り分けているのかもしれない。お母さんは紅葉館のお風呂も使っていいと言っていたが、もしそんな振り分けなのであれば遠慮したほうが良さそうだ。
設営が終わったあとは、近くのお花畑(入笠花畑)へ。お花だらけというわけでは無いが、いい意味で自然な状態のお花がたくさん咲いていた。
こちらは・・・高原でなくてもよく見るヤツでは???俗に言うビ○ボー草!こんなものも咲いていたりするのがお茶目!
こちらは高山らしい「ヤナギラン」。花の咲き方が美しい!
こちらはナデシコかな?普段見るものあれば、ここでしか見られないような植物もあったり。明日は雨予報でお花畑に来られないかもしれないので、この時間に少しでもこれて良かった!
午後5時半ころ。山荘のお母さんが言うには、お風呂は6時から高校生たちが夕食を食べるからその間がおすすめ!とのことであった。しかし、それはキャンプ場利用者(他3組)みんなに言っているのでは?とツレと話し、早めにお風呂へと向かうこととした。
お風呂はこんな感じ。展望風呂!こちらからも向こうからもよく見える(汗)!立ち上がると女性は上半身が見えてしまうこと間違いなし!ちなみに眼の前は駐車場で、多少なりともクルマ出入りはある!暗くなってからのほうが安心かつ星空を楽しみながら入ることができるだろう。しかし今日は怪しい雲行きで星は見れそうにも無いので、この時間に入ったのは正解であったかもしれない。
こちらが展望風呂から西の方を見たところ。雲に隠れてるのか見えないのかはわからないが、おそらくこっち方面に中央アルプスの山々があるはず。明日朝登る予定の入笠山山頂からは中央アルプスが見えるのだ。
ちなみにこちらが駐車場側から見た展望風呂。停まっているのは私のクルマ。我々が入浴している間も駐車場の出入りがあったので、よく見えていたことであろう(笑)!
6時過ぎテントに戻る。あたりは霧に包まれてきた!さっきお風呂入って良かった!景色が楽しめた上に、やはり予想通り6時に他の2組のキャンパーが入浴に来て順番待ちになっていた!
そんな霧の山でまず焼き始めたのは、私の大好物のトウモロコシ!焚き火の中に皮ごとぶち込み、15~20分回しながら焼いていく。
こちらが出来上がりの図。こんがりと皮が真っ黒になるまで焼いても、中はこのくらいの美味しそうな焼きめが付く程度。水分のある皮で包まれていたおかげで、蒸し焼き状態となりトウモロコシの甘さが引き立つように残りつつ、香ばしさも兼ね備えた出来上がり。こいつは塩も醤油もいらん旨さなのだ!!!
あたりが暗くなった6時半過ぎ、隣の空いたままだったNO.2サイトに3人組の男女がやってきた。挨拶だけしたけど・・・登山のファッションに山岳用テント、登山者のテント泊のようであった。しかし遅いチェックインだな、おそらくここまでクルマでやってきて明日朝出発して山に入り、夕方に戻ってくるような計画なのかもしれない。
さて、今宵のメインディッシュはジンギスカン!しかも地元の味だ。この山荘のあるところから南へずっと向かっていくと、武田信玄が京へ上る際に進軍した紅葉(くれは)街道(国道152号線)に出る。その152号線沿い、ここからおよそ50~60KM南の遠山郷にある「スズキヤ」の遠山のジンギスである(途中にある地蔵峠は現在通行できない)!私は長野に来ると必ずと言っていいほどお土産で購入している。
昔撮影の仕事で遠山郷近くにある「しらびそ高原」で星空の撮影の仕事をした際、帰りに購入して以来のお気に入りだ。長野県内のスーパーならいろんなところで手に入れることができる。ジンギスカンは長野県内でもいろんなエリアで名物となっている。他に有名なところでは信州新町(長野市の山間部)である。長野だけではなく、山深いエリアではよく見かける(山形県の蔵王温泉、福島県の南会津地方なども)。山間部では羊肉はよく見かける。
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おそらく昔から米の収穫が少ない山間部では、山に住む獣(イノシシ、クマ、シカなど)の肉食が盛んであったのでは無いかと思う。江戸時代は肉食はタブー視されていたが、人の行き来が少ない山間部では密かに食べられてたのではないかと思う。その名残として今でも日本の山奥の集落では肉食が盛んで、イノシシなどから牛豚肉より安い羊肉に変わっていったのではないか・・・と思っている(100%私の推測にすぎません!)。そんなジンギスを今回始めてキャンプで食べてみる事としたのだ!
