(後半)人と木々のぬくもりを感じて!甘楽野ベース

キャンプ

さてさて、甘楽野ベースの続きです!

今日のメニューは途中のスーパー「トーエイ」で手に入れた手羽元をシンプルに塩焼き!意外と量あるけど食えるだろう!

生鮮市場トーエイ · 〒375-0055 群馬県藤岡市白石2357−8★★★★☆ · スーパーマーケットgoo.gl

焼き上がりました!こんがり香ばしく美味しい!真ん中に太い骨があるから、見た目よりもボリュームは無いのかも、と考えながらあっという間に食べてしまった!

そしてシメは焚き火にブチ込んでおいたトウモロコシ!今年初の味わいは、うまいですな〜(笑)!

こんがり香ばしく塩も醤油もいらん旨さ!素材が美味しいのである!

しかし・・・楽しいひと時は突然崩壊することに(汗)。何と管理棟反対側の若者グループの高らかな笑い声がこちらまで響いてくる(汗)!残念ながら外にいる気分では無くなり早々にテントに入り耳栓ナイトを過ごす羽目に(涙)。しかし・・・耳栓あって良かった=3

朝の到来は鳥の鳴き声が知らせてくれる。一番目の鳥が囁いたかと思えば、次から次とその歌声は増え、やがて合唱となっていく。これは以前寒くて眠れない夜を過ごした川と森野営地で学んだ事、ここでも同じだ!

昨日は早目にフテ寝してしまったので早起き(ちなみに深夜にも笑い声は響いていた)、ヨシ散歩に行こう!ちなみに昨日の川で見た真新しい護岸のコンクリートとは上の画像の右の白い部分。確かに自然ではない。

朝はトングとビニール袋を持って、昨日とは反対の南の方に出かけてみることに。20分くらい歩くと隣の集落、秋畑地区に。昨日のアダルト保育園のある集落よりは遠いかな。

パンとペットボトル、謎のプラスチック等を回収!歩いていると地元の方々が挨拶をしてくれる、ゴミ拾いしているから地元の人か関係者かと思ったのかな?何れにしても挨拶してくれるのはうれしい!帰り道にはなんと地元の女性の同士が!いい所だな〜

キャンプ場のご主人は元々埼玉の人で(同郷)、15年くらい前にここに移住してきたとのこと。周辺の人は温かく迎えてくれ、春にはタケノコを持ってきてくれたりするそう。子どもが小さい頃は夏になると周辺の子どもたちが、このキャンプ場前(当時はキャンプ場はまだない)の川で遊ぶために毎日のように親が預けにやってきて、たまり場になっていたそう(笑)。いい人に囲まれて暮らすのは幸せだな〜、1日散歩してそれがわかるほどに!

しかしそのようにオーナー一家が迎えられたのは、地元の人がいい人だからだけではなく、ご主人と奥さんの人柄が大きいのだと思う。

気持ちの良い散歩からサイトに戻り朝食準備に。↑コレ、何だかわかります?そう、関東の人ならひと目でわかる「おぎのやの釜飯」の釜!先日の八風平キャンプ場の帰りに買った釜飯の釜である。ちなみにノーマルの釜飯の釜は縁が茶色だけど、これはあまり見かけない「峠の牛めし」で縁は黒い。

峠の釜めし本舗 おぎのや横川店 · 〒379-0301 群馬県安中市松井田町横川297−1★★★★☆ · 土産物店goo.gl峠の牛めし | 荻野屋www.oginoya.co.jp

これを食べながらふと「コレで炊飯できるのでは?」と思いとっておいたのだ。サイズ感もソロにちょうどよい。今回のキャンプでチャレンジしてみよう!

米と水を入れ火に当てて沸騰させ、弱火で10分くらい煮て(普通の鍋より蓄熱されるので少し早めに)火から下ろす。

あとは蒸らすだけ〜!

その間にスープの用意!玉ねぎが余っているので玉ねぎメインのスープだ。

あとは最近その美味しさにハマっているウインナー!この旨さを味わいにキャンプに来ているのだよ(笑)!

