さてさて、川と森野営地の後半です。
テントを設営し終えた後はキャンプ場内を散策してみる。プライベートキャンプ場といえども、5~6組は設営できそうな広さがある。とはいえ私がいたところに平らな区画が2つあったけど、他はあまり平らな場所はない。少し暗い杉林の奥には、明るい広葉樹の林もあった。それが以下の場所↓。
だいぶ明るい印象。今度来ることがあれば、コチラに設営してみるのもいいかな!・・・平らでは無いので工夫が必要だけど。あと、道路から見えるのでプライベート感は杉林に劣るかもしれない。明るさをとるか、プライベート感をとるかというところか。
広葉樹の林から見たマイテント。・・・と、一回りして我が基地に帰還後とんでもない事に気づく!!!
なんと寝袋が無い!?今日は4月上旬、比較的暖かい日が続いていたので服装もあまり温かいとは言えず・・・失敗したな、と思っていたところ。しかも昨日からの強風で風が冷たい(涙)!これは・・・寝袋の無い夜は厳しいかな?と思い近くのホームセンターに毛布を買いに行く決断をする(飲酒前に気づいて良かった(汗))!
と、クルマで10分くらいでたどり着いたカインズ渋川鯉沢店!しかし・・・なんと冬物の取り扱いが終わっており毛布は売っていない!!掛け布団はあったけど必要のない布団を買うのはキツイな(出費も)・・・仕方なく掛けるものは諦めて、ベッド用の敷きパッドならいくつかあっても困らないだろうと購入することに(1,300円程度とお財布にも優しい)。こいつを掛け布団のように使うか、エアマットの上に敷くか。どちらが温かいかは夜寝てみないとわからないな~。
カインズ渋川鯉沢店カインズ渋川鯉沢店 | 店舗検索 | CAINZmap.cainz.com
これで一安心(?)と、キャンプ場に戻った後にお気に入りのおつまみセットを取り出す。ヤオコーでしか見つけられない細切りピーナッツと、途中のAコープ北橘店で買った浪花屋の柿の種!浪花屋の柿の種はピーナツが入ってないので、2つ合わせて私のお気に入りのオリジナル柿ピー(?)の完成!!!
柿の種 :: 大辛口柿の種M – 浪花屋製菓 ショッピングサイト厚切りの自然ヒビ入り柿の種、唐辛子の効いた辛口味。柿の種だけの平袋包装品。1ケース12袋入り。naniwayaseika.co.jp
お供にするのは炭酸水を持参して作るハイボール!強風のせいか飲んでいる先から杉の葉の細かいのが迷い込んでくる(汗)!
杉の薫りも一緒に楽しむことに(ほとんど香りなんか無いけど(笑))!今宵のウィスキーはサントリーの知多をセレクト!コチラは近所のよく行くコープみらい中川店で溜まったポイントで購入したもの(このスーパーで最高級のウイスキー!)。
さてさて、今宵の宴をスタート!ちなみにもう飲み始めてしまったので、寒くても緊急買い出しに行くことはできない!!!使い捨てカイロくらい買っておけばよかったかな、と後悔するがもうすでに遅し!まず焼き始めたのはマグロのカマ。でかいので時間をかけじっくりと焼く必要があるため、トップバッターにセレクト。横幅20cmくらい、厚さ10cmくらいの大きさ!
20分くらいかけコンガリと焼き上がったのがコチラ!マグロのカマは筋肉質でまるで牛肉のような噛みごたえがあり、かつ脂も程よくあり超美味しい部位!生食向きでは無いので不人気で安いのか?しかし個人的には大好き、これ2つ(もう一つは一回り小さかったけど)で350円程度(角上魚類価格!)。恐るべしコスパ!私のようなちょくちょく出かけるソロキャンパーはいつも特別感のあるものを買っていられないので、お財布にも優しい最高のメインディッシュだ!焼くだけの超簡単調理だし!安い旨いデカいの三拍子!!!