まずは豚肉を使った「ぶたじん」から。こちらはあっさり目に網焼きで熾火で焼いていく。ちなみに遠山のジンギスは北海道のジンギスカンとは違い、いわゆるジンギスカン鍋は使わずに網焼きも定番とのことなので、まずは網焼きにしてみた。野菜に味が移らないので野菜はそのままになるが、油が程よく落ち&香ばしさが出た肉と一緒に食べると美味しかった。ただ肉はタレに漬け込んでいるため張り付きやすく焦げやすいので、火力には注意が必要だ。
続いては本命の羊のジンギス!やっぱりこれが本来の遠山のジンギスである!こちらは鉄板で焼いていく。鉄板の場合もジンギスカン鍋ではなく普通の鉄板を使う。おそらく北海道のジンギスカンとはルーツが違うので、作り方など微妙な違いがある(北海道のは味付きでは無いものが多い気がする)。
鉄板はOIGENの焼き焼きグリルを久々に持ってきた。こいつをしっかりと熱してから焚き火の炎を出すようにして焼いていく。
キャベツや玉ねぎなどの野菜も一緒に焼き、ジンギスの漬けだれが染み込むようにしていく。やはり焦げやすいので、大きな炎にならないように注意しながらじっくりと火を通す。
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こちらが出来上がりの図。香ばしいお肉と濃厚な漬けだれが染み込んだ野菜を一緒に食べるとウマい!しかし・・・2パックは多かったな(汗)。片方200gづつ、一人200gも肉を食べてしまった(汗)。そのせいでこのあとのメニューには進めず、ジンギスだけをお酒を楽しみながら突っついたのであった。
気づくとまわりはかなり濃い霧に包まれていた。お母さんの言う通り天気予報は当てにならないので(麓との差がありすぎるため)雨を想定して片付けを行い、明日の朝4時半起床&御来光登山に備え早寝するのであった。お隣さんはガスで調理をしていたので、やはり登山のテント泊のようだ。こちらさんも明日に備えて早寝になったようだ。
私達も・・・と、就寝準備のためトイレへ。トイレは山荘前の町営トイレまでいかなければならない。すると山荘隣の牧場のような高台の場所で高校生たちが天体観測をしている。正直晴天という空模様ではなく、時より雲間から星が見える程度である。このまま降らずにいてくれれば・・・明日の朝入笠山登山&御来光を楽しめるのだが。山荘前を通り過ぎると人が何人も!こんな山奥の暗闇で出会う人数ではなく、暗闇でも怖さを感じなくなってしまう(汗)。
トイレを済ましツレを待ちながら空を見上げると・・・雲の切れ間から無数の星が!これはきれいだ、天の川が見えるのでは無いだろうか?ツレも出てきて一緒に空を見上げる。空を見上げながらハイテンションで歩いていると・・・アイタ!!!なんとトイレと道路の間にある側溝に落ちてしまった(汗)!幸い水は入っておらず、しかも深さも大したことなく怪我は免れた。
無数の星を高校生も楽しんでいるのだな。時折心から湧き上がってしまっているような歓声を上げる彼らと同じ星を見ていると思うと、なんだか不思議で楽しい気分になるのであった。
(後半へ続く)
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