こちらが朝食セット!ご飯はバッチリ炊きあがってます!気のせいかいつもよりふっくらしている(自画自賛)!さすがお釜!ご飯炊くための物だからな~、でも荻野屋はこれで本当に炊いてはいないのかな?

釜は一回の炊飯でススで真っ黒!・・・これはかっこよく育ちそうだ!普通の釜飯にしないで良かった、茶色の縁よりカッコいい、と思う(たぶん)!少し重いけど、明らかにご飯がうまくなるのでまた持っていきたいギアになるな!

朝食を終えて片付けしているとご主人がやってきた。なんと昨日の夜の若者たちの件を謝りに来てくれたのだ!22時前に一度注意し、それでもまだうるさかったので再度注意し静かになったとのこと。

私は耳栓で過ごしていましたよ、と伝えると恐縮していたけど、キチンと注意してくれたことがうれしかった!そしてこうして謝りに来てくれたことにも。

しかし・・・あの若者たちの隣のもう一つのグループ(ソロのグループな感じだった)は悲惨だったろうな(涙)。私はまだ管理棟を挟んでいたから多少マシだったけど、彼らは直撃弾だ!

ちなみに私のサイトは最奥で、手前のグループが通路にクルマを停めている関係で出てくれないと私は出ることが出来ない。あの若者たちは時間も守らないだろうな〜と、私は片付け終了後もシートを1枚残して広げ、大の字になって休むことに。見上げる木々も美しい。

11時過ぎ・・・案の定出ていかない(笑)。すると奥さんが謝りに来てくれた。「予想通りだから大丈夫ですよ」と伝え、木々から見えそうで中々見えない空を、寝転びながら見上げ続けたのであった。

何とか30分遅れで出ることができ(すごい神経だな)、帰りは朝散歩した集落を抜けて神流町方面に抜け、長瀞を抜けて帰宅することに。途中で何とも立派な野生の鹿2匹に遭遇!これは朝辛抱したご褒美かな(笑)?

もう一匹はひたすら食べている。ひょっとしたら私を警戒し続けていたほうが母親で、こちらが子どもなのかもしれない。あまり見続けていると母親にストレスになるから早々に立ち去ることに。思いがけないご褒美に気持ちよく帰宅することができたのであった!

それでは最後に個人的評価を。

■いいところ

とてもキレイに手入れをされているキャンプ場。サイト数は3つと少ないがそれぞれそれなりの広さがある。入り口側に2サイト、そして管理棟奥にもう一つ(私のいたところ)。サイトは背の高い木々に覆われているが、暗い感じはなくむしろ程よく明かりも透けて入り居心地の良い空間である。まっ平にきれいに整地されている。目の前にある川から涼しい風が流れてきてとても気持ちがよい空間である。

そしてオーナーご夫妻(と2匹の犬)のおもてなしが素晴らしい。いろんなことに気をかけてくれて声がけしてくれる。若者グループへ注意してくださったのも、私がクレームをしたのではなく自発的に動いてくれた。話を聞いていると自然が好きで、キャンプも好きで、だからこそこういう環境に移住した方々なので、我々が何を求めてキャンプに来ているかをよくわかってくれている。商業的ではなく心からここで過ごす時間を楽しんでほしい、という気持ちが伝わってくる。

また、いつもはあまり関心のないトイレだが、ここのトイレのキレイさはとてもうれしかった。男女共用で一つしかないけれど、普通の家のトイレよりも広くて清潔で快適である。いろんなキャンプ場に行ったがトイレに感動したのはここが初めてだ。ちなみにここのトイレに置いてあったアロマオイルがよかったので、後日同じものを購入してしまった(アマゾンで見つけられた)!