角上魚類ホールディングス株式会社角上魚類は、新潟県寺泊にある「魚のアメ横」に拠点を置く、日本一を目指す鮮魚専門店です!www.kakujoe.co.jp
続いて焼いているのは豆腐!沖縄豆腐のような硬い木綿豆腐を、前回自作した焼鳥のタレをつけながらこんがりと焼く。簡単で香ばしくヘルシー!仕上げには山椒をふりかけて・・・コチラも三拍子揃ってますな!と、マグロのカマの大きさもありお腹いっぱい、後はプチトマトなどをつまみながら宴は終了。ということは・・・寒い一夜の始まりでもあるのだ(汗)!実はテントに入る前にすでに寒い状態!下着、シャツ、フリース、そしてボア付きジャケットを着た状態で・・・ダウン的なものがないのがツライ!!!
着ているものを脱ぐこともできないため(寒すぎて)、着のみ着のまま寝床に。今宵の私の命を守る寝床は、コールマンのエアマットとカインズで買ったベッド用敷きパッドを重ねたベッドに、これだけ持ってきていた寝袋用のシーツ(ナンガの黒いの)と本来はテントのキャノピーに取り付ける焚き火用難燃シート(ベージュのやつ)、そして雨対策に持ってきていたDDタープ(3M×3M)という掛け布団・・・。風は通さないけど保温性ゼロの掛け布団である。ちなみに夜の気温は5~6℃。死ぬことは無いだろうけど・・・寒いだろうな~、と思いつつ就寝・・・zzz・・・zz・・・z・・・寒い!!!寒すぎる!
■ベッドに使ったもの↓
コールマン(Coleman) コンパクトインフレーターマット/S 2000039095Amazon(アマゾン)6,948〜9,900円
■掛け布団に使ったもの↓
ナンガ NANGA スリーピングバッグ インナーシーツ ベージュ N12REG14Amazon(アマゾン)3,960〜4,400円
プロモンテ キャンプ アウトドア 焚き火用難熱オプションシート OGD101 Dブラウン(DBR) [並行輸入品]Amazon(アマゾン)7,070円
DD Hammocks DD タープ 3×3 フォレストグリーン 日本正規品Amazon(アマゾン)12,100円
と、2時間後(午前0時ころ)目が覚める。寒い・・・これはやばいな、と使い捨てカイロを入れてないかとザックを漁ると、なんとハクキンカイロを発見!コンパクトで温かいのだけどニオイが苦手であまり使っていなかったもの。ザックに入れっぱなしだったようだ!!!
ハクキンカイロ ハクキンウォーマー スタンダード 1個入 【保温約24時間】Amazon(アマゾン)2,980〜6,000円
これは命拾いしたぞ、と早速ベンジンを注入し点火!・・・あたたか~い(天国)!・・・しかし、小さいな(汗)。結局体全体があたたまるような感じにはならない(布団がなく、せっかくの熱を蓄熱しない)。結局寝ているのか起きているのかわからないような辛い夜を過ごす事になる・・・。
朝、目が覚めテントの外に出ると何故かプライベートキャンプ場のハズなのに、数組がキャンプしている???どういうことだ!と慌てている・・・夢(汗)。気を取り直し再度睡眠にチャレンジ・・・zzz・・・え!もう朝の10時50分???あと10分でチェックアウトしなければならないの???管理人さんに急かされるが・・・テントなどの撤収はどんなに急いでも無理でしょう!!!と慌てている・・・夢(汗)!なんと現実と夢が混じっているような!!!という状態(最悪)。
結局殆ど寝ることができず気づくと朝を迎えている状態であった(涙)!しかしこの寒い夜のおかげで(?)面白い体験をする。それは、暗い間は昨日から続く風の音に支配されていた静かな杉林のサイトが、明るくなり始めた(朝を迎えた)途端に、たくさんの鳥たちが一斉にさえずり始めるではないか!!!なんという天国のような世界!夜の無機質な世界からエネルギーに満ちた朝の世界には、こんなにもカットインで変わるものだったのだ!
しかしなんとエネルギーに満ちた時間なんだろうか!森の住民たちの大合唱!ウグイスを始めいろんな鳥がさえずり始める。冷え切った体はよりそのエネルギーを直に感じることができ、気づくと気のせいか体も温かくなってきて、その後鳥たちのさえずりを子守唄に2時間弱の短い熟睡をすることができたのであった。
そして朝6時半過ぎに起床。寝不足だけど不思議とそんなに寝不足感はない。朝のエネルギーに癒やされたのであろう。正直眠れない夜の間に寒さに負けて、朝を迎えたら朝食も摂らずに帰ろうとさえ思っていたけど、朝のエネルギーと鳥たちの歌声に癒やされ体力と気力は回復しており、朝食の準備をすることができた!今日のメニューは昨日の残りのエリンギとプチトマトで作ったスープと・・・
コチラも昨日焼こうと思ってやめたはんぺんとちくわ。シンプルだけど焼くだけで美味しいメニュー!そして簡単!
コチラは家のベランダで育てたイタリアンパセリと小松菜。スープに追加して出来上がり!!!
こんな朝食ラインアップ!冷えた体に温かいスープは染みわたるな~(温)!
朝食後、少し散歩・・・と言ってもキャンプ場内だけど。広葉樹の林の前はよく見ると田んぼ?がある。春から夏は青々とした稲があるのであろう。時間は8時半頃、撤収を開始し、10時前にチェックアウトすることに。
キャンプ場近くの道路で見えたのは榛名山。私がいるのは赤城山の麓。お隣さんの山を眺め帰路につくのであった。
ちなみに、帰る前に昨日立ち寄ったAコープ北橘店でお買い物。お土産に群馬県産のいちご(1パック250円!)や新玉ねぎなどの野菜と上州麦豚の精肉などを購入。ついでにお昼用に上州名物の登利平の鶏めし(竹)を購入!鶏めしはとてもシンプルだけどウマいので好き!美味しく家で昼食にいただきました!!!
さてさて、こんなところで今回のリポートは終了。最後にいつもの個人的評価を。
■いいところ
何と言っても一人になれるプライベート空間!誰の目線も行動も気にならない。そしてどれだけ音を立てても迷惑にならない(限度はあるけど)。孤独ソロキャンパーの私には天国のような環境。キャンプ場内は整理されているようでされていない、山の中という感じ。このキャンプ場は元々オーナーがプライベートキャンプ場として作った場所のようで、2つテントを張るために2箇所整地したとのこと。なのでプライベートキャンプ場なのに2ヶ所サイトがあるのだ。やはり、キャンプが好きな人が作ったキャンプ場なんだな、私のようなプライベート重視の心をよくわかってくれているのがウレシイ。
商業的に人気の出そうなキャンプ場を作ったのではなく、あくまでも個人の趣味趣向で作ったキャンプ場。なので同じような好みの人であればこの言えない天国になるのだ。ブッシュクラフト的なキャンパー、私のような孤独キャンパーには最適な場所であろう。ちなみにオーナは近所にお住まいの方とのこと(チャットのやり取りのみで会ってはいない)。
金額的には私が利用した4月は1日3,000円とお手頃だったのもウレシイ!貸し切りでこの価格はなかなかないと思う。渋川の町からクルマで10分程度で超大自然の中というわけでは無いが、森の中にいれば民家や人工的なものはあまり目に入らない。ちなみに戻ってから6月に再訪しようかとサイトでチェックしたら、1日5,000円になっていた(汗)。値上げか、シーズンにより異なるのか?3,000円ならまた再訪確定だな!冬場を狙ってまたきたい(価格が戻れば)。
■イマイチなところ
トイレ、水道の設備はなし。徒歩5分くらいの場所に野球グランドがあり、そこのトイレと水道を使う形になる。徒歩5分はちょっと面倒な距離感である・・・しかも坂の上。アルコールが入ってなければクルマで行きたくなる距離感。これを不便と思うと使いにくいキャンプ場である。私は水道は使わず、飲料用に2Lペットボトル1本持参し間に合わせた。洗い物はせずにペーパータオルで拭き取りアルコールスプレーで消毒をして済ました(これはいつもだけど)。トイレの方は、日中はクルマで野球場へ行ったけど、夜間はさすがに面倒で持参した使い捨ての携帯トイレで用を済ませた。これはいつも緊急用に持ち歩いているけど、今回はこれに何回かお世話になった。
私の知っているキャンパーで自作簡易トイレを使っている人がいる。海などで使う着替え用のポップアップテントに、折りたたみ椅子のおしりの部分に丸く穴を開けたものを置いてその下に丸い容器を置き、紙など吸水するものを入れたビニール袋をかませたものを置いて用を足す。私も真似しようかと思ったけど、荷物になるのでテント内で市販の使い捨て携帯トイレを使い済ませた。幸い大はなかったので大きなトラブルはなかった。登山などでは当たり前のことなので私は気にならないが、トイレでないと嫌!という方は歩くかこのキャンプ場を諦めたほうがいいであろう。
あと、キャンプ場内のサイトと公道が意外と近い。殆どクルマも人も通らないような道だけど、覗き込めば丸見えである。私の滞在中クルマは殆どなし、夕方にグランドでの野球が終わったあとに数人通ったくらい。気になるような感じではなかった。もうひとつ上げるとすれば、キャンプ場にゴミがいくつか落ちていた。プライベートキャンプ場なのであまり管理されていないのかもしれないけど、利用者は持ち帰ってほしいな!