■いまいちなところ

これといって思い浮かぶものはない。もちろん若者グループのマナーの悪さはあったがご主人の話では、お客さんを呼びたいけどマナーの悪い人が集まるような環境にはしたくないとのこと。若者グループがやってくる前、キャンプ場話をご主人としていた時にマナーの話になり、私がこのキャンプ場ならマナーの悪い人はいないのではと思い選んだ旨を話したので、より気を使ってくれたのかもしれないが。実際GWはマナーの悪い人が来て対応が大変だったとのこと。今後繁忙期の予約方法を変えたり、ドタキャン防止のための対策、価格調整などを行い、より好きな人が何度でもリピートしたくなるようなキャンプ場にしていきたいそうだ。

ただ一点だけイマイチだった上げさせていただくなら、キレイすぎて拾い薪はほぼできなかったことくらいか(汗)。焚きつけ用に杉の葉や枯葉は拾えたけど。これはきちんと整備されている裏返しでもあるので、全く否があるものではないが。

■個人的反省点

今回は忘れ物もなくいいキャンプができたと思う。課題だった「何をして過ごすか」ということも、川を愛でたり、散歩行ったり、アダルト保育園見学したり、ごみ拾いしたりと、ただぐうたら過ごすキャンプにならなかったことがよかった。ただ、お昼ごはんと夕ごはんの時間が近くなってしまい、あまりおなかがすかなかったのはもったいなかった。ランチを軽めにするか、もう少し早く食べられるといいかと思う。

おぎのやの釜再利用はHITであった。これは今までの鍋やクッカーなどでの炊飯と比べ明らかにおいしい!炊飯だけでなく、冬は土鍋風に使って鍋料理も楽しめる。これがタダの器なのか(厳密にはタダではないけど)?中にはどんぶりなどとして使っている人もいるかもしれないが(私の母はとっておいてどんぶりやお弁当箱のようにして使ったりしていたが)、ほとんど利用しないでそのまま捨てるか、植木鉢になっているか・・・ではないだろうか?しかし、キャンプでは利用価値があるのでぜひ一度使ってみてほしい!

ちなみに後で知ったけど、以下のサイトで空き釜の炊飯についてやり方がある↓

意外と普通の利用法だったな(汗)

空き釜を利用したご飯の炊き方 | 荻野屋www.oginoya.co.jp

今回は特に地元の人達とあいさつ程度だけでもコミュニケーションを取れたのがとてもよかった。キャンプをしているとキャンプ場に閉じこもりマイワールドに入り込んでしまう、特にソロだと。しかし、わざわざ遠くまで来て自分の世界に入るだけであれば、家の近所でいいじゃないか。外に出ることで地元の人たちとふれあい、暮らしを見て、自然や植物を見て楽しみ、初めて旅といえるのではないだろうか?

キャンプ、私にとってそれはただ山の中で過ごすことではない。前にも八風平キャンプ場の時に触れたが、イメージは旅の途中の一時的な寝床なのである。でもキャンプ場に閉じこもっているだけであればそもそも「旅」になっていない。旅は道中があって今日の寝床にたどり着くまでの間で自然、人、家々を見て、コミュニケーションを図り、その土地の暮らしや魅力を感じるものである。

私のもう一つの趣味は「街道歩き」である。次の宿場まであと何キロ・・・と自分の身体の疲れと戦いながらも、周辺の町を眺め、自然を感じ、地元の人の家々を見てその生活を感じ、時より「こんにちは」と声をかけてくれる地元の人に感謝したりしながら歩いてる。この旅の感覚。街道歩きの際は民宿やビジネスホテルに泊まっているが、それがキャンプになってもいいはず。いやむしろ本当はそれが私の究極のキャンプスタイルなのかもしれない・・・ものすごく疲れるだろうけど(汗)。

だからせめて、キャンプに来た時はなるべく外に出て、その土地を、人を、生活を感じたいものである!!!

(これは個人的な旅の定義であり、皆さんの旅の定義に当てはまらなければスルーしてください!)

と、いつもながら個人的な語りが落ち着いたところで今回はおしまい。次回はお気に入りの竹林キャンプ場に行く予定!それではまた~!!!

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