■個人的反省点
今回の反省点は寝袋忘れに尽きる!そして夜の寒さを甘く見た自分。以前4月上旬に引っ越した事があり、荷ほどきが面倒で布団なしで寝たことがあったが、家の中でも寒い思いをした経験があった。その経験から厳しいかもと思いカインズに買い出しに出たけど、結果としては掛け布団を買ったほうが良かった。家に持ち帰っても使い道がなく、かつ3,000円の出費は嫌だな~と敷きパッドをセレクトしたけど、結果あってもなくても大差なかったようなものであった(汗)。
今後は寝袋を忘れないことを徹底しなければ!まだ今回は買い出しに出られるキャンプ場だったし、気温も氷点下になるような場所でなかったから寒くとも一夜を過ごせたが、山奥のキャンプ場であったら死んでいたかもしれない!ちなみに凍死は氷点下で凍って死ぬ事ではなく、体温が低下する事により起こるもの。具体的には直腸温が35℃以下になると低体温の状態、とのこと。つまりは氷点下でなくても凍死することはあるのである。
実際日本の大規模山岳遭難として有名な「トムラウシ山遭難事故(夏の北海道)」では、最低気温が14℃くらいであったらしいが、雨、疲労、強風、濡れて動かずじっとしていたなどの要因が重なり8名もの人(登山ガイドの人もいた)が亡くなっている。ちなみに体温が30℃以下になると、幻覚を見たりするらしい。私が見た夢なのか現実なのかよくわからない夢は、ひょっとしたら低体温症の兆候だったのかもしれない。低体温症を甘く見てはいけない。今回は生還できたが無理せずクルマで寝る、または諦めて帰ることも必要な判断だったかもしれない。
しかし、命をかけたおかげで(?)初めて味わえた、かけがえの無い経験があったのも事実。あの朝の時間、日が差してきた瞬間に森の鳥たちが一斉に力強く鳴き出し、森全体がエネルギーの塊のような状態になったこと。そして森の中なので日が差しきても大して暖かさを感じるはずも無いのに感じるぬくもり。まさに朝のエネルギーを体感した瞬間であった。朝は活動的な時間である。どっかで聞いたような言葉だが、まさに力と熱に満ち溢れ、低体温症の兆候のようなものさえ現れた私を暖かく包んでくれたのである。
自然の厳しさと優しさ。まさに肌で感じた瞬間であった。これは普通に生活していたら、普通にキャンプしていたら感じることはできなかっただろう。そしてもう二度と体感できないことであろう(いや、してはいけないのである)。もちろん日の出前に健全に目覚めて、日が指す瞬間に鳥たちが鳴き始める瞬間に立会いそれを感じるのはいいけど、私のような低体温の状態でぬくもりまで感じることはしてはいけない、という事です、一応(汗)。
さてさて今回の川と森野営場はこんな感じでおしまい。
次回は4月下旬にはじめて茨城県のキャンプ場に行ってみることに。あまり縁のなかった茨城県。別に避けていたわけではないけど、行くことがなかった茨城県。いいことあるかな?こちらもお楽しみに~!